第六十四話
「一応アウトドア店にもよっていこうか。」
「何か買うの?」
「うん。足りないものとかあったら買っていこうかなって。テントと寝袋と料理道具はそろってるけどまだ使うものがあるかもしれないし。」
「ハンモックとかほしい。」
「何円するのよそれ。」
麻衣の言葉に早霧ちゃんが笑いながら突っ込んでいた。
スーパーからしばらく経つとアウトドア店に着いた。
「私こういうところ来るの初めて。」
私が言うとみんなもうなずいた。
「色々売ってるんだね。椅子とかも買った方がいいのかな?」
「あった方がいいよね。この辺ならかさばらないし値段もそこまでしないし。」
「虫よけとかもあるよ。それにクマよけとか。出るの?」
「虫はこの時期は出ないんじゃないかな。クマもそんなに野生じみた場所じゃなければ大丈夫だと思うけど。」
加奈が「さすがにね。」と苦笑いしながら答えた。
「服とかもあるんだね。雰囲気でそう。」
「でもとりあえずはいらないよねー。」
「この焚火台とか必要なんじゃない?」
「確かに。これは買っておこうか。薪はキャンプ場で買えるらしいから。」
他にも店内を見て回ると興味深いものがいくつもあった。
「色々ありすぎて必要なものがわからない。」
「とりあえずご飯作れて寝られれば大丈夫だよね。」
「うん。向こうは色々遊べる施設があるらしいから時間に困ることはないだろうし。」
「えっ?じゃあこの辺はいらない?」
凪ちゃんが手に持っていた商品を持って驚いていた。
「何それ?」
「水鉄砲にフリスビー。」
「いや、この季節に水鉄砲って。フリスビーはまだわかるけど。」
「今日暖かいからいけるかなって。」
渋々商品を棚に戻して必要な物だけ会計を済ませた。
再び車に乗ってキャンプ場に行く途中にある近くのスーパーに寄って買出しに向かった。
「すごいアウトドア仕様のスーパーだね。」
凪ちゃんの言う通りお店の中は普通のお店とは雰囲気が違った。キャンプ場が近いせいかアウトドアに特化した商品が多く置かれていた。
「バーベキュー用のお肉が多かったり、野菜が切って合ったりするんだね。」
「建物も木の感じでいいよね。」
お店の雰囲気でみんなテンションが上がっていた。
「何買う?」
「最近のキャンプご飯って色々あるんだよね。」
「道具は一通りあるから何でもできるよ。」
「でも私たち上級者じゃないからそんなに難しいのはできないよね。」
「料理と言ったら由宇だよね。何がいいと思う?」
みんないまいち決まり切らないので私に聞いてきた。
「鍋とかカレーとかメインとなるのがあれば後は好きなもの焼いたりすればいいんじゃない?」
「炊き込みご飯とかでもいいよね。」
「たしかに、意外と迷うね。」
「でもちょっと上級者っぽくも感じるよね。」
「向こうで釣りができてそのお魚も食べられるらしいよ。」
「ジビエとか売ってるよ。この辺とかすごいね。なんか獣の匂いを感じるよ。これカレーに入れたらおいしそう。」
「なんか愛理の変なスイッチ入っちゃってるよ。」
「匂いが強いジビエをカレーってあんまいい予感がしない。変な物買わないか見張ってないと。」
愛理の動向を見張りつつ、結構時間をかけてみんなで食べるものを買った。




