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第二十一話

「いやー、あの愛理が普通にクラスメイトと話していると感動するよね。」

「急にどうしたの?」

荷物を持って一緒に加奈と帰っていると急に感慨深そうに加奈が言ってきた。

「なんかいつの間にか麻衣とも仲良くなってるし、クラスメイトとも自然と話しているし。」

「私そんなに今まで自然じゃなかった?」

「いやぁ、私といる時だったら自然と話してたけど、いないとこだとあんまりクラスメイトと話すとこ見てこなかったから。」

「それは加奈がいなかったからじゃない?」

「うーん。それもあるかもしれないけど中学までて私が他の子たちと話している時って一人でおとなしく待ってることが多かったじゃん。」

愛理は「そうだったかな?」と首をひねると「そうだったよー。」と加奈が言うので

「私も成長したからね。みんながみんな意地悪してくるわけじゃないし、家のことでなんか言ってくる訳じゃないってことを学びましたから。」

愛理は胸を張って答えると

「まぁ周りも大人になってるもんね。」

加奈は冷静に答えた。

「そういえば由宇が部活で何作るかすごい迷ってるって、実習の時言ってたよ。」

「うん。由宇がそれでずっと調べごとしてるから麻衣が暇だーって言ってた。」

「そのこと話してたんだね。このままだとすごいのができそうだよね。」

「結局麻衣の好きなものに収まりそうだから、意外と普通の料理かもよ。」

「由宇は麻衣のこと好きだもんねー。」

愛理は今日麻衣と話していたことを思い出して「ふふっ」と笑った。麻衣に同じことを指摘したときにわかりやすく拗ねたのでついつい可愛くていじってしまった。普段は猫みたいに何も考えてないように暮らしているくせに由宇のことになるとなんだかんだ反応してくるのでわかりやすくてついついからかいたくなっちゃう。加奈が「どうしたの?」と心配そうに聞いてきたので「何でもないよ」と答えた。

「愛理は何作るか決めたの?」

「決めたけど、当日まで秘密でーす。」

「えー、まぁすぐだからいいか。」

「すごいよ。絶対びっくりするよ。」

「楽しみだなぁ。」

加奈が「私は何作ろうかなぁ。」と悩んでいたので二人であれこれアイデアを考えながら帰った。

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