第十話
入学してそろそろ一か月経つけどそろそろ最初のテストが迫っていた。それもあって家で麻衣と二人で一緒に勉強する時間が増えた。
「今のところやっていることが普通の学校とあんまり変わんない。」
机の上でふてくされながら麻衣がつぶやいた。疲れているのか猫が近くに寄ってきてもなでてあげるだけだった。普段は猫が来るたびにはしゃいでいたけど最近はおとなしくなっていた。
「始まってまだ一か月だもん。専門科目もまだ少ないからね。今回のテストは中学の範囲も多いし。」
「うーん、もう覚えてない、、、」
「いや、できてるじゃん。」
文句を言いながらも麻衣は問題集の問題を結構解いていた。
「んー、テストやだー。」
「とりあえずこのテスト終わればしばらく無いからがんばろ。」
「うーん。頑張るけど、何か甘いもの食べたい。」
「今何も無いから買いに行こっか。」
私も麻衣も集中が切れてきたので休憩がてら近くのコンビニに行くことにした。
「この時間はさすがに寒いね。」
「まだぎりぎり四月だもん。」
「静岡はこの時期だと結構暖かいから新鮮だな。それにこの時期に桜咲いてるのも新鮮。」
四月下旬だけどようやく最近桜が咲き始めて、家の近くの桜もほぼ満開になっていた。
「暗い中行くコンビニはなんか罪悪感がすごい。」
「そう?私は結構楽しいよ。実家に住んでるときはこんなことなかったし。」
「夜中にカロリーを取るために行くと思うと、これだけで太りそう。」
「歩いてるからトントンだよ。それにしても夜桜がきれいだね。月も満月だし。」
この辺りは電気の明かりが少なく、桜が月の光に照らされていた。
「せっかく写真撮ろうよ。」
「えっ?なんで、急にどーしたの。」
「そういえば二人で撮ってないなぁと思って。」
「普通撮らないもん。」
「麻衣一人でもいいよー。」
「それなら二人で。」
携帯を取り出し、ちょうど景色がいいところで写真を撮った。麻衣は最初めんどくさそうな顔をしてたけどなんだかんだいい顔で撮ってくれた。
買い物を済ませ休憩をして、再び勉強に戻った。一時間ぐらいやったら眠くなってきたので順番にお風呂に入って眠りについた。




