ぼくのせかい
僕は立っていた。
喩えるなら荒廃した遊園地、溝の海、腐った数々の死体の上。
整合性を持つロボットたちに囲まれて衰弱し肉が削げ落ちても立っていた。
責任感の蔦に体を蝕まれ脳を犯されても立っていた。
鏡写しの自分が消えても立っていた。
いなければいけないから。
倒れれば何かに迷惑がかかる。僕では背負いきれない。
だからどうすることもできない。
動けない。
荒廃した世界の上、服を着た骸骨は腐った空を見上げた。
なにもできないまま。
僕は立っていた。
喩えるなら荒廃した遊園地、溝の海、腐った数々の死体の上。
整合性を持つロボットたちに囲まれて衰弱し肉が削げ落ちても立っていた。
責任感の蔦に体を蝕まれ脳を犯されても立っていた。
鏡写しの自分が消えても立っていた。
いなければいけないから。
倒れれば何かに迷惑がかかる。僕では背負いきれない。
だからどうすることもできない。
動けない。
荒廃した世界の上、服を着た骸骨は腐った空を見上げた。
なにもできないまま。
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