第十九話
作業の確認が済んで、今日の実習が終了した。
その後も普通に授業を受けて家に帰った。
「麻衣の班は何の担当だった?」
「えっとねぇ、かぼちゃ。」
麻衣は帰ってきてすぐに部屋着に着替えて猫たちとごろごろしていた。
「へー、大変そう?」
「んー、今はまだ種すら埋めてない状態だから何とも。畑の管理とかが主になるんだって。」
「それって何するの?」
「土の中の成分の管理とか、肥料をまいたりするんだって。」
実習中はしっかりしていたので結構内容をしっかり覚えているようだった。
「じゃあ帰りは一緒になりそうだね。」
「だねー。」
「ジャージはあるけど靴とか軍手も準備しなきゃね。」
普段はローファーで体育用の運動靴はあるけど、土で結構汚れてちゃうのでもう一足学校に置いておきたい。
「買いに行くのめんどくさいな。」
「たしかにホームセンターは結構遠いもんね。」
このアパートの近くはスーパーやコンビニ、ファストフード店は結構充実しているけど、ホームセンターはバスに乗って行くので時間がかかる。
「んん、ネットでいいよ。」
「まぁそうだね。調べてみていいのあったら頼もうか。」
便利なことに宅配ボックスがあるので学校があるときに届いても問題ないので、気軽に注文できる。
ご飯の仕度ができたので、一度麻衣も調べごとをやめて夜ご飯にした。食べ終わった後に紅茶を入れて私も一緒にいい道具がないか探し始めた。
「うーん、どういうのがいいんだろうね。」
「靴と軍手以外に必要なものある?」
「とりあえずそれだけで大丈夫かな。それ以外は学校で渡されると思うよ。」
「あー、そういえばなんか書いてあった気がするわ。」
「麻衣にしては珍しいね。よく知ってるじゃん。」
「入学の準備している時にお母さんに言われた。こんなものまで使うの?って。」
実習で使う作業服のセットは学校指定のものがあるので入学の際に全員購入していた。いかにも農業高校っぽいなと感じるようなもので私も最初は本当にこれ使うことになるのかな?と思っていた。
「そういえば今度部活あるじゃん?麻衣ってエプロン持ってたっけ?」
「あー、そういえば持ってないかも。」
「授業でも使うことになるだろうから、ついでに買っとけば。」
結局一時間ぐらい二人でネットショッピングをしていて、気が付けば小説だったり、おいしそうなお菓子まで買っていた。
「なんかついつい色々な物買っちゃったね。」
先に私がお風呂に入って麻衣がお風呂に入っている間に買ったものを振り返ったら、思った以上に買っていた。
「まぁ、いいんじゃない。」
乾かした髪の手入れをしながら麻衣は答えた。麻衣は私以上に色々な物を買っていた。主に猫に関するもんだったけど。
「それより部活いつやるの?」
「連絡来てたよ。見てないの?」
「しっかり見てない。」
「来週の水曜日だって。」
「何作るの?」
「最初だから好きなの作っていいって。学校の食材使ってもいいし、何か持って来てもいいって。」
「由宇はもうなにつくるか決めたの?」
「うーん。せっかくだから普段家じゃ作らないものにしようかなって。学校ならいろいろ道具も材料もそろっているし。麻衣は何か食べたいのある?」
最近は学校もあって家でそこまで凝った料理を作れていないから、久しぶりに時間をかけて料理するのが楽しみだ。
「うーん、まかせる。」
「えー、何か食べたいの無いの?」
いつもは食べたいものを聞くと比較的すんなり答えてくれるけど珍しく決めるのに渋っていた。
「んー、だって料理しないから何ができるかわかんないだもん。」
「まぁ確かに私もどうやって料理するのがわからないものあったしなぁ、、、じゃあ考えておくよ。」
麻衣はすでに眠そうだったので、私もベッドに入って色々何を作ろうか考えながら眠りについた。




