第四十三話
放課後に前に言っていた購買に寄っていった。学校内には生徒専用の購買と一般の人も生徒も利用できる購買の二つがあった。生徒用の方は文房具やお昼御飯用のご飯を売っているのに対して、もう一つは学校で育てた野菜やお肉、羊毛で作られた記事などが売られていて今回は後者の購買に向かった。
「こっちは初めて来た。」
二人は用事があるらしく先に帰ってしまったので麻衣と二人で来た。私は一回来たことがあったけど麻衣は初めてなので色々珍しそうに見ていた。
「みて、これ前に愛理が使ってたやつじゃない?」
「うげぇ、本当だ。」
麻衣が指さした物は銀色のアルミパックのようなものでラベルにはINAGOと書かれていた。ローマ字で書けば高級食っぽいと言うか宇宙食っぽいので困る。
「まぁ買わないけどね。」
「うん。いらない。」
そっとおいて他の物を見て回った。
「せっかくだから今日の夜ご飯牛肉が食べたい。」
「ふふっ、いいよ。加奈が聞いたら泣いちゃいそうだね。」
「加奈は水族館で魚料理食べられないタイプそう。」
「たしかにね。意外と繊細だからねー。」
他にも夜ご飯にも使う野菜を買って帰った。
家に帰ってから牛肉と野菜をいっぱい使ったカレーを作った。
「おおー、おいしい。」
「良かった。」
「今日の実習楽しかったね。」
「うん。やることが多いから実習したって感じがするよね。」
麻衣がカレーを食べながらうなずいていた。
「結構大変だったけどね。」
「うん。体を大きいけど結構デリケートにお世話しなきゃだし。意外と痛そうな事もしてあげなきゃだし。」
小さい子牛たちは外に出て走らせてあげたりするけど大人の牛たちは基本建物の中にいる。病気にならないように消毒は欠かせないし、体にいろいろついているタグとかも結構見ていると痛いのかなぁと思ってしまう。
「でもその辺はしっかりケアしてるんでしょ?」
「うん。最新のだから昔のやつのよりはましになってるみたいだけど見た目がいたそうで。」
「たしかに。まぁその分しっかりお世話してあげなきゃね。」
麻衣の言葉に「そうだよね。」とうなずいた。これからもまだ実習はあるのでそこで目一杯お世話してあげようと心に決めた。




