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第3話 パーティーの始まり
「ここが大広間ですわ」
麗華が扉を開けると、なんと学校の体育館ぐらいの…いや、それ以上大きい部屋があった
「うわぁ広ーい!」
はづきはそう言って、辺りを見回した
「ねえ、なんか美味しいものってある?」
私は麗華に聞いてみた
「今日はいろいろあって誰もいないから作り置きのご飯しかないですの
それでもいいならご自由にお食べ」
「やったー!」
私達は沢山食事が置いてあるテーブルに向かった
「フン
金持ちだからって偉そうに」
洋子の言葉は、幸い麗華には聞こえなかった
その時だった
「フフッ」
突然、ここにいる誰でもない、知らない人の声を洋子は聞いた
「誰…今の声…」