第十四話
「今日は夜ご飯食べてくの?」
「うん。さっき親から帰り遅いって連絡あったから。」
愛理は一度部屋から出てお手伝いさんに加奈の分のご飯もお願いした。再び部屋に戻って勝手に加奈が寝転がっているベッドに座った。
「久しぶりに愛理の家に他の友達が来た気がする。」
「そうかなぁ?」
「中学の頃って誰か来たっけ?」
「そういわれると無かったかも。」
「でしょー。久しぶりにああいう反応見た気がするもん。」
今日来た二人は家の広さだったり、旅館を見てだいぶ驚いていた。
「まぁこの家学校から遠かったからね。」
「それもあったけど、愛理は家に友達を呼ぶの避けてる気がしてたんだよね。」
話をしていると急に加奈に引っ張られて加奈の上に倒れ込んでしまった。
「きゃっ、何すんの?」
「二人呼んだの迷惑だった?」
加奈が愛理の首に腕を回して抱き着きながら少し不安そうな声で聴いてきた。
「ううん。二人が来てくれてうれしかったよ。」
「ほんと?」
「うん。前は家に呼ぶと自慢してるみたいでいやだったけど、もうそうゆうことで意地悪してくるような年じゃないし、特に二人は心配ないからね。」
「二人ともいい子だもんね。」
加奈が安心したように一息ついて嬉しそうにつぶやいた。
「それにしても二人仲良すぎない?さっきも二人手つないで帰ってたよ。」
「あの二人まだ出会って一か月ちょっとでしょ?すごいよね。」
「一緒に住んでるって言っても早すぎるよね。本当に相性が良かったのかな。」
「でも二人と仲良くなれてよかったな。麻衣はマイペースだけど美人だし、由宇は優しくてかわいらしいし。」
「これからも仲良くしていけるといいなぁ。」
「大丈夫だよ。あの二人なら。うまくやっていけるよ。」
愛理は昔のことを思い出して少し気分が落ち込んでいたけど、加奈は愛理の心を読み取ったように優しく頭をなでた。
部屋の外からお手伝いさんから夜ご飯ができたよと、声がしたので慌ててベッドから飛び降りた。
「ありがとね!」
と、愛理は加奈の頬に軽くキスをした。
「ふふっ、どういたしまして。」
加奈は少し顔を赤らめて照れくさそうにお礼を言って、二人で夜ご飯を食べるためにリビングに向かった。




