第三話
引っ越してきてから三日経った今日は高校の入学式だ。
「由宇おきて。」
「ん、おきる、、」
朝、いつものように麻衣に起こされて朝ご飯を食べた。初日に言ってた通り麻衣は朝起きるのは早くいつも起こしてくれた。ついで「お昼と夜は由宇が作ってくれるから、、」とパンとコーヒーを毎朝用意してくれた。
「私朝苦手だから助かる。」
麻衣に「ありがと、すき」と連呼しながら寄りかかっているとデコピンをされた
「朝練とかなかったの?」
「自由参加だったから行かなかったんだ。」
叩かれたおでこをなでながら麻衣の作ってくれた朝ご飯を食べた。
「今日の入学式って何時からだっけ?」
「十四時からだよ。開場は三十分前から。」
「由宇のところは親来る?」
「お母さんが来るって言ってた。麻衣は?」
「うちもそう。」
ダラダラ過ごしていたらすぐに準備する時間になっていた。
「せっかくだからここで一枚写真撮ろうよ。」
二人とも制服に始めて着替えたので二人で写真を撮った。
「制服可愛いよね。」
「普通のセーラーだけどね。」
「私の中学ちょっと変だったから嬉しいんだ。紺色も好きだし。」
私も麻衣もお母さんとは高校で待ち合わせなので二人で高校に向かった。
歩いて十分もしないで学校に到着した。
「すごーい。」
「まじ?」
校門の前に来ると中には部活の勧誘が行われていた。
「こうゆうのって本当にあるんだね。」
私が興奮しながら麻衣の方を見ると完全に外面完璧モードになっていた。家にいるとずぼらでマイペースだから気づかないけど、一緒に出掛けたりすると、常に笑顔ですごく礼儀正しい女の子になっていた。
二人ともお母さんと合流して入学式の看板の前で記念写真を撮って中に向かった。
「麻衣ちゃん凄い美人さんじゃん。」
目の間ですごい勢いで勧誘されている麻衣を見ながらお母さんが話しかけてきた。
「良かったね。あんな子と一緒で。もうなかよくなってるし。」
「うん。そーでしょ。」
「これなら安心だわー。少し心配してたけど何の問題もなさそうね。麻衣ちゃんに迷惑かけちゃだめよ。」
どうやらお母さんは麻衣をとても気に入ったようだった。
「大丈夫だよー。仲良くなれたし。」
お母さんはうんうんとうなずき満足したようだった。勧誘の波を乗り切って会場の体育館に着くころには麻衣の手はチラシであふれていた。
「もう疲れたぁ。」
「ほら、これに入れな。」
持ってきたバックに入れてあげて中に入った。私と麻衣は同じコースのなのでクラスも同じだった。席はクラスごとで自由だったので麻衣と隣に座った。
しばらくすると買いが始まり、総代の子が挨拶をして校長先生の話が始まった。全体で三十分ぐらいで会は終了した。
「意外と短かったね。」
寝ていた麻衣を起こすと
「あれ、もう終わったの?」
ぞろぞろと周りが動き出したので私たちもお母さんと合流した。




