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クラスメイト

入学式が終わると各クラスで自己紹介が行われる。


私、小林桜(こばやしさくら)は出席番号11番と早めだ。


最初に格付けされる場であるから間違っても滑るようなことを言ってはならない。


「小林桜です、趣味は読書と書道です。よろしくお願いします」


と特に目立たない自己紹介を終えた私は席に着く。


順調に最後の人まで自己紹介が終わると担任の先生が締めくくった。


「担任の松本(まつもと)さやかです。


担当教科は英語。


よろしくね。


次の時間は教科書を配るのでペンを準備しておくこと」


今日のすべての授業が終わると私に駆け寄ってきた人がいた。


彼女の名を覚えられていなかった私は戸惑ったが彼女がそれを察したかのように自己紹介を始めた。


「うち、神崎渚(かんざきなぎさ)


桜ちゃん、うちのことはなぎって呼んで!


よろしくー!」


「うん、なぎ、よろしく!」


ふと、莉愛(りあ)を思い出す。


ちょうど、2年前も……。


「桜ちゃんは入る部活、決めてたりする?


やっぱ書道部?」


「んー気になってる部活が他にも何個かあってね……」


なぎは途端に目を輝かせる。


「じゃあうちと一緒に吹部見に行かない?


うち、フルート吹くの夢だったのー!」




『私ね、星空入ったらフルート吹こうと思って』




「全国行ってるんだよね、フルート。アンコンで」




『全国行ってるんだよ、フルート!』




「おー桜ちゃん詳しいじゃん!


吹部も候補に入ってたり?」


「うん、少しは」


なぎに笑顔を向ける。


莉愛に何度も向けてきた、笑顔。




『桜、いつも笑顔ばっかり。


本音、隠してるんでしょ』




莉愛以外にはばれたことがなかった。


それで喧嘩になったのも、初めてだった。


「じゃあ、決まりだね!


これから、一緒に行こ!」


微笑んで、頷く。

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