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第八話

 この一週間この学校特有の部活の見学に行ってみた。入るつもりのないガチな運動部を見に行ったり、専門的なことをやっていそうな部活も見に行ってきた。ガチなところは部員はほぼ推薦で入ってきた人たちばかりで勧誘は行っていなかったので外から見るだけだった。

「うわー、すごいね。」

「サッカー部は強いんだよね。」

「そーだよ。去年は全国ベスト四らしいよ。」

目の前で練習をしているのを見ながら加奈と話していた。愛理と麻衣はあんまりスポーツに興味が無い様で、近くで散歩していた羊たちと遊んでいた。

「この学校何個グラウンドあるの?」

「授業用とサッカーのグラウンドと野球のグラウンドと他の運動部用だから四つだね。」

静岡あっちだと信じられないなー。」

「まぁここは広すぎるけど、うちの中学もグラウンドと体育館は二つずつあったよ。」

「ほんとに?すごいね。」

見学に満足したので羊と遊んでいた二人のもとに向かった。

「そういえばこの前さ、私窓側の席だから外見てたらグラウンドに山羊が散歩して建てびっくりしちゃった。」

そうすると加奈も

「わたしもそれ見て声だしそうになっちゃったよ。」

「こうやって学校に普通に動物がいるのはまだ慣れないよねぇ。」

愛理もその通りだという感じでうなずいていた。

「えー、愛理の家とかなんかすごいの飼ってそうだから驚かないかと思った。」「そんなことないよー。やっぱ学校に動物がいるのは新鮮だよー。」

そんなことを話しながら散歩している羊についていった。五頭がまとまって歩いているが周りに先導している人がいなかった。

 しばらく歩くと羊たちの小屋に着いた。

「自力で戻れるのかー。すごいね。」

愛理が感心していると

「猫みたい。めっちゃもこもこしてるし家で飼えるかな?」

と麻衣が嘘か本気かわからないトーンでつぶやいたので

「いやいや、さすがに無理だからね。値段とかわからないけどそんなに大きいのは部屋に入らないよ。」

「じょーだんだよ。さすがにむりだよねー。」

相当気に入ったのか羊に話しかけていた。

「あっ、戻ってきてた。」

小屋の前で話していると中から何人か生徒が出てきた。この人たちは部活で羊たちを世話しているらしい。この学校で飼われている動物たちの多くはこのように放課後は部活で面倒を見ているらしい。

「寮に住んでれば夜も様子見れるもんね。」

「忘れがちだけどほとんどは寮に住んでるんだよねー。」

愛理も加奈も実家から通っているけどこの学校ではかなり珍しい。私たちのように下宿もかなり珍しく七割の生徒が寮に入っているらしい。寮も学校内と学校の横にあり便利なのでほとんどの生徒が利用している。

「こうゆう部活は私たちは難しいね。」

「すぐ駆けつけることができないもんね。」

愛理も羊をなでながら答えた。我が家にも猫がいるのでその子たちの世話をしなきゃいけないのでなんだかんだ忙しい子の部活は厳しそうかな。

「他の部活も見てみよっか。」

「うん。じゃーねー。」

麻衣が名残惜しそうに羊たちに手を振って別の部活見学に行った。

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