第四十六話
「そういえばあのステージって何やるの?」
愛理が聞くと
「ミスコンとか、動物のショーとかだよ。」
「ミスコンってやるんだ。」
「うん。生徒会長が「美少女は愛でるべきだ」って豪語してた。」
「愛理と麻衣も出ればよかったのに。」
私が二人を見て言うと二人とも勘弁という感じで首を振った。
「出るのは三年と二年生が多いかな。一年だと認知度が低いからね。」
ご飯も食べ終わってお風呂にも入り終わったので話していると
「せっかくだからみんなでゲームしようよ。」
と麻衣が言った。
「麻衣がそんなこと言うなんて珍しいね。いいよ。何する?」
加奈が聞くと
「ボードゲーム。結構有名かもしれないけど。」
麻衣が持ってきたのはテレビでたまに見たことある物だった。簡単なルールはそれぞれ数字が書かれた手札が渡されてお題と渡された数字にあった物を言って小さい順に合わせていくゲームらしい。
「うーん、いまいちわかったようなわかんないような。」
あんまりゲームをしたことがないらしい愛理が説明書を読んでもピンと来ていないようだった。
「やってみたらわかるよ。」
といって麻衣はまず一枚ずつ手札を配った。渡された札を見ると数字は二十五だった。お題の札には人気の動物と書かれていた。
「今渡されたカードに書かれている数字とお題にあった物を順番に言って。それをみんなで順番に並べていくゲームね。私はコアラかな。」
「そういうことかぁ。」
やっと愛理が納得したようだった。
「えー、コアラってすごい人気だよね。だとすると、、、私はライオンかな。」
「じゃあ、私はキリンかな。」
私が言うと加奈がうなって悩んでいた。
「じゃあ、、、、サイで。」
加奈が絞り出すとついつい笑ってしまった。
「サイ?サイって人気あるの?」
「でもでもコアラとライオンも微妙よ。どっちが人気なの?」
「えー、コアラじゃないの?」
「でも人気の動物だから。ライオンじゃないの?」
説明を聞いたときは簡単じゃんと思っていたけど、意外と難しくて白熱してきた。
「じゃあ下から加奈、由宇、愛理、私かな?」
「うー、キリンとサイも怪しく思えてきた。」
愛理が動物園を考えるとキリンか?とつぶやいていた。
「まあこれでいいんじゃないかな。」
「じゃあ下から答え合わせしていこうか。」
麻衣がそう言った。
「それだとまずは私だね。はい。」
加奈が差し出したカードには十八と書かれていた。
「おー、意外と低いね。」
「こんなもんじゃない?動物園とかでもそんなに人集めてるイメージ無いもん。」
「じゃあ私ね。」
私もカードを差し出した。
「おおー。とりあえず成功だね。」
「意外とキリンも低い扱いだね。」
「半分よりは下かなーって。それに可愛くはないじゃん。」
「たしかに。それより次だよね。」
「じゃあ私だね。」
愛理がゆっくりカードを出してひっくり返した。
「おー、ここは意外と空いたね。」
「七十九は結構高くない?」
私が言うと麻衣が渋そうな顔をしていた。
「じゃあ私ね。」
麻衣がカードを出して裏返した。
「あっぶなー。」
「すごいギリギリじゃん!」
「愛理がライオンって言った時結構ひやひやした。」
麻衣のカードは八十二と書かれていた。
「なるほどね、こういうゲームね。楽しいかも。」
要領がわかったので次からはもっと楽しめそうだった。
その後もお題を変えながら遊んでいった。「うらやましいもの」や「好きな食べ物」、「されたい告白のシチュエーション」などかなり盛り上がった。特に「うらやましいもの」はかなり盛り上がった。
「私は愛理の胸かな。」
「それってどんなものなの!?」
「というか麻衣ってそういうこと気にするんだ!」
「さっきお風呂上り見てびっくりした。」
麻衣は顔もモデルさんみたいで、モデル体型なのでこの中でもそこは小さかったけど今まで気にしてる様子がなかったので意外だった。
「私は由宇の調理スキルかな。それがあればおいしいゲテモノ料理を作れそう。」
愛理が何かを想像しながら言った。
「それって麻衣のとどっちが上なの?じゃあ私は加奈の知識かな。一回テストで一位取ってみたいから。」
「いやぁ、それほどでもー。じゃあ私は猫かな。飼ってみたいんだよね。」
「えっ!?もしかしたら猫に私の胸負けてる可能性あるの?」
と、とぼけた声で言うので三人とも爆笑してしまった。
明日も朝早いのに夜まで盛り上がって遊んでしまった。ちなみにさっきのは予想が加奈、私、愛理、麻衣だったけど結果は加奈、私、麻衣、愛理で「結局私の胸が一番じゃないじゃーん」といったのでまた笑ってしまった。
次の日、みんなで会場に向かった。今日は学校ではなくて地域のホールでやるけど現地集合なので直接向かった。
「こういうホールっていいよね。私好きだな。」
到着すると親切なのでかなりきれいな建物だった。この何とも言えない特別な雰囲気が好きなので気分が上がってきた。薄暗い電気の感じと声が響く感じがいい雰囲気を醸し出していた。
時間になって始まると部活の発表が始まった。吹奏楽と演劇部が主でそのほかも書道部のパフォーマンスもあって盛り上がっていたけど、さすがに機能盛り上がりすぎたせいか、麻衣と愛理までもところどころで眠ってしまっていた。
お昼にはお弁を配るお手伝いをして、そのあと昼食をとった。午後も部活ではなくて個人の発表だった。グループでダンスをやったり、一人でピアノを弾いたりして午前と同様に盛り上がりを見せた。
文化祭の初日が終わって学校に行って最終作業をクラスみんなで行った。機材のチェックや明日の店番の確認をして解散となった。




