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女勇者セレス――迷走する世界の中で  作者: 松宮星
過ぎ去りし日々と未来
8/25

落日 1話

「ガルバ」



 御身様のお声だ………



 返事をして、急ぎお側に駆けつけねば……



「ガルバ……」



 御身様、いずこに……?

 闇ばかりで何も見えませぬ。



 お許しください……

 喉がまったく動かぬのです。

 お声にお答えせねばと気ばかり焦っておるのに、まったく……



 主人をお待たせするなど、忍者としてあるまじき失態。

 すぐにも……すぐにも向かわねば……



 わしが行かねば……



 御身様が泣いてしまう……



 涙を隠され、声を殺し、壁に向かって……

 誰にも知られぬよう……

 静かに泣かれるのだ。



 早く行かなくては……

 お母上様はもはや御身様のお側におられないのだ……



 御身様……お許しください……

 いましばらくお待ちください……

 必ず御身様のおそばに参ります……



 このガルバ、決して御身様をお一人にはいたしませぬ。

 影として、常に御身様のおそばに……



* * * * * *



「利発で気の難しいお方だ。失礼のないように気をつけよ」

 マンガラ叔父御が大きくため息をつく。おまえなどご挨拶に伺うだけ無駄だがなと。兜と口布の下の顔にも、きっと諦めの表情が浮かんでいることだろう。


 四十二代様であらせられる若君は、お美しく聡明。貴き母君とラジャラ王朝王族の父君との間に生まれた、真に高貴なお方だ。

 むろん、貴いのは母君の血。古えの時代、神々よりこの地を統べるのを許された正統なる王朝の血。ラジャラ王朝など歴史の浅い新興国、父君の血は若君の高貴さに花を添える程度のものでしかない。

 若君こそが我等の真の主君となるであろう……大人達は誰もそう信じているようだった。若君が成人された暁には、我等一族が代々お預かりしてきた財をお返しし、我等が尖兵となってラジャラ王朝に戦を起こし、この国の真の王となっていただくのだ、と。


 マンガラ叔父御は我が忍者一族の現頭領。我らの希望の光である若君に優秀な『影』をつけたいと既に八人も推挙しているのだが……叔父御の選ばれた『影候補』は誰一人、若君はお気に召さなかったのだそうだ。

 皆たいへん優秀な忍なのに……顔が嫌だの、声が気持ち悪いだの、体型が変だの、陰気な性格が嫌いだの、七歳の子供の『影』に二十五歳を選ぶとはふざけてるもっと若いのにしろだの、実にとるにたりぬ理由で失格とされたらしい。

 四十二代様の影は身内から出さねば恥とマンガラ叔父御は考えていた。が、身内にはもはや適当な者はもいない。他家に若君の影の座を譲るなど、叔父御にはさぞ耐えがたい屈辱だろう。

 この前、若君が『若い者がいい』とおっしゃった言葉を受け、最後の意地とばかりに叔父御は自棄になってオレを連れて来たのだ。


 影は……いざという時に主人の盾となれるよう、いついかなる時も陰より主人を守り、常に主人につき従う特殊な護衛忍者。

 真に優秀な忍者しか、影にはなれない。

 忍者修行中の子供が影なぞ、ありえぬことだと思うのだが。オレがダメなら、身内に男はもういない。残りの男は、皆、若君より年下になってしまう。

 


「こんどは、えらく若いのを連れて来ましたね」

 本館の中庭を散策中のところを、叔父御と二人並んで片膝をついてお邪魔した。若君の護衛の一族の者が、少し離れたところから様子を窺っている。

 若君は青を基調とした衣装に身を包まれていた。

 お噂通り、たいへん美しい方だ。

 たいそう色が白く、形のいい眉を不機嫌そうにしかめ、赤い唇からため息を漏らしながら、こぼれそうなほど大きな瞳で侮蔑をこめて忍者装束のオレ達を見つめておられる。


「あなた、いくつです?」

「八つにございます」

 オレの答えに、若君は唇をとがらせる。

「子供じゃないですか」

 そう言う若君は七つなのだが、このお方は並みの子供ではない。宗教から哲学、史学、律法の学問を修められ、現在は医学を学ばれていると聞いている。神童なのだ。

「ああ、わかりました。あなた、天才忍者なのですね。まだ子供だけれども、大人を凌駕する忍術の申し子なのですね。だから、私の影に名乗り出たのでしょ?」

「いえ、若様、こやつはそのような者ではなく」

「黙りなさい、マンガラ」

 叔父御をジロリと睨んでから、若君は跪くオレを見下ろされる。

「私はこの子に質問しているのです。主人からの質問に即答できない影ならば、私はいりません」

 忍者頭である叔父御を圧倒する気品。この方は真に高貴な方なのだと、オレは思った。


「ねえ、あなた、答えなさい、あなた、天才忍者なのでしょ?」

「いいえ」

 オレはきっぱり答えた。

「オレは突出したところのない、平々凡々な忍者です。仲間うちでも、とりたてて強くなく、とりたてて弱くもありません。この年頃に覚えておくべき術は全て会得してますが、『影』の大任を担えるわけもない実力です」

「正直ですね……それは美徳と褒めてあげましょう。しかし、」

 若君はますます不機嫌そうに、少女のような顔をしかめた。

「そんな半人前が私の影など、おこがましいのではありませんか?」


「まったくもってその通り。オレもそう思います」

 オレは正直に思いを伝えた。

「なれど、主君に仕え忠義を尽くすのがインディラ忍者の道。主人のおそばにはべる機会があれば、喜んでその幸運を受け入れます。及ばぬ実力は日々の修行をもって、埋めてゆきたく思います」

「私に仕えながら修行を積む? 本気ですか? へっぽこ忍者のあなたが『影』となったら、私、暗殺者に殺されてしまいます。無能な影など何の役にも立ちません」


「いいえ、若様、オレは決して若様を死なせません」

 オレは絶対の自信をもって言った。

「防げないと思ったら、この身をもって太刀を受けます。オレ、素早さだけは自信がありますから」

 若君は奇妙なモノを見るようにオレを見つめた。

「あなた、馬鹿でしょう? 影のあなたが私の身代わりに死んでしまったら、その後に私も殺されちゃうじゃないですか」

「いいえ、若様は大丈夫ですよ」

 オレは笑った。

「オレみたいな半人前のへっぽこが『影』なら、マンガラ叔父御は必ず一族の手だれ達を若君の護衛として付き従えさせます。お側のオレが最初の一太刀さえ防げれば、後は他の者が若様をお守りするでしょう」

「その護衛達で私の警護が足りるのなら、あなたが私のそばにいる意味などないではありませんか」

「御身をお守りするという意味においては、当分はさようにございます。なれど、オレは『影』となれましたら、生涯を若様に捧げる覚悟。お役目外の時間に修練をつみ、若様にふさわしい忍となるよう努めます。生ある限り、若様が病める時もすこやかなる時も、良き時も苦境におられる時も、たとえ咎人となって国を追われる事となりましても、おそばにおりお仕えできるように」

 若君がまじまじとオレを見る。

「それが『影』となった忍の生きる道にございますれば」


 若君はしばらくオレの顔を見つめ、それから小さくふきだし、楽しそうに声をあげて笑われた。

「あなた、エウロペ式婚姻の宣誓の言葉って知ってます?」

「いいえ」

 オレは頭を掻いた。

「存じません。申し訳ございません、不勉強で。調べておきます」

「是非そうしてください」

 口元を押さえ尚も笑い続けながら、若君は視線を叔父御へと向けた。

「気に入りました。『影』はこの子にします」

「まことに?」

 叔父御は驚いて目を丸める。

「むろん、当分は試験期間ですがね。マンガラ、今日からこの子はこの屋敷に置きなさい。私の『影』の役は一日最低二時間は務めさせ、残りの時間、この子が私の『影』となるのにふさわしい教育をほどこしなさい。この子用の優秀な教育担当官もこの館に派遣するのですよ」

「心得ました」

「少し席を外してください。この子と二人で話がしたいので」

「は」

 マンガラ叔父御がすばやい体術で姿を消す。若君の護衛の忍者は距離をとってだが、お側にいる。インディラにおいて高貴なるお方が一人っきりになれる時は一瞬たりともないのだ。


「あなたが楽しい子だから、ついうっかりしました。兜と口布を取ってください」

 楽しい子?

 クソ真面目でおもしろみがないと、仲間うちで言われているオレが?

「『影』にはしてあげます。しかし、あなたの顔が私の審美眼にかなわなかったら、素顔を隠して仕えててもらいますよ。私、美しいものしか視界に入れたくないんです」

 オレは、兜と口布を外した。

「おや」

 若君がオレへと近寄る。お美しい顔が目の前にある。

「あなた……女の子だったんですか?」


 は?


「男にございます。申し訳ございません、チビで」

「いえ、背ではなく顔が……。とてもかわいいので女の子かと」

 かわいい?

 色黒のこのオレが?

「若様こそ、少女のようにお美しいかと」

「そうですね」

 若君がフフンと笑われる。

「私ほど美しい子供は、この国には他にいないでしょうね」

 自信たっぷりにおっしゃるが、おかしな気はしない。そう思われるのも当然のお顔をなのだから。

「それはそうでしょう。若様はインディラ(いち)です。賢く、お美しく、高貴なお方なのですから」

 若君はまた、吹き出された。

「お追従はうんざりなんですが……あなたのは、いいですね。感情のこもってない声で、当たり前のように言うなんて……」

「事実を口にしただけですので」

「ああ、もう。あなた、顔も中身も本当にかわいいですね」

 何でそんな事をおっしゃるのかはさっぱりわからなかった。が、若君がご機嫌そうなので、わからなくても構わないと思った。


「あなた、名は?」

「ガルバと申します。若様」

「ガルバ……」

 ニコニコと笑いながら、若君がオレを見つめる。

「ガルバ、あなたに最初の命令を与えます」

「はい」

「その『若様』って呼び方をやめなさい」

「は?」

「年若い継嗣だから『若様』とか……センスなさすぎです。私にふさわしい呼び方に改めなさい」

 えっと……

 お名前に『様』づけしてお呼びするのも……センスがないとおっしゃられそうだ。

 オレは頭をひねった。


「四十ニ代様……?」

 若君の顔から、一瞬で笑顔が消える。

「本気でそう呼びたいのですか?」

 先ほどまでの笑顔が嘘のような、険しいお顔だ。

「あなたも一族の他の方々同様、私を祭り上げたいのですか? とうの昔にこの地から消えた王家を復古しろと? 私にラジャラ王朝への謀反人になれと言うのですか?」

 ご不快そうな内面が言葉より伝わる。

 オレは首を傾げた。

 一族の大人達は、若君こそがインディラの真の支配者だと言っていた。だから、そういうものなのだと思っていたが。

「オレ個人の望みなどありません。『影』となった今日から、若様の望みをかなえる事だけがオレの望みとなりました。若様がなさりたいのなら古代王朝を復古なさればよろしいですし、望まれぬのなら叔父御達配下の忍の願いなど捨てておかれればよろしいかと思います。オレは若様がどのような道を選ばれようとも、若様を信じ、ただついてゆくだけでございます」


 若君のお顔に……

 再び笑みが戻った。

 ああ、綺麗だとみとれてしまう……

「『若様』はやめなさいと言ったのに……」

「申し訳ございません」


 オレは右へ左へと首を傾げた。

「あの……その……たいへん申し訳ないのですが……オレ、あなた様の影として、技ばかりではなく中身までも未熟で……その、センスの良い呼称というものがさっぱり思いつきません。お許しください」

 後方へと跳び退り、距離をとってからオレは若君に平伏した。

 オレの頭上より若君の声がする。

「まあ、いいでしょう。あなた、忍者として私に仕えるのだから、その他の事で多くは期待しない事にします」

「恐れ入ります」

「呼称……私が考えましょう」

「まことにありがとうございます」

「そうですねえ……あなた、さっき『御身をお守りする』って言いましたよね」

 言っただろうか? 覚えが無いが、言ったような気もする。

「それでいきましょう、ガルバ、あなたは今日から私を『御身様』と呼ぶのですよ。私を『御身様』と呼べるのはあなただけ。あなただからこそ、その呼び名を許します」



* * * * * *



 殿下が、静かな眼差しで床に倒れた者を見つめておられる。

 怒りも恐怖も嫌悪も興奮も、何もない。ただ、そこにあるものを見つめていらっしゃる。

 わしの刃にかかって果てた暗殺者。その汚き血が床に広がる。


「申し訳ございませぬ。お目を穢しました」

 高貴なる方の目に触れぬよう、陰で内々に処理すべきものを……

 しくじった。

 後数秒遅かったら、殿下のお命は消えていた。

 このようなお側にまで、暗殺者を接近させてしまうとは……

 護衛の数が足りなさすぎる。

 配下の忍者は残るは八人。

 もはやなりふりなど構っておられぬ。何としてもサティー様と殿下をお守りせねば……

 護衛の数を増やすのだ。御身様の昔のお知り合いに恥を忍び、お頼みしよう。寺院の忍をお借りし……里の一線を退いた者や年少者も使うていこう。


「母上の忍だな?」

「さようにございます……」

 初めて……殿下にお声をかけていただいた。

 殿下がお生まれになったその日から、わしは陰ながら殿下を――御身様の甥御様を見守り続けていた。が、その存在を気づかれぬよう心がけてきていた。忍者は闇に生きるものゆえ。

 だが、それも今日で仕舞いじゃ。

「殿下、本日よりお母上様と同じお部屋にお過ごしくださいませ」

 殿下がわしをご覧になる。

 目の細い端正な顔立ちは、父王似だ。残念なことに、御身様にもサティー様にも似ておられぬ。

 国王は、不甲斐なき男じゃ。あやつさえもっとしっかりしておれば第二夫人一族の増長もなかったろうに……後宮を牛耳った第二夫人はサティー様と殿下を軟禁し、王国の世継ぎである殿下のお命を狙い続けている。後宮の者も表の者も第二夫人の一族を恐れ、誰一人味方をせぬ。皆、お二人が暗殺される日を待っておるのだ。


「母上と一緒にいた方が、警備に都合が良いのだな?」

「さようにございます」

「ならば異存はない。しばし待て。支度をする」

 六つとは到底思えぬ言葉使いでおっしゃると、殿下は衣装部屋に向かわれた。慌てて先に回って、お止めした。

「御自らお支度など……私めがいたします」

「何をくだらぬことを言う」

 フッと口元に笑みを浮かべられる。たいそう冷めた、大人びた笑みだ。

「僕の護衛は、今おまえしか居ないのだろう? 何時どんなことがあるかわからぬのだ。おまえは手を塞ぐな。僕を守れ」

「承知いたしました」

 冷静な状況判断だ。

 ほんに聡明な御子だ。


 賢く武芸にも芸術にも才のある殿下。昨年まで数多くの教師が殿下の側にはべっていた。王国の世継ぎにふさわしい一流の教育が施され、侍女達が先を争ってお世話をしていたものを……

 今は誰一人おそばに居らぬのだ。

 殿下の護衛を務めていたわしの配下の者とて……もはやお側に居らぬ。皆、忠実に役目を果たしてくれたゆえ……。

 衣装部屋で迷いなくご衣服を選ばれる殿下。何処に何が入っているのかご存じなのだ。お一人で着衣も脱衣もなさっておられるのだ。この国の世継ぎの王子であるというのに。


「昨日まで僕のそばに居た二人の忍の名を教えて欲しい」

 殿下がわしに問われる。

「何という名だったのだ?」

 過去形だ。気づいておられるのだ、昨日までそばにいた者らが消えた理由を。

「忍に名などありませぬ」

「人としての名ならあったはずだ」

 殿下は手を止められ、わしの方へと向き直られた。

「僕の為に命をかけてくれた忠義の者の名を、知らずになどおけるものか。弔いたいのだ、申せ」

「不要にございます。忍に信仰などございませぬ。主人の為に生き、主人の為に死す。ただ、それだけにございます」


「おまえ達は僕の為に全てを捨てて仕えている。その忠義に報いるには、死なずに成人して良き王となるしかあるまい。皆が笑って暮らせる国の王となりたい。国というものに犠牲はつきものではあるが、何を踏みにじり何の上に築いた王国なのかを僕は知っておきたい」

「殿下……」

「二人の名を教えて欲しい」

 わしが口にした名を、殿下は噛み締めるように何度か口にし手のものをいったん置き、合掌をされた。

 殿下の祈りが終わるのを待ってから、お声をかけた。

「忍の死など、あまりお気にかけられますな。部下の死の責は忍者頭たるわしが負うものにございます。皆、使命を果たせた事を喜んで逝きました。殿下やお母上様をお守りできた自らを誇りと思うて迎えた死にございます。あれらは、あなた様のお心を痛める為に逝ったのではございませぬ」

「そうか」

 ご衣裳を手にされた殿下がわしを静かに見つめられる。


「おまえ、名は?」

「ガルバにございます」

「そうか……」

 殿下は静かに微笑まれる。

「母上からその名を聞いたことがある。おまえは伯父上の影であった忍だな。インディラ(いち)の忍だ」

「昔のことにございます、もはや老いぼれました」

「まだ、老人と言う年でもあるまいに」

 殿下がお声をあげて笑われる。楽しそうな殿下を拝見するのは久しぶりだ。

「ガルバ……おまえが忍者頭として部下の死を一人で負うというのなら、おまえに守られている母上と僕でおまえの心の痛みを負おう」

「殿下……」

「おまえ達の忠義にはいつも感謝している。これからも僕と母上を守っておくれ」



 あなたの忠義にはいつも感謝しているのですよ。これからも私を守ってください。



「御身様……」



 慌てて口を塞いだ。

 そう呼びお慕いし仕えていた方は……

 不忠のわしをとうの昔にお見限りになられたのだ。

「御身様……?」

 いぶかしそうに殿下が眉をひそめられる。

「何でもございませぬ……ふと口にしただけで……」

「御身様……か」

 殿下がやわらかな笑みを浮かべられる。

「殿下よりも、良いな。おまえ、今日から僕をそう呼べ」

「とんでもございません。王国の世継ぎであるお方を軽々しく」

「構わぬだろう、僕が許しているのだ。忠義の家来であるおまえ達忍者……その頭領であるおまえに、今の僕は何一つ報いてやれない。だから、僕への呼称を与える。僕を『御身様』と呼べるのはおまえだけだ。おまえにだけ許す。『御身様』と呼べ」

 ナーダとガルバの話の予定でしたが、ガルバと二人の御身様の話となりました。


 以後、どちらの『御身様』について語っているのかわかりづらい箇所もあります。ガルバの頭の中では両者はきちんと区別されている為、あえて名を使わず御身様と全て表現します。ナーダの話の中で『昔、御身様が何をした』のようにガルバが思い出している時はナラカの事を語っています。

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