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第四十話

 「ほら。もう着くよ。」

いつの間にか起きていた麻衣に起こされた。慌てて荷物を整理して、準備ができるとちょうど到着した。

「やっと着いたぁ。」

「結構かかったね。」

加奈と愛理が新幹線から降りると伸びをしながら話していた。

「ここも広いなぁ。」

「こっちだよ。」

計画は全部加奈が決めてくれているのでついていった。

「持つべきものは友だね。」

「たしかに、あの二人でこの旅行成り立ってる。」

旅行の費用と宿泊先は愛理によって提供されて、計画はすべて加奈が立ててくれた。私たち二人は何もせずついていくだけでよかった。とりあえず着替えなどを入った荷物をロッカーに預けて移動を開始した。

 ターミナルからバスに乗って清水寺に向かった。バス停から少し歩くと通り雨なのかだいぶ暗くなっていた。

「すごい降ってるね。」

「土砂降りになってきたー。」

歩いている途中で本降りになってきたので加奈と愛理がそう言いながら慌てて折りたたみの傘を取り出して傘を差した。

「この雨の中この坂登るのかぁ。」

麻衣が見上げてつぶやいた。確かにそこそこの急斜面でそこそこの長さがあった。それに観光客もそこそこにるので狭い道を傘をさして歩くのは少し苦労しそうだ。

「今日はここだけだからゆっくり登っていこうよ。」

加奈の言葉に麻衣がうなずきながらついていった。

「雨が降っているのも意外といいもんだねぇ。」

愛理が立ち止まって写真を撮りながら言った。

「たしかに、水の反射の感じとかがきれいだね。」

「うんうん、これはこれで趣があるよね。」

加奈も結構気に入ったようで写真を撮っていた。登りながら途中にあるお店を覗いたり、お団子を買って食べたりした。雨が降ったせいか外を歩いている人たちが減ってきた。

 本堂に着くと中に入った。

「おおー、めっちゃ木造だ。」

中にも観光客が結構いた。ゆっくり中を見ながら回って外が見える場所に向かった。

「うわー、すごーい!」

愛理が嬉しそうに外を見て叫んだ。さっきまで降っていた雨は本当に通り雨だったようで、雲がなくなって夕日が差し込んでいた。

「きれいだねー。」

せっかくなので近くの人に頼んで四人で写真を撮ってもらった。

 本堂から出てさっきの道で気に入ったお店によってお土産を買って清水寺から離れた。

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