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魂の天使  作者: らんペル
3章~魔界突入~
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~ゲート~

「いいかい?まずあの暗雲を作りだし攻撃してきたのは『玄武』と『青龍』だ。今まで感じた事のない魔力だったように思えるけど、それは間違いない。」


「そんなバカな!?王達が手を組んで天界を襲ってきたって言うんですか!?」



 考えた事もなかった、あれほどそれぞれが頂点を極めつつある王達の協力体制


 突然の話にベルーザは混乱したかのように神に問いかける



「落ち着け。神様のお話は終わっていない」



 静かな声でベルーザをなだめるウーフェンであったが、彼の表情もまた驚きを隠せてはいなかった



「じゃあ続けるね。魔界の王達の魔力は皆知ってる思う。でもそれが合わさった時までは知らないだろう?合わさった魔力の特徴を考えて分解すると玄武と青龍という答にたどり着いた。まさかあれほどの力だとは私も思わなかったけどね」



 大天使が数人がかりでやっと戦えるレベルの王


 それが手を組んで天界に攻撃してきたのは、天界の歴史上1度たりともない


 だが神の答が間違っているとも思えない大天使達


 皆考えながらも言葉を発する事はできず、少しの沈黙の時となる



「神様、我々は今後どのように動けばよいのでしょうか?」



 沈黙を破る言葉を発したのは意外にもリーゼルだった



「そうだね、ひとまずは魔界への門、ゲートを1つでもいいから直すところから始めようか」


「かしこまりました。どこに繋がるゲートを復旧した方がいいですか?」


「んー、やっぱりエリアの中心に繋がるところがいいだろうね。そうすればハクはもちろんの事、リーナも戻ってきやすいだろう?」


「ハッ!!」


「済まないね。私が動けないばっかりに君たちに頼りっきりになってしまって」


「そんな…滅相もございません」


「ありがとう。やはりリーゼルは優しい子だね。リエル」


「はい」


「リーナの事、皆の事、天界の事、大変だろうけどよろしく頼むよ」


「大天使長の名にかけて必ず」



 こうして天界が動き出した



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 時は現在に戻り、宗達が大陸に上陸しエビと戦いだすまでの間、天界でも同時に進展があった


 魔界への門の修復自体は途中までは順調だったが最後の段階で難航していた


 修復には複数の天使とリエル、それにウーフェンとセリネが携わっていた



「くっ!!どうしてゲートが安定しないのだ!神様から教わった通りにやっているはずなのだが…」



 先ほどから何度もやっている魔界空間への次元を繋げる魔法


 リエルだけではなく、ウーフェンもセリネも協力して行っているがどうにも上手く魔界と繋がらない


 既に門は形としては成り立っている


 後はゲートを開き結界を張って固定すれば終わりなのだが、どうしてもあと一歩が成功しない



「焦るなリエル。成功するのは一度でいいのだ。失敗しても何度でもやり直せばよい」



 ウーフェンは苛立ちを隠せないリエルを落ち着かせようとしている


 それに対しセリネは何かを考えるように、ジーっと門を見ている



「分かっている…。しかし空間と次元を同時に繋げるのがここまで難しいものだとはな…。」


「同時に……?それだっ!!同時にやるから駄目なのだ!」



 セリネは何かを閃いたようにリエルに助言する



「どういう事だセリネ」


「頭が固いぞリエル!両方同時にやろうとするから失敗するのだ!一気に神様と同じ工程でやっても私達と神様は違いすぎる。1つずつやって最後に組み合わせれば私達でもきっと出来る!」


「1つずつ…。そうか、そういう事か。しかしそれでは時間がかかってしまう…」


「こうやって失敗ばかりしている方が時間が勿体ない!私達は神様じゃないんだぞ!しかし大天使だ!出来なくはない!」


「確かにな…。どうやらあの一件以来、私はどうかしていたようだ。」



 リエルは初心に帰るかのように最初の工程からやり直し始めた


 何度も何度も失敗し、他の天使や大天使から魔力を注いでもらいながらも諦めずにやり続けた


 そして魔界へのゲートが完成するのは9月に入ったころだった

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