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星の子  作者: SARAMIチーズ
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第四話 謎の王子と不思議なビー玉


アルがランセット工房に来て一週間が経った。アルは朝起きるとまず、工房へ行き窯に火を入れる。

そして朝食を食べ、片付けを手伝ってから鍛冶場へ向かいちょっとした手伝いをするのだった。

それが終わると店の手伝いやお使いをして…などであっという間に一日が終わっていた。


「おっ、来たか!アル坊。」

「おはよう、ガノン」

「ちょうどよかった。アル坊こっちの手伝い頼む!」

「はーいっ、今行きます!」

「おっ、アル坊!最初よりは筋肉ついてきたな。」

「ハハハ…一週間も肉体労働したらそりゃつきますよ。」

たった一週間でアルは鍛冶場の人と打ち解けてた、それはここの人達の明るさがあったからだろう。

「そういえば、さっきミリアさんが来てアルが来たら店に行けって言ってたぞ。」

「えぇーまた店の手伝いかなぁ、人と接するの嫌なのに…」

「ハハッ、まぁアル坊は人見知りだからな。だが、俺たちにゃもう大丈夫だろ?」

「はい、大丈夫ですよ。…はぁ、じゃあいって来ます。」

「「おぅ!行ってこい、明日は手伝えよー」」

足取り重くお店に向かうアルの後ろからモネが走って来た。

「アール!何してたの?」

「モネちゃん!えっと、ぼ、僕はミリアさんに呼ばれて、店まで行くんだ、」

「ふぅ〜ん、モネも一緒に行ったげる!」

「えっ、い、いや大丈夫だよ?」

アルは一週間経っても同じ年の女の子、のモネとは話しづらいらしい、モネは全く気にしてないが…

「さぁ!いっくぞー」

「あっ、モネちゃん。待ってー!」


モネに手を引っ張られながらアル達はお店に着いた。

「おかぁさん、アルと一緒に来たよ!」

「お、お邪魔します。ミリアさんに呼ばれて来ました、」

「おやおや、モネまで来ちゃったか、そんじゃモネは私の手伝いだ。アルはお使いに行って来てくれ、」

「は、はい!」

アルは店の手伝いじゃないと知ってホッとしていた。

「えーっと場所は、月夜通、半月地区の天秤団地の百五番だよ。いけるかい?」

「はいっ!大丈夫です。それじゃあいって来ます。」



「ありがとうございました。」

アルはお使いを終わらせ店への帰路に着いた。

帰る途中、アルはこの街を見渡せる場所へ行き、そこで十分ほど、街を眺めていた。

「きれいだなぁ、」

アルはそう呟きながら物想いに耽っていると隣から

「そうだな、我もそう思うぞ、特にあそこの時計台が良い。」と声がした。

「…そうですねぇ、って誰ですかあなた!」

そう言ってアルが振り向くと金色の髪で白い目をした少年が立っていた。

「我か?ふむ、ブランとでも呼んでくれ。して、お主の名は何と言うのだ?」

「…ア、アル、です。アルと、呼んでください」

「ふむ、アルか。なかなか良い名じゃ」

「あの、ブランく…様は何故此処に?」

アルはブランの話し方から貴族だ!と、感じ取ったのか敬語で言い直した。

「…追われてるのじゃよ。ほれ、下に黒服のやつがおるじゃろ?」

アルが下を見るといかにも怖そうな黒服に黒メガネの男がいた。

「あんな、怖そうな人に追いかけられるって何したんですか?…っていない!」

急にブランがいなくなったことに驚いているアルの元に黒服の男が来た。

「なぁ、嬢ちゃんよ。ここらで白目の金髪の男の子見なかったかい?」

「その子ならさっきあっちの方へ行きましたよ。」

「おおっ!そうか、ありがとな。お礼に飴をあげよう。じゃあな!」

…「ふぅ、やっと行ったか。」

「ブラン様、どこに行かれてたんですか?と言うかあなたは何者ですか!」 

「ん?その木に登ってたのだ。」

「はっ?この大きな木に?」

そう言いながらアルは後ろにあった大きな一本杉の木を見つめた。

「うむ、それと我が何者かと言うとこの国の王子だ。」

「…?えっと、王子さま?」

「あぁ、そうだ。」

アルが呆然としていると、ブランが、胸元のポケットから透明なビー玉を取り出した。

「アルよ、お前にこれを授ける。

…ランセット工房のラント、というものに渡してくれ。…では、また、」

ブランはそう言い残すと、アルの目の前から煙のように消えて行った。

「…何だったんだろう?」

キーンコーンカーンコーン

と5時を知らせる鐘が鳴った。

「あっ!もうこんな時間になってる。早く帰らなくちゃ。」

アルはブランのこと、そして渡されたビー玉のことを考えながら走って帰った。


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