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下校


翌日、僕は学校でいつものように誰とも話さず、1日を過ごした。


放課後になり、クラスのみんなは仲の良いもの同士でこれからどこに遊びに行くか話したり、部活に行ったり、ざわざわとしていた。


僕は帰宅部なので帰る準備を早々に済ませ教室から出ようとした時だった。


「佐藤くん、今日一緒に帰らない?」


峯浦比奈が僕に話しかけてきたのだ。


教室が一瞬で静まり返った。

それもそうだ、クラスの人気者の峯浦比奈がクラスで一番地味な奴に一緒に帰ろうと言うのだから。


峯浦比奈は僕の返事を聞かずに僕の腕を引っ張って、教室から連れ出した。


学校の正門を出たところで峯浦比奈はようやく僕の腕を解放し、僕に向かって聞いてきた。


「昨日、あの公園にいたよね?」


「・・いたよ。」


「あのさ、見た・・よね?私が泣いてるとこ」


「うん。」


「約束して欲しいんだ。誰にも言わないこと。」


「僕は人と話すのが苦手だから・・誰にも言わないよ。」


「そっか、ならいいんだ。じゃ帰ろっか!」


用事が終わったのなら一緒に帰らなくてもいいんじゃないか?

そう思ったけど口には出せなかった。



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