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魂の天使  作者: らんペル
3章~魔界突入~
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~簡易結界~

 湖を渡った先にあるのは反対側と同じような森林


 少々ペースを上げながら探索を続ける俺達がそこにはいた


 この森はいつまで続くのだろうか


 アマゾンってこんな感じなのかなぁ…などと考えていても終わらない木ばかりの風景


 途中途中に攻撃してくる虫の魔物や、小動物的な魔物たちの相手をしながら進むため、ペースを上げているにも関わらずあまり進めている感じがしない



「ようやく魔界って感じになってきたわねー」


「どういう事だ?」



 リーナの言っている意味がわからない


 魔界って感じってどういう事なんだろう



「この魔物の多さにめんどくさい戦闘の数々。これこそ魔界って事よ」


「普段からこんなに敵が多いのか?」



 喋っている間にも大きめのハサミムシみたいな昆虫型の魔物などが襲い掛かってくる


 アレフも数多い敵の相手をしているが、どこか余裕があるように見える


 実際のところ強さでいえば、ここの敵は全く強くなく、あのエビのような強敵はいない


 それどころかヘラートの方が何倍も強い


 しかし数が多くて少し疲れてきたな



「向かってくる敵はちゃんと倒すのよ。それがアンタ達にとって経験値になるし、この先のためにもなるんだから」



 リーナはこの森で戦闘を繰り返す事を良しとしている


 たとえ相手が弱くても、これだけの数を相手にするのとしないのでは戦闘経験にとんでもない開きがでるのだろう


 湖から森に入って数時間で、倒した敵の数はゆうに100を超えている


 最初の方よりも魔力の消費をしずに敵を倒せるようになっていっているのが分かる


 戦うたびに頭ではなく、身体が自然と魔力の使い方を覚えていっているというのを実感できている


 強敵と戦うのも大事な事だが、戦闘回数をより多く積むというのもとても大事な事なんだろう


 アレフもさっきから魔力が全然減っていないように見える


 これはアレフも戦闘の中で着実に強く、成長していっているという事だ



 それから更に数時間が経過した


 どれだけの魔物を倒したのだろうか


 数を数える余裕もなくなるくらいの敵を倒した気がする


 いくら魔力の消費が減っているとはいえ流石に疲れた



「ちょっと休憩しましょうか」


「ああ、俺疲れたぞ」



 リーナの提案により休憩を取る俺達ではあるが、この環境では魔物はすぐに襲ってくるだろうから交代で休憩を取るのだろう



「宗、ちょっと魔法を使ってもらうわよ」


「え?」



 そう言ってリーナは魔力を集中させ始めた



「いいわよ。放ってちょうだい」



 合図を聞き俺は目の前にリーナの魔力を解き放った


 特に変わった様子はない



「何の魔法を使ったんだ?」



 不思議そうに聞いてくるアレフだが、そこは俺も同感だ



「目に見えない簡単な結界を張ったのよ。これで魔物に襲われる心配もなく皆で休めるでしょ?」



 またこの天使はさらっと凄い魔法を使いやがって


 でも目に見えない結界ってどんな魔法だ?


 俺が考えているとアレフがリーナに教えてもらっていた



「これはどんな魔法なんだ?」


「簡単な魔法よ。ただ魔力をドーム状に広げて厚みを持たせて壁にしただけ。魔力の壁を突き破らないと中に入れないっていうだけの魔法よ。」


「じゃあこれは土の魔法って事か?」


「違うわね。これはただの無属性。本当に魔力だけで作った壁だから厚さ的にはペラッペラなのよ。それでも簡易的な結界としては優秀な魔法なのよ」


「ほー」



 感心しながら聞いているがあまり意味が分かっていないようだった


 しかし魔法は本当に奥が深い


 今張っているのが無属性の魔力のみの壁


 これに属性を加えると自然の物が魔力によって具現化される


 さらにそれは魔力によって強化されているから、普通に存在するものよりも強いものにすることができるのが魔法の真髄って事か


 リーナの結界の中で30分程休んだ俺達はこの先に進み、さらに時間をかけてようやく森を出る事になったのだった

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