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転生したら美少女騎士で百合ハーレムにいた。  作者: 碧月 紅
第二章 リヴィーと俺の慌しい朝
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「そうね、仲はよかった時もあったわね」

「やっぱり──って、時もあったって?」

「だって、私もリーズもリヴィーの事を好きなんですもの」

「……っ、あー……友達として、だよな?」

 そうだと言って欲しいと思いながらも、違うんだろうなというのは何となく分かっていて。

「違う、と言ったら信じるのかしら」

 くすっと笑ってアイリーンが言う。

 その笑顔は反則だと思う。

 緑色の瞳が面白そうに目を細めていて、俺をじっと見つめている。

「いや、その……記憶がないからよく分からないな。

 正直アイリーンの事もリーズの事も思い出せないし」

 半分事実で半分は嘘だ。

 だって、俺はリヴィーじゃないんだから。

「おまたせっ、焼きたてのパンがあったから取ってきたわよー」

 テーブルの俺の前にどんっとパンの入った籠が置かれた。

 ああ、やっぱり俺の為──いやリヴィーの為に取りに行ってくれたんだ。

「ありがとう、リーズ。

 うわ、どれも美味しそうだな」

 チーズの入ったクロワッサンのようなのがあって、チーズがとろけてて美味しそうだ。

 ひょいっとチーズクロワッサンを取って口に入れる。

 チーズとバターたっぷりのクロワッサンが合わさって、もう絶品だと言いたいくらいだ。

 そんなパンをぱくついてる俺をリーズとアイリーンがにこにこと見つめている。

「いや、そんな見てないで二人共食べろよ」

 紅茶らしき飲み物の入ったカップを手にとって飲む。

これまたマスカットのような香りがして、砂糖も入ってないのにほんのり甘くて美味しい。

「美味いっ」

 紅茶──なのかな、よく似てるような気がする。

 まぁ、そうだとしてもこんないい味の紅茶は初めて飲むんだけど。

「リヴィー、砂糖とミルク入れないの?」

 不思議そうにアイリーンが言って、ひょっとしてリヴィーは入れて飲んだのかなと気付く。

「入れなくても美味しいよ、けど、いつも入れてるなら入れてみるよ」

 砂糖を一つ、ミルクをカップに垂らす。

 ミルクが渦を巻いて溶け込んで、水色が琥珀から白濁した薄い茶色になっていく。

 ミルクと砂糖を入れた紅茶を一口、……美味い。

「うん、こっちの方が美味しいな」

 美味しい美味しい言ってたら、リーズがポットを持って来てくれた。

 気が利くなぁ、いい嫁さんになるだろうなぁ……とか考えて、リーズもリヴィーが好きなんだよなと、艶やかだけどくせのある黒髪のリーズを眺める。

 この身体は俺のじゃないし、あまり考えないようにしていたけど、アイリーンもリーズもスタイルがいい。

 リヴィーの身体と比べると、二人の方が胸が大きくて、ちょっとだけリーズの方がアイリーンよりも大きいように見える。


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