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転生したら美少女騎士で百合ハーレムにいた。  作者: 碧月 紅
第二章 リヴィーと俺の慌しい朝
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10

 たっぷりの湯に浸かりたい。

 それはもう、毎日でも!

「時間ずらしたら……一人で入れない……かなぁ……」

 寮生活だし、それはムリっぽい、けど……出来ればそうしたい。

「だから、それはムリだってー。

 あ、でもぉ──」

 何やらリーズが考えているようで、額に指を当てている。

「掃除当番──なら、掃除の前に入れるかも知れないんじゃないかなっ?」

「掃除でも何でもやるよ」

「じゃあ──寮監の先生に聞いてあげるねっ」

 俺はリーズに感謝した。

 心から、心底、感謝した。

 一人で風呂に浸かれる、それはなんて至福の時を……。

「待ってよ、それってリヴがリヴィーの身体を好き勝手にするんじゃないでしょうね?」

「おいおい、好き勝手って何だよ。

 普通に風呂に入って身体洗うだけ、だろ?」

 そう言ってから、気が付いてしまった。

 俺の身体は今リヴィーの身体であって、男でなく、女だってことに。

「あ、そんなのダメダメっ、男にリヴィーの身体を好き勝手にさせるなんて嫌っ」

 リーズまでもが言い出した。

「いや、その人聞きが悪い言い方止めて……頼むから」

 俺が風呂に入るってことは、イコールリヴィーの身体を洗うってことで……どうしよう。

 風呂だけじゃない、着替えもあるよな、あれ、そういえば俺……今朝どうやって制服に着替えたんだろう。

「あのさ、二人共、今朝俺どうやって着替えたのか覚えてないんだけど、知らない──かな?」

 記憶が無い。

 朝起きて、顔を洗って……それから着替えなきゃって思った所で意識が途切れている。

 クローゼットから制服を出して、それから気が付いたら身支度を整えていた。

 つまり、俺の記憶の中には、リヴィーのパジャマっていうのか、寝てた時の服を脱いだって記憶がない。

 もちろん、下着を身につけた覚えもない。

 スカートが短いって思ったことや、鏡を見た記憶はある。

「……あれ、俺……どうやって着替えたんだろう」

 ぷつんと記憶が途切れて、次の瞬間には制服になっていたって感じだろうか。

 これって何だろう?


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