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第二十四話

 部活がある金曜日になっての放課後、いつもの四人で集まって調理室に向かった。

「はい、由宇。頼まれてたやつ。」

「おー、ありがとう。」

加奈に頼んのでいたものを渡してくれた。

「愛理は随分身軽だね。」

私たちは何かしら手に持っていいるけど愛理だけはいつもと変わらない荷物しかもっていなかった。

「うん。これで大丈夫だよ。」

 調理室に着くとすでに何人かエプロン姿になっていた。全部で二十人ぐらいなのですぐ集まりそうだった。調理室は広いので二人一組で一つのテーブルを使うことになり、私は麻衣と、愛理と加奈がペアになった。

 私や麻衣、加奈がテキパキと準備を進める中、愛理だけが携帯を見たり外を見たりしてなかなか準備を始めなかった。すると何か連絡が来たようで一度調理室の外から出て行ってしまった。

 しばらくして、部員がほぼ集まり準備が終わったころに加奈が先生と一緒に何か小さな箱を持って入ってきた。

「それじゃあ始めるから一回みんな座ってくれる?」

全員集まったとことろで部長が前に出てきて、軽い自己紹介を行った。そのあとも緩い感じでみんなそれぞれ調理に取り掛かった。

「うわぁあああ。」

急に後ろの席の加奈が大きな声で叫んだ。周りがなんだなんだという感じで眺めていると愛理が箱の中から、何かのお肉と黒いな二課が入って袋を取っりだした。

「愛理、それは、、、」

私と麻衣は愛理のテーブルに近づいて袋の中を確認しようとした。

「ひっ」

「まじ?」

袋の中の物を視認した瞬間、思わず私も麻衣も声が出てしまった。

「すごいでしょー。先生に頼んで分けてもらったんだー。」

珍しく愛理のテンションが上がっていたけど、加奈がダッシュで私たちの方の机まで走り込んできた。

「マジ無理なんだけどー。」


 加奈が落ち着いて、びくびくしながらも自分たちの調理台に戻っていった。

「そのお肉は何?」

「カエルだよ。これは家から持ってきたんだぁ。」

「ひっ、でもまぁ、、、かえるなら、、、鶏肉みたいってよく聞くし。でもなんでそんなものが家にあったの?」

「常連客の人が海外で食べておいしかったからっていいってくれたけど、お店に出すには多すぎるからもらったの。」

愛理が嬉しそうに「ずっと食べてみたかったんだぁ。」とつぶやいた。

「それでそっちの袋の中身は何やつですか。」

「こやつはいなごだよ。なんで武士みたいになってるの?」

「いや、つい。それは、さっき先生に分けてもらったって言ってたけど。」

「食品加工化の先生で、授業で昆虫食についてやったってきいたから、頼んでわけてもらったの。」

「そういうの興味あったんだね。知らなかったよ。」

加奈は「あぁモザイクが欲しい。」と言うと、愛理は「テレビじゃないんだから。」と笑いながら受け流していた。

「最近テレビで見てどんな感じなんだろうっと思ってたんだけど、さすがにお店のキッチンでこの子たちを調理するわけにもいかないじゃん?でもさすがにそのまま食べるのには抵抗あったから。」

「そうだったんだ、、それで何を作るの?}

「カエルはからあげで、いなごも半分は揚げて、半分は佃煮にするよ。」

愛理は「いなごは衣に青のりとか入れて見た目が虫ってわからなくしたいなぁ。」「佃煮ってすぐには味がつかないのかな?」と一人でぶつぶつつぶやきながら調理に入った。

「あれ私も食べるのかなぁ。」

愛理の手元にはおおよそ一人では持て余すほどの材料があるので加奈は先を思いやりながら、隣で自分の料理に取り掛かった。

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