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ふたり、  作者: 山下 次郎
一笑
3/8

空に向かって



え、だれ?


「誰だてめー」


あ、ここにきて初めてこの不細工と意見があったよ

す、といきなり現れた謎の人物に視線を向けて息をのむ。これまた、イケメンだ

しかもうちの高校の制服、学年は2年だ。ネクタイの色が青だ。一個下なんだ


「何だねちみは?って?俺は轟やん」


不細工がお、おま、と狼狽えるのが視界に入る。わかるよ。その気持ち。あたしだってビックリだ。轟だなんて、口にするのさえ怖い


「轟よ?あんたの名前はよ。まぁ知りたくもないけん。遊ぼーや」


「あ、と。俺、塾あるんで」


おい、嘘付け。お前、あれだろ塾って柄じゃねーよ。塾っつーよりはあれだ、なんか牛肉工場に居そうな顔だよ


「そか、遅刻すんなよ」


そう轟と名乗る男が言うと不細工は走って行った。きっと塾じゃなくて牛肉工場に向かったんだと思いたい。あの顔で塾なんてカオスだ


「おい。」


あ、と轟と名乗る男に目を向ける。うっかり、不細工の背中を追っていた


「あーなんか、ありがとね」


「別に。家、どこなん?」


「あっちだけど?」


「ほか。送ったるわ」


何、この人。轟兄弟だよね?

え、なにこの優しさ溢れる会話。ってか、イケメン過ぎて言葉に違和感無いんだけど。なんの疑いもなくついて行きそうになるんだけど


「いや、悪いし。大丈夫」


「また、あんなんでるかもじゃん。」


「でも、知らない人に送って貰ったら申し訳ない」


「轟 桃也」


「ん?」


「名前」


「あぁ、あたしは高山 明」







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