~属性~
今までの俺の戦いは魔力を駆使しての戦いだった
相手の攻撃を受け止めて消滅させる、相手より速く動いて王手をかける、全力で相手に攻撃を叩き込む
魔法を放つ事はあっても、どれも最終的に使ってきたのは、内側の魔力を爆発させる戦法
しかしこれからのリーナの話は魔力ではなく魔法の話
これからの戦いで恐らく大事になってくるであろう話
「さてそれじゃあ基本の6属性はいいとして、さっきも言ったけど組み合わせね。それと組み合わせ以上に大事なのは、やっぱりどれだけ基礎が出来ているか。基礎が出来ていれば自分のイメージと魔力の融合、つまりオリジナルの魔法をそれだけ多く使える。普段使う魔法でもその威力を高める事もできるのよ」
「じゃあ今俺がやっている変化は単純に考えて無属性だろう?変化は無属性の基礎なのか?」
そういえばアレフはずっと人化と獣化を繰り返してたけど、無である属性に基礎なんてあるんだろうか
想像がつかないぞ
「確かにあれは無属性の魔法よ。でも実は既に組み合わせて使っている魔法でもある。どういう意味かわかるかしら?」
「無属性と他の属性の魔法を組み合わせているって事だろう?でも俺は使っているつもりはないんだが」
そう言われればそうだな
身体の形を全く違う形に変化させている
イメージ的には無属性である気がするけど、他の属性が組み合わさっているとなると他のどの属性になるんだ?
「属性にはそれぞれ特徴があって、それぞれが役割をもっているのよ。ここからはややこしくて難しいけど、何となくで覚えてもらえればそれでいいわ」
案外適当なリーナさん
そういう所やっぱりリーナだなって感じがする
「アレフの変化は無と水の複合魔法なの。無で身体を、水は変化するイメージをって感じね。これは水はどんな形にも姿を変えるって言ったらイメージしやすいかしら?」
「ど、どう言う事だ?」
アレフは混乱している
しかし正直俺も一気に話が難しくなってあまりよくわかっていない
「つまりはそれぞれの特徴を組み合わせて様々な現象を引き起こす、それを的確に発動するのが本当の魔法。火は主に熱や陽炎、時には幻惑を生み出したりそのまま燃やしたり。水は液体であるがゆえに気体や個体に変化できる。風は火を大きくしたり水面の動きを変えたり、主に助けたりするような役割を持つ。雷は分かりやすく言うと電気ね。筋肉に電気を流して普段使わない力を強制的に出したり、電気そのもので感電させたりもできる。土は魔法を固定化できる。頑丈だったり時には組み合わせて土石流を発生させたりある意味万能属性なの。そして最後に無属性。これは無であるがゆえに何にでもなる事ができる。これがそれぞれの特徴よ。大分省いて説明したけど、まあ使っていく内に慣れるわ」
「魔法にそんな決まり事みたいなものがあったなんて知らなかったな」
アレフはびっくりしているようだ
俺も色々な漫画を読んできたが魔法がここまでのものとは思ってもみなかった
「これで属性は理解できたわね?とにかくアンタ達は基礎をしっかりやって、今は戦力アップを目指す事が大事なの。魔界では魔力が切れて魔法が使えない状態になると危ないから絶対値の底上げも必須よ」
「ああ、半分くらいしか分からなかったが、やればやるだけ強くなれるって事だろう。俄然やる気が出てきたぞ!」
アレフはやる気満々でまた元の場所に戻って特訓を再開した
だけど…
「どうしたの宗?」
「いや、ふと思ったんだけど人間がそんな力を身につけてもいいのかなって思ってさ」
「アンタは優しいわね。人間にはいい奴も悪い奴もいる。覚えてしまえば魔法を悪用したりする者も必ず出てくるでしょう。でもアンタは私が宿主として選んだ人間だから大丈夫よ。それにしっかりしてもらわなきゃ魔界では戦えないし私が天界に帰れないでしょ?」
結局はその答になるのか
でも天使様が認めてくれたんだからやるっきゃないな
「よし、それじゃあ俺もしっかり特訓しなきゃな!それで具体的にはどうすればいい?また炎を当て続ければいいのか?」
「あれは魔法の威力がバラバラだっていう事を知ってもらうためにやった事だからもういいわよ。まずは魔法の一定発動と維持をしてもらうわ。右手で炎を出してみて」
言われた通り右手に炎を出す
「そのままちょっと待ってなさい」
そう言うとリーナは自分の魔力で俺の出した炎を覆った。炎は小さな光に包まれ、中で燃え続けている
「この光の外に炎が出ないように、光の中で炎が消えないように維持してなさい。魔力を一定で注いでいれば大丈夫だから。魔力が尽きるまでやってもらうわ」
「尽きるまでってそんな事したら…」
「倒れるわね。でもそれでいいのよ。私の魔力を分けて回復させてあげるから。回復した時アンタの魔力の絶対値は増えているわ。筋トレと一緒よ。そして一定の魔力を集中させるコントロールの特訓にもなるから一石二鳥でしょ?」
「はは…」
この天使案外スパルタだ




