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エッセイ

童磨はサイコパスと言われているけど、私は不器用な正直者だと思うんです。 ~鬼滅の刃の登場キャラを考察してみたよ~

作者: いかすみこ

人生初の、キャラ考察エッセイです。(*^▽^*)

このエッセイはは「鬼滅の刃」の結末までのネタバレがありますご注意ください。

 鬼滅の刃、好きなキャラが沢山いますが鬼では童磨が好きです。いつもニコニコと飄々としているところがいいです。


 ネットで検索すると童磨はサイコパスという考察が多いです。しかし、私は違うんじゃないかなと思いました。というわけで、初の試みですがキャラ考察にチャレンジしてみたいと思います。



 まず、サイコパスの定義?をネットで五つ集めてみました。


・平然とウソをつく。

・打算的に人と付き合う。

・口がうまく、人を自分の利益になるように操る。

・他人に対し共感できない。

・自己中心的であり道徳観念・倫理観・恐怖を感じない。

※諸説あり



『平然とウソをつく』


 童磨、虚言癖はありませんよね!?伊之助の母、琴葉やしのぶの姉カナエを殺したことをあっさり白状しています。また、無惨に詰られた時も「俺は探知探索が不得意だからなぁ」と能力不足と認め言い訳もしません。



『打算的に人と付き合う』


 上弦会議で痛々しいほど皆に愛想をふりまいています。鳴女をナンパし、玉壺の作品を褒め、猗窩座に殴られ(笑)

 打算的に人付き合いをしているようには見えません。



『口が上手く、人を自分の利益になるように操る』


 彼は、失言ばかりしているような……先に書いた上弦会議ではナンパした鳴女には無視され、玉壺に使用法が違うことを指摘され、猗窩座に殴られています(笑)

 公式ファンブックでは無惨にも嫌われていたことが判明しております。最後にはしのぶに「とっととくたばれ、糞野郎」とまで言われております。対人関係の立ち回りが恐ろしく下手です。



『他人に対し、共感できない』


 童磨が最初に流した涙は他人の為でした。


 髪や瞳が変わった色合いをしているというだけで自分を神の使いと崇める大人たち。まだ幼い童磨は、愚かな大人達を蔑むのではなく憐みで心を痛めました。


 童磨の行動原理の動機は常に他の人です。信者達を食らうのは救済の為です。他人に幸せにして欲しいと願う人を救うのは大変難しいです。なぜなら、人の欲には限りが無いから。無限に増える要求全てに答えるには、それこそ安寧としての死しかありません。

※伊之助の母、琴葉を気に入っていた理由は現状の幸せで満足していたからだと思います。


 童磨は死こそ救済だと心の底から信じています。だからこそ、自らの命を賭してまで自分を救って(殺して)くれたしのぶを、理想の存在とし恋したのではないでしょうか?

 際限のない修羅の世界から救ってくれた慈悲深き女神。

 その女神に「糞野郎」と罵られておりましたが……


  最後の設問になりました。

 『自己中心的であり道徳観念・倫理観・恐怖を感じない』


 前半の【道徳観念・倫理観・恐怖を感じない】。これに異論はありません。童磨は全て欠落しています。


 しかし、最初が違います。童磨の行動原理は全て他者中心的です。

 無惨のため、信者のため、etc。強くなりたい猗窩座にアドバイスもして殴られています(笑)


 私は作中に童磨に似たキャラがもう一人いると考えています。主人公の炭治郎です。


 童磨と炭治郎には共通点があります。他人を優先し、自分を顧みない事です。


 炭治郎は優しいです。

 しかし、鬼にも同情する優しさは道徳観念や倫理観に縛られているようには思えません。彼は社会通念に囚われることなく、自分の感じたままに行動します。


 炭治郎は愈史郎というキャラに無惨よりも鬼の才能があったと言われております。鬼の才能とは、目的のために我を捨てられる心の強さでは無いかと私は考えました。


 黒死牟は武士の矜持を最後まで捨てられませんでした。猗窩座は守れなかった大切な人たちがいました。拘りが彼らの強さを求める気持ちに躊躇いを抱かせ、敗因となりました。他の鬼たちも、人間時代の想いが敗因となりました。





 無惨の目的は生きる事です。信念や悪の美学の為ではありません。生き残るためには敵前逃亡すら厭わず、魔物というよりは虫に近いと評されております。死にたくない、完全体になりたいという生存本能のみで強さを極めます。


 そして、炭治郎にも躊躇いはありません。人を助けたい、大切な人を守りたい、常に誰かのためという気持ちを抱え行動します。迷いの無さは無惨の完全体になりたい気持ちと遜色がありません。そして童磨の自棄ともいえる様子に、私には炭治郎と同じ迷いの無さを感じます。



 童磨と炭次郎は、生きたいという生物としての拘りすら捨て去っていました。それこそが愈史郎の言う、無惨を超える鬼の才能ではないでしょうか?

※無惨が童磨を疎んでいたのは、彼のポテンシャルを恐れたのではと考えています。




 炭治郎が無惨に引きずり込まれそうになりながらも、人間に戻った理由。それは炭治郎に鬼にならないでくれと沢山の人が望んだから。炭治郎はその望みに答えるため生還しました。


 だれも人として生きることを望んでくれなかったもう一人の炭治郎。それが童磨だったのではと私は考えました。


 拙い考察を読んでくださり、ありがとうございます。


キャラ考察は初めての試みでしたが、めっちゃ楽しかったです。他の作品でもまたやりたいです(*^▽^*)

ご意見お待ちしています(@^^)/~~~

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― 新着の感想 ―
 原画展での童歌のコーナーにはしのぶとカナヲしかいませんでした。そのカナヲはあの童磨の正体を見抜き煽ってるシーンでした。最後には童磨のあのしのぶへの恋落ちシーンで締めになってました。琴葉はどこにもいま…
 それからしのぶは童磨の恋人ではないですよ? 童磨はしのぶの姉の仇です。童磨もしのぶと生きてる間は 何とも思っていません。もちろんカナエにも琴葉にも。 死んでからしのぶに恋をしましたが振られました。 …
>私は公式ファンブックに童磨としのぶが恋人であり、琴葉は遊びだったと記述が無い事を知っているからです。 ↑ まず誤解が酷すぎる。 童磨は恋も遊びもしてないんですよ。 できようがないんです感情がないから…
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