↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イケメンだらけのドラッグストアでいつのまにか全員から執着されていました  作者: 薬師寺 あかね


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/23

説教飯(?)のはずがイケメンたちが大集結した件

前回、神楽坂エリア長から謎の(?)お誘いを受けた天音ちゃん。

「ついに売上ノルマで説教される……!」と胃を痛めながらビクビクついて行った先は、なんとオシャレな北海道イタリアン!?

天音ちゃんが男性免疫ゼロな理由(女子校&東京薬科学大学女子部出身)や、イケメンたちのハイスペックすぎるバックボーンも明かされつつ、後ろからは不穏な(?)足音が……。

私は薬師寺天音(やくしじあまね)、二十八歳。

なぜか現在、恐れ多いほどのイケメンたちに囲まれている。

というのも、私は高校までずっと女子校育ち。大学も『東京薬科学大学』の女子部出身で、キャンパス自体が男子部と綺麗に分かれていたため、昔から男性慣れというものを一切していないのだ。

(しかも……私、多分これからめちゃくちゃ怒られます……!)

怖い。けれど横を見ると尊い。一体私の胃はどうなっちゃうの!?

私のすぐ隣を歩いているのは、バッチリとスマートなスーツに身を包んだ当統括の神楽坂迅(かぐらざかじん)エリア長だ。

有名難関校の桜星薬科大学を卒業したエリートで、若くしてエリア長までスイスイと上り詰めた超人。薬剤師でありながら、なぜかFP(ファイナンシャルプランナー)の資格まで持っているという謎のハイスペックぶりだ。

そんな超絶エリートが私なんかに話しかけてくるなんて、お説教(ノルマの詰め)以外の何物でもないはずである。

……ちなみに、残りの二人も別格だ。

同期の一ノ瀬蓮(いちのせれん)薬局長は、東方大学薬学部をトップクラスで卒業した秀才。首席こそ同期の氷室涼香ちゃんに譲ったものの、歴代二位タイの優秀な成績(なんと神楽坂エリア長と同率!)を修め、新人賞にもノミネートされた実力者だ。お父様は開業医らしく、何不自由なく育った本物のエリートである。

そして新人の橘陸(たちばなりく)くんは、私と同じ東京薬科学大学出身。男子部出身だからか、親近感を持って私によくなついてくれている。

メンズメイクや美容にも詳しくて、とにかく見た目が煌びやか。地味な私には眩しすぎる存在だ。男子高(それもあの函館ラッサール高校!)から男子部というゴリゴリの男子校ルートを歩んできたというのに、どうしてこんなに人懐っこくて可愛らしいのかしら……どうかしているわ。

「——着いたぞ」

「ひえっ!?」

怯えている間に、目的地に着いてしまった。

案内されたのは、なんともおしゃれな雰囲気の『北海道イタリアン ミラポッカ』というお店だ。

「すまんな、君の食べられるものが分からなかったので予約はしなかったのだが……ここでよいか?」

「そっ、そんな! 私、普段着も芋っぽいですし……オシャレすぎるお店だとドレスコードが……っ」

「いや……薬師寺先生は可愛いよ」

「!!?」

不意打ちの言葉に、耳までカッと赤くなってしまう。

「とっ! とにかく入りましょう!!」

動揺を隠すように慌てて店内へ足を向けたけれど……私は知らなかった。

私たちの後ろを、コソコソと尾行してきた二人のイケメンがいたなんて。

 * * *

「おい橘……あの後、何か聞いてたか?」

「んー何にも。ただ、いつも怖いエリア長が天音さんにだけ優しーく笑顔を向けるんですよね。気になります!」

「くっ……俺の天音ちゃんをエリア長権限で独占しようなんて許せねーぜ!」

「はっ! いつから一ノ瀬薬局長の天音さんになったんですか!? 僕の指導員兼ゲキカワ薬局長ですよ!」

「なっ……この野郎……」

「って一ノ瀬薬局長! 二人が店に入りますよ!」

「俺たちも続くぞ、橘!」

 * * *

「あっ……あの……神楽坂エリア長。店舗の数字や業務で、何か不具合がありましたでしょうか……?」

席に着くなり、私は怯えながら尋ねた。神楽坂エリア長は少し意外そうに目を丸くする。

「いや、無いぞ?」

「えっ……?」

「君はいつも間違わないように気を張り詰めているからな。ミスもなく、本部からの評判も抜群だ。確かに白鳥駅前店の氷室君も素晴らしいが、彼女には出せない『素晴らしい魅力』が君にはある。……まあ、今日は息抜きだな。実際、俺も薬師寺先生とちょっと呑んでみたいなと思って……」

「「ちょっと待ったーーーー!!!」」

店内を突き破るような大声とともに、二人のイケメンがテーブル席になだれ込んできた。

「エリア長特権なんてパワハラっすよ、神楽坂エリア長!!」

「そうですよそうですよ! 僕が天音さんにボーナスで一番先に奢るって決めてたんですから!」

噛みつく一ノ瀬薬局長と橘くん。それを冷ややかな眼光で見つめ返す神楽坂エリア長。

(な、なんで私がこんなことに〜〜!? 男性免疫がないから脳みそがどうにかなっちゃうよ〜〜!!)

こうして、私の胃壁を激しく削る「超絶イケメン3人との賑やかな(?)飲み会」が幕を開けたのだった。

【作者より・作品リンク】

お読みいただきありがとうございます!

天音を悩ませる上司・神楽坂エリア長のライバル(?), 最年少エリア長・拓海の胃痛奮闘記(本編)も絶賛連載中です!

▼ 拓海視点の本編はこちら

『美人だらけのドラッグストアで胃薬が止まらない件』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。