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転生したら美少女騎士で百合ハーレムにいた。  作者: 碧月 紅
第二章 リヴィーと俺の慌しい朝
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9

「リヴィーはかっこいいから」

 へ? かっこいい──女の子?

「そうね、リヴィーはかっこいいのよね、だから好きになる人が多くて困っちゃうのよ」

 鏡で見たリヴィーはいかにも女の子って感じで、綺麗で、柔らかくて──あ、いや、かっこいいタイプには思えなかったけど、そうだったのか……。

「ぶっきらぼうで無口だったけど、優しいの」

「そうそう。 でも、たまにドジなとこもあったりして、そこがいいのよね」

 えーと、無口でかっこよくて、ドジっ子?

 ますます分からなくなってきた。

「それで、学校では男子よりもモテてたりするのよね」

 あ、男子もいるんだ。

「そうそう、そこらの男子よりもずっとかっこいいんだもの、リヴィーったら」

「あんまりくっつくと鬱陶しいって怒るんだけど、そこがまた可愛いのよね」

 ああ、ひょっとしてアイリーンを身体が勝手にボイって放り投げたのって……その記憶かぁ。

「まぁ、あなたが誰でも、人のいる場所ではリヴィーとして扱うので覚悟してね」

 にっこりとアイリーンが笑いかけてくる。

 アイリーンとりヴぃーの関係っていったい……いや、考えるまい、だってアイリーンからの一方的な話しか聞いてない。

 まだ決め付けちゃいけない。

「じゃあ、寮のことだけど、部屋は私の隣で、部屋には簡易のシャワーとトイレくらいならついてるわ。

 それから、リヴィーはあまり物に執着しないの。

 家から持って来てた本とか色々あったんだけど、欲しいって言う下級生とかにすぐ上げちゃって、今はほとんど残ってないかも。

 ああ、着替えとか服は別ね」

「あ、小箱以外に何もなさそうに見えたのって……そういうことか。

 じゃあ、服とか着る物は部屋のどこかにあるんだ」

 まだタンスの中とかは確かめてないから、着る物は大丈夫そうだと知って安心する。

 えっ、シャワー……今、シャワーって言ったよな。

「簡易ってことは……違うのもあるってことか?」

「ええ、大浴場と、露天になってるのが──」

「だ、だい、大浴場? 露天風呂?」

 それは、それって、み、みんなで入るというアレですか?

 裸の付き合いって背中流しあいしたりとか?

 それは、混浴じゃなくても、その、俺が入ったら混浴?

 いや、リヴィーは女の子だから、そうじゃないんだけど、それでも中身は俺で──。

 うわぁぁぁぁぁぁっ!

「風呂に、入りたいと思ったら……他に女の子いるんだよ……なぁ。

 俺だけで入れる時って、ある……のかな?」

「リヴ、それ──多分ムリだから。

 それより、あなたが入るなら私たちがついてないと心配だわ。

 ねぇ、リーズ?」

「えー、それってリヴィーと入れるって思ったらすごく嬉しいんだけど、でも中身はリヴなのよね、なんだか複雑―」

 どうする? と二人が話してるのが聞こえる。

 ああ、俺もどうしようって思った。

 でもシャワーだけじゃ我慢できないような気がする。


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