第5話 仲間割れ
そんなギスギスした雰囲気の中、パーティは続いていった
「さあみんなお食べなさい!我が家の料理を!」
「でもこんな雰囲気じゃ食欲無くなっちゃうよぉ…」
はづきは食事をせずにこの大広間を見渡していた
そんな時だった
「アハハハハ!
相手にされてないなんて悲しいねー♪」
「なんなんですのこの声!この私を侮辱するとはタダじゃおきませんわ!
我が天王寺財閥の権力で潰してやりますわ!」
「この声…愛花の自作自演…とかだったらどうする?」
洋子は愛花を疑う
「わ…私は知らない…です…」
愛花はぼそぼそと言う
「ウソっぽいですわね」
「同感。麗華とは珍しく意見が合うわね」
「ちょっと2人とも!なんで愛花を疑うの?愛花は知らないって言ってるじゃん!」
奈々は愛花の味方についた
「私はただ、犯人をつきとめようとしてるだけよ」
「ねえ洋子、愛花は犯人じゃないと思うよ」
「はづき!あなたまであの子の味方をするの?親友だと思ってた私が馬鹿だった…」
大広間は今まで以上に険悪なムードになる
「フフッ♪自分たちで仲間割れしちゃってる♪
でも安心して、みんなまとめて殺してあげる♪」
また謎の声
殺してあげるという言葉を聞きに5人は感じた
ああ。これは本物だと