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3−8.最弱ウサギさん、都市の様子を聞く

魔術についての情報収集は一旦終わりだ。


改めて御前会議を開くのも面倒だから、今個別に聞くか。


「ツワブキ、レイジ。アンタたちから改めて報告する事はある?」


「小生からは特には」


「僕からも、特にないかな」


レイジは襲撃で一緒だったから無し、ツワブキは純粋に報告すべき事柄がないのだろう。


「そしたら、グレインとニーフェを御所に呼んでくれる?どっちかはグレインと交代で」


入れ替わりで残り二人の報告を聞こう。


「では小生が交代しよう」


「了解。僕はニーフェを呼んで来るよ」


ツワブキがグレインを、レイジがニーフェを呼びに出たところで、カルシャも御所に向かう事にする。


「ジラム。アンタはとりあえず私についてきて」


「了解」


ジラムは…どうするかな。


「アンタのギフトは後で詳しく調べるわ。アンタの役割はその後決めるから」


ギフト次第では色々と試せるとは思うが、今はまだ解らない。


それに、優先度はまだ低い。


すぐに何かをさせる事はない。


御所に着いて、カルシャが座ると、程なくしてグレインとニーフェが現れた。


「来たわね」


まずは建築の方から確認しよう。


「まずはニーフェから、頼んでた増築について報告してくれる?」


ニーフェにはケイオスビーストたちも住めるような住居の増築と、転生者やモンスター用の牢獄を依頼していた。


前回、遠征前に確認した時は半分程度まで進んだと言っていたはずだが、どこまで進んだだろうか。


ニーフェの答えは順調を示すものだった。


「以前から建築を進めていた住居と牢獄は完成しました。そのため、今は各所で補修を行なっています」


取り急ぎの家は足りたらしい。


今は細かい部分の補修ー例えば漏水とか床板の割れとかーの対応をしているのか。


「人数に対して住居は足りてるのね?」


「まだ少し余裕があります」


家が無い者がいないのなら、急ぎの課題は無いわね。


「各所補修が終わったら、城壁を二重にする計画を立ててちょうだい。そろそろ手狭でしょう?」


それなら増築を考えるか。


住居区画というよりは、防衛のための拡張だ。


「規模はどれくらいにいたしましょうか?」


「通りが敷けるくらいはほしいわね」


軍備倉庫、詰所とか主に防衛機能重視の区画と、内側の居住区に分けられるようにするのが最終目標だろう。


そのためにはケイオスビーストがすれ違える程度の通りと両サイドに建物が建つ敷地はほしいな。


あ、そうだ。


ちょうどいいからニーフェにジラムを任せるか。


「あぁそれと、この新入りを案内してあげて」


案内役にぴったりじゃない。


街を計画した彼女なら、バッチリだわ。


「街で拾った転生者よ。一通り案内したら、住居を割り当てて此処に戻してちょうだい」


住居も割り当てできるし、ちょうど良かった。


「承知いたしました」


ニーフェとジラムが退席し、カルシャは次の報告を促す。


「次。グレイン」


食料担当グレイン。


「私からは食料庫について報告いたします」


「よろしく」


転生者も増えて、今は約100人。


大所帯になってきたので、これが何より重要である。


「食料庫の備蓄状況は、現在の人口で10日間分程です」


「まだまだ少ないとはいえ、だいぶ増えたわね」


一時期の備蓄ゼロに近い状態から考えれば、かなりマシになった。


「木の実、干し肉、魚、農業による穀物がメインですね」


特に農業と酪農が軌道に乗ってきたのが大きい。


農家のアドバイスもほしいと言っていたが、その後どうだろうか。


「農業と酪農は順調?」


「敷地が狭くなりつつありますね」


目立った問題はないが、敷地が狭くなりつつあるという事か。


「ニーフェの計画が進んだら増やしましょうか」


「お願いします」


区画整理ができれば、自ずと農地も確保できるだろう。


「他には何かある?」


「私の管轄外ではありますが、ケイオスビーストが大層な人気です」


へぇ。


ケイオスビーストが、そんなに人気なの?


「やっぱり強さに憧れるのかしら?」


強くてカッコいいものね。


と、思ったら、どうやら違うらしい。


「カルシャ様についていけるからでしょうな」


「…そういう事ね」


崇める魔王を近くで見ることができるから、とは何ともミーハーである。


直に役に立てるのも大きいのだろう。


カルシャがそんなことを考えていると、グレインはニヤリとした。


「改造用に水竜を捕獲してありますが、如何いたしますか?」


「…は?捕まえてあるですって?」


今なんつった?


捕まえてある?


この都市内にいるわけ?


「改造用に10匹程」


やってくれるわね…。


「アンタねぇ、捕まえてあるならやるしかないじゃないの…」


生かしておく食料がもったいないじゃない。


テイムもできないのに飼っておく意味なんて、改造しかないってのにもう!


「では、ツワブキ殿に改造候補の選別を依頼しておきます」


コイツ、確実に確信犯だな…?


まぁ、愚痴っても仕方ないか…。


「…ちなみにどうやって捕まえたわけ?」


前に捕獲した時は私とツワブキの合わせ技だったけど、グレインはどうやったのかしら?


「麻酔効果のある毒草を配合した疑似餌で釣り上げました」


「…やるじゃない」


意外と頭脳派なのね。


疑似餌は調合してそうだし、これはニーフェも一枚噛んでるな?


「お褒めに預かり光栄です」


素直に褒めたくねーな、クソ。


真面目ちゃんだと思ってたのに、思わぬ反逆だ。


全体としては利する行動ではあるから良いけどさ。


「アンタは真面目一辺倒かと思ってたけど、最近自己主張が激しくなってきたわね」


「最近はカルシャ様の役に立つ臣下が増えていますから、覚えよく仕事しないといけませんのでね」


アンタも他のウェアウルフと変わらないって訳ね。


…しょうがない、褒美をあげるか。


「…そのうちアンタには特別な改造してあげるわ」


悪魔の素材も少し残ってるし、ちょっと指揮官仕様っぽく改造するとするか。


「ありがとうございます」


そのキャラで尻尾振るなよ、ちょっと恥ずかしいじゃないの。


後書きウサギ小話

期待度マックス!編



「グレインの改造、どうすっかなー」


「悪魔の外皮で毛皮強化するか…」


「それとも角で骨格強化するか?」


「翼生やすのも良いかも…」


壁|ω・)←グレイン


「忠犬?でござるなぁ」


はち切れんばかりに振られる尻尾!


完!

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