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第十五話
「愛理の家凄かったねぇ。」
夜道でだいぶ目が覚めてきた麻衣に声をかけると「うーん。」とまだ寝ぼけたような声で返事してきた。
「うーん。夜ご飯どうしよう。何か食べたいのある?」
「ん、あんまお腹すいてない。」
「あんなにお菓子ばっか食べてるからだよー。」
麻衣は出された大量のお菓子をほとんど一人で食べきってしまった。
「加奈と愛理ってすごい仲良しだよね。」
「麻衣もそう思った?幼馴染っていいよね。」
「うーん、それもそうだけどなんか特別な感じがした。」
麻衣はだいぶ曖昧に首をかしげながらつぶやいた。
「十年以上一緒なんてそうそうないからねー。」
「そういうことなのかなー?」
私の返事に麻衣は納得してなさそうだったけど、まぁいいかという感じでうなずいた。
「私も麻衣とずっと一緒がいいー。」
「はいはい。そうだねー。」
「ぶー。つめたいなぁ。」
私が腕に抱き着くと、適当にあしらいながらも振り払うことなく直に抱き着かれていた。




