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番外編3

 「由宇。そろそろ起きて。」

「ん、」

麻衣がいつものように由宇を起こそうとしたけど今日はなかなか由宇は起きてこなかった。

「遅刻しちゃうよ。」

「ぅん。」

いつもならどんなに遅くてもこれくらいで起きるので不思議に思い麻衣は由宇に抱き着いた。

「熱い。」

よく見ると由宇は息苦しそうにしていた。麻衣はまず近くにあった携帯を取り出して電話を掛けた。

「先生。由宇が風邪引いたので今日は休みです。あと私も看病するので休みます。」

「今日は実習内から。いいぞ。」

「ありがとございまーす。」

電話を切ってとりあえず体温計を探して由宇に渡した。

「熱測って。」

「うん。」

由宇が体を少し動かして体温計を脇にさした。その間に麻衣は由宇が入居したときから常備してくれてある救急箱から熱さまし用のシートを取り出した。

「測れた。」

由宇は弱弱しい声で麻衣に体温計を渡した。熱を確認すると三十八度六分と表示されていた。

「結構高い。シート貼るからちょっと上向いて。」

横向きに寝ていた由宇は仰向けになったのでおでこの汗を拭いてシートを張ってあげると「うぅ。」と少し声を出して気持ちよさそうにしていた。

「とりあえず必要な物買いに行くか。」

近くのスーパーに行ってスポーツドリンクや食べやすそうなゼリーやヨーグルトを買った。

「薬飲む前に何か食べたほうがいいよね。それと起きた後に食べられるものも必要か。」

そのほかに果物や野菜を買って、お会計を済ませて家に帰ると由宇が苦しそうな感じで寝ていた。

「由宇、ヨーグルトとゼリー買ってきたけどどっちがいい?」

「ヨーグルト。」

目を閉じたまま答えるぐらい調子が悪化しているのだろう。」

「大丈夫一人で食べられる?口移しの方がいい?」

「それは柔らかくない食べ物でやるやつ、、、」

由宇が小さい声でつっこむから仕方なくスプーンを使って由宇に食べさせてあげた。

「ちょっと薬持ってくるから待ってて。」

食べ終わったので救急箱で薬を見つけると府たち風邪薬が入っていた。

「こんなべたなことある?」

中には普通の飲み薬と座薬が入っていた。

「一応そういう展開のためにもネギも買ったけど。」

テレビで見たり人から聞いた話で風の時にネギを首に巻いたりおしりに刺す民間療法があるらしい。中には焼きねぎを使うと書いてあったけど流石にそれは絶対おかしい気がする。

「由宇。この薬ってどっちの方がいい?」

「どっちって?」

「二つあったんだけど。」

麻衣が聞くと聞こえなかったのか由宇が苦しそうにして曖昧にうなずいた。

「こっちの方がすごい効くってじゃいてあるからこっちにするか。」

そういって麻衣は飲み薬じゃない方の箱を開けた。

「それじゃあパジャマ脱がすよ。」

布団をどけると汗をかなりかいていたので、ついでに着替えとぬれタオルを持ってきた。

「汗もついでに拭くから上も脱がすね。」

「んん。」

声をかけると由宇は何とか体を動かしてくれたのでそのすきに麻衣はパジャマを脱がして回収した。汗をタオルで拭いて上を着せてあげて問題の薬の説明書をみた。

「えっと。水で濡らしてから使用してください。自分で行う際は唾などでも大丈夫です、か。」

と書いてあったので麻衣は「それじゃあ。」と薬の上の部分をなめて由宇の法に向かった。

「由宇。ちょっとうつ伏せになって。」

言われるがままにうつ伏せになった由宇に麻衣は薬を入れると

「ううっ。」

と由宇が声を上げた。

「もうちょっとだから。」

単于はいるようにゆっくり入れると何とか全部入り切った。

「流石にこれは入れたら寝れないよね。」

買ってきたねぎの方を見たけど断念して、下の着替えも着させてあげて布団をかけてあげると、すぐに由宇は眠りについてしまった。

 由宇が寝ている間に洗濯をして、食べるものの準備を始めた。流石に掃除をすると起きてしまいそうなので後ですることにした。

 一通りやることが終わって暇なので寝ている由宇の様子を見に行った。

「ん、のんのん、、、」

「はっ!今のは。」

由宇が寝言で前にあった由宇の静岡の頃の同級生の名前を言っていた。

「これはまずい。」

そう思った麻衣は由宇の耳ものとで

「由宇の今の相手は麻衣だよ。のんのんはもういないよー。」

と繰り返すと由宇は

「ん、麻衣?」

と寝言で言ったので「よしよし」と満足して一緒に寝てしまった。

 いつの間にか寝てしまって慌てて起きると、さっきより顔色がよくんあった由宇が気持ちよさそうに寝ていた。

「もう四時か。」

さっき炊いておいたご飯で二人分のおかゆを作った。

「由宇。おかゆ作ったから起きて。」

「ん。本当?」

「うん。」

さっきより声は元気だけどまだ体はだるそうなのでベットの近くまで持って行ってあげた。

「はい。口移して食べあげさせてあげるからちょっと待ってて。」

「いや、だkらダメだって。」

「大丈夫。私風邪ひきにくいから。」

「そういう問題じゃないって!」

「なに?そんなに嫌なの?」

「嫌とかじゃないけど。そこまでしなくても。」

「本当?さっきも寝言で他の女の子の名前言ってたけど。」

「他の子?」

「同級生って言ってた子。」

「のんのんのこと?そういえば夢に出てた気がする。ぼんやりしてたからあんまり覚えてないけど。そういえばそしたら急に麻衣が出てきたんだよね。びっくりしてそこだけすごい覚えてる。」

「ふっふっー。とりあえずはい。」

仕方なく再びスプーンで食べさせたあげると由宇もだいぶ調子が戻ってきたようだ。

 食べ終わった後は片づけをして、一緒にお風呂に入って寝ることにした。

「お風呂一緒に入る意味あった?」

「あった。もしお風呂場で倒れたら危ない。」

「風移っちゃうかもだから別々に寝たほうがいいんじゃない?」

「一緒に寝たほうが、また熱出たらすぐ気づける。」

「もう。しょうがないなぁ。」

結局いつも通り一緒の布団に入って一緒に寝ることにした。

 「麻衣がヤンデレしたらこんな感じかな?」

「これは別にヤンデレではないでしょ。ヤンデレはもっとこうなんか怖い感じじゃん。」

なぜか加奈と愛理が私が風邪をひいたときに麻衣の対応について想像しながら話していた。

「なんか寝ている間にキスとかしてそう。」

「そこまでいくと愛情が重たいねー。せめて起きてるときにしてほしいよ。でも流石に麻衣もそこまで行動的じゃないよね。」

「そうだよねー。」

二人は満足したように話を変えた。

(いつもあんな感じな気もするけどなぁ。)

と頭の中で思いつつも二人に言うと何か言われそうなので胸にひそめたまま話に参加した。

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