第三十九話
旅行当日、仕度を終えて下で待っていると車に乗った愛理と加奈が現れた。
「おはよー。」
「おはよー。荷物は後ろね。」
愛理が後ろの後ろのドアを開けてくれたのでそこに荷物を積み込んで、車に乗り込んだ。
「「よろしくお願いします。」」
運転席の座っている愛理のお母さんに挨拶すると
「はいはーい。出発するよー。」
「じゃあ、お母さんよろしく。」
想像よりも明るい感じのお母さんが車を出発させた。
「そういえば母上って呼んでるんじゃなかったの?」
前に座った二人に聞こえないようにこそこそと加奈に聞くと
「あれって厳しいおばあちゃんの前でしか使わないんだって。」
ということらしい。どうやら母上、父上呼びは厳格な祖父母がそう呼ぶように求めているようで、普段は普通にお母さん、お父さんと呼んでいるようだった。
「あっ、今回の旅行費出してもらってありがとうございます。」
直接お礼をまだしていなかったので言うと
「いいのいいの、気にしないで。もともと部屋は空いてたし、せっかくの愛理の友達の旅行だからね。それぐらいは喜んで出すよ。」
愛理のお母さんはうれしそうに行ってくれたのでもう一度「ありがとうございます」と頭を下げた。
「部屋空いててよかったよ。」
「京都は結構毎年満室にはならないよ。沖縄とかだと空いてなかったかもしれないけど。」
「沖縄はこの時期に混んでなかったら困るじゃん。」
二人が話しているのを見ると改めてすごい人たちなんだなぁ、と感じた。ちなみに麻衣は車に乗ってすぐに寝てしまったので加奈と道中は話していた。
「それじゃあ、楽しんできてねー。」
「ありがとうございました。」
愛理のお母さんにお礼を言って空港に降り立つと先に到着していた凪ちゃんと早霧ちゃんと合流した。
「おはよー。」
「おはー。私も行きたかったぁ。」
凪ちゃんがうらやましそうに加奈に抱き着いていた。
特に空港内ですることがなかったので、とりあえず待合室に向かった。売店で麻衣が買い物をしてくると言ったのでお茶とお菓子を頼んでおいた。
「どこ行くとか決まったの?」
待合室で座って待っている間に旅行の話になった。
「大体はね。有名どころを回っていこうかなって。」
「いいなぁ。お土産よろしくね。」
「うん。任しておいてー。」
話している間に麻衣も戻ってきて搭乗時間になったので飛行機の乗り込んだ。みんな飛行機には乗ったことあるようでスムーズに座席まで移動した。
飛行機で行くのは東京までなのでそんなに時間がかからなかった。お菓子を食べながらしゃべったりゲームをしていた入りしたらすぐに東京の空港に到着した。
「それじゃあ部活頑張ってね。」
「ありがと。そっちも楽しんできてね。お土産絶対だからね!」
探るちゃんが手を振りながらなぐちゃんを引き連れて「じゃあねー」と行ってしまった。私たちも電車に乗って乗り換えをしつつ東京駅に向かった。
「うわぁ。こんなの絶対迷うやつだ。」
東京駅に降り立つと麻衣がそうそうに迷子宣言をした。
「来たことあるでしょ?」
「うん。でも結構前だしもう覚えてないよ。」
「私も結構心配だな。」
「私も、、、」
三人ともあきらめモードだったので私が先導して駅構内を移動した。
「駅弁もいっぱいだ。」
加奈がどれにしようかなと悩んでいた。お昼ご飯は新幹線内で済ますのでみんな何にしようか選んでいた。
「そろそろホームに行こうか。」
「うー、じゃあこれ買ってくる。」
加奈が決めたものを持ってレジに向かった。
ホームに向かうとすでに新幹線はホームにいたので指定席に向かった。少し待つとゆっくり出発した。
「これってどれくらいで到着するの?」
「二時間ぐらいかなぁ。」
すでに麻衣は駅弁を食べ始めながら聞いてきた。
「速いね。」
「新幹線の種類にもよるんんだけどね。静岡をほぼスルーで行くから。」
静岡にも駅は多いけどこのタイプは静岡の駅に一つも止まらずに京都へ向かう。ご飯も食べて移動につかれたのか麻衣はすぐに寝てしまったので前に座った二人と話してて、途中で眠くなったので私も少し寝眠ってしまった。




