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異世界灯台守の日々 (連載版)  作者: くりゅ~ぐ
第2章 バハラと追憶と彼方

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第87話 クレア・サリバンからの手紙


拝啓


ネイサン お元気ですか?


私達は変わらず元気に過ごして居ます


帝都の今年の夏は 暑かったり涼しかったりと

女心の様に変わり 気温が安定して居ません


ネイサンが居ないので暑い日は大変です

ネイサンの魔法の有り難みが良く分かる夏です


そちらはどうですか?


バハラでは例年に無い暑さだと聞きます


ネイサンも余り無理をしないで下さいね

慣れない田舎暮らしで大変でしよう


本当に無理をして居ないですか?


貴方が私達を安心させる為に 自分の心を偽って居るのでは無いかと心配しています


私達は家族なのですからね

官吏を辞めて 何時でも帰って来てね


ネイサンは気にしてる様ですが

貴方の気持ちは分かって居ます

前にも言いましたが気にしないでね

今更 後継者争い何て起きないから


ネイサンは継ぐ気が無いのも分かって居るし

貴方は継がずとも自分で独立して出来るのも

分かって居ますから


ネイサンは気を使い過ぎよ 前にも言ったけど もう不安に思って無いから 私も夫も心配はして無いのよ


お父様やお母様 妹達も貴方の事を心配して居ます


家の子達や 甥 姪も貴方がそちらに赴任してから

寂しがっており 貴方が何時帰って来るかばかり

聞いて来ます


それと手紙があったと思いますが

シドも寂しがって居ます


家の子達もシドじいが元気が無いと 心配してます


シドは 坊っちゃんに付いて行けば良かったと

そう言って毎日後悔して居ます


貴方からの手紙を楽しみにして居る様なので

出来ればシドに出す手紙を増やしてあげて下さい

無理の無い範囲で良いのでお願いします

シドも喜ぶでしょう


それから毎回聞くのも気が引けますが

ネイサンは好い人は居ないのですか?

お父様やお母様に聞く様に 毎回頼まれており

私も気が引けるけど 聞かざるを得ません


それとネイサンは嫌がるでしょうが

お見合いはやはり駄目なのかしら?


未だに貴方にはお見合いの話が沢山来ており

お父様やお母様も断るのに大変苦労して居ます


こう言っては何ですが

ネイサンはその地に赴任したとは言え

まだまだお見合いの話はひっきりなしに来て居ます


私としても正直 ネイサンには

早く身を固めて欲しい気持ちはあります


好い人が居ないのなら お見合いも考えてみて下さい


私としてはマデリンさんと一緒になって欲しいけど

ネイサンはマデリンさんをどう思ってますか?

まだ妹の様に思って居るの?


マデリンさんも今は17歳なのだから

年齢的にも問題は無いと思うの


12歳位の年の差ならおかしくは無いのだし

私は二人はとてもお似合いだと思うのだけど

ネイサンもマデリンさんを嫌っては居ないのだし

真剣に考えてみてはどうかしら?


あれだけネイサンの事を想ってくれてるのだし

ましてやマデリンさんは頭も良く 美しく

礼儀作法も完璧で家柄も悪く無いのだから


それに性格も良く とても良い子じゃないの

ネイサンは何が不満なのかしら?


お父様やお母様もネイサンとマデリンさんが

結ばれてくれるなら一番安心だと言ってるし

家同士 商会同士の付き合いを抜きにしても

私はマデリンさんが一番良いと思うわ


マデリンさんはとても良い子じゃないの

私やお父様お母様だけで無く 妹達もそう思ってるわ


家族は皆マデリンさんとネイサンがと思ってるのよ


好い人が居ないなら お見合いが嫌なら

もう一度真剣に考えてみて欲しいの


ネイサンも来年30になるのだから良い節目だし

きっかけとしてはとても良いと思うの

是非もう一度考えてみてね



それからネイサンに送って貰った乾物

とても美味しかったわ 皆とても喜んで居たわよ


ネイサンの手作りとの事だけど 職人になれるわよ

本当にそれ位 美味しかったわ ありがとう


何時も色々と送ってくれて嬉しいのだけど

無理はしないでね 約束してね ネイサン

私達は貴方の事を心配し 常に想ってます



クレアより ネイサンへ


追伸


米を各種とライスペーパー それに水飴等を送ります


足りなかったら遠慮無く言ってきてね



―――――――――――――――――――――――



ねーちゃん・・・


完全にマデリン嬢に絆されてるじゃないかよ‥‥


最近更にマデリン嬢を押して来るよな。


手紙にマデリン嬢の事を書いてある割合が段々増えて来てるな。


やるなマデリン嬢、

将を射んと欲すれば先ず馬を射よ か‥‥


周りから 少しずつ 少しずつ侵食し、そして周囲を味方にして、既成事実にするつもりか。


俺を口説くより、俺の周りを口説く方が効率的だし

可能性も高くなるからな。


まぁやり方としては最も効率的だし確実だ。


それにこのやり方なら確率も上がる。


マデリン嬢は俺だけで無く、俺の家族とも昔から手紙のやり取りをしてたからな。


俺が最後にマデリン嬢と会ったのは四年前だが、マデリン嬢は去年 俺と入れ違いで帝都に行って、俺の家族に会ってるからなぁ‥‥


俺がハルータに赴任する時に入れ違いになったが、マデリン嬢は旅行から帰って来た後、父親に付いて帝都に行ったが、理由は俺よりも 俺の家族と関係を深めるのが大事だと判断したんだろう。


うん、俺では埒が開かんと判断してってとこだろう


てか学園の夏季休暇が丸々潰れた挙げ句、

新学期には僅かに間に合わなかったはずだ。


と言う事は、通学が遅れると学園に申請を出して、

それで帝都迄行って、家の家族と交流を深めたか。


判断が早いし、決断力もあるよな。


そしてその(こころ)みは成功し、目的は達成されたって事だな。


去年のアレでマデリン嬢は、俺の家族を完全に味方に付けたし、強力な支援者に変えてしまった。


本当、行動力があるよ。


何て言うかマデリン嬢の作戦勝ち、

作戦目的をこれ以上無い程完全に達成されたな。


頭が痛いな‥‥


こりゃ マデリン嬢がここに来る時は気合い入れないと、押されるかも知れないな。


しかしやり方が周到だし、手回しも手際も良い。


商人の嫁にするなら、これ以上無い人だよ本当。


まぁ良いだろう、俺の気持ちは変わらん。


マデリン嬢が来た時にちゃんと話し合おう。



てかシドの奴、まだ言ってんのかよ。


俺、歳幾つだと思ってんだ?


初めて会った七歳から二十年ちょいになるが、

もう29だぞ、アイツの中じゃ俺の事まだ七歳児とでも思ってんじゃ無いだろうな?


俺がこの村に赴任する時、シドは付いて来ると言ってたが、俺は止めた。


てか孫が可愛いと言ってた癖、その孫をほっといてどうするんだって話だからな。


シド・アンブレラは俺の護衛兼子守りでもある。


俺はガキの頃から商売に首を突っ込んで色々やって居たが、そのガキの頃に姉と俺がある時に誘拐未遂に合った事が有り、両親が俺に付けたのがシドだ。


俺はガキながら商売をして居たから、誘拐の危険が姉や妹より高いと判断した両親が心配して、護衛として募集した中の一人だった。


面接は俺も参加して、実際に採用の最終決定権は俺にあり、シドに決めたが何故シドにしたかと言うと、見た目のゴツさと(いか)つさだ。


護衛である以上、見た目の威圧感は凄く大事な要素であるからな。


しかもシドは見かけ倒し何かで無く、実際に力も強かったし、ケンカも強かった。


64になった今でも、若い奴の5~6人位なら一発で、伸す位の強さだ。


多分10人位居ても、あっという間に倒す事が出来るだろう。


だが見た目の厳つさとは裏腹に、優しさがあるし、

気が良くて力持ちって奴だ。


まぁ厳つさはそれこそ、この村で一番の厳つさらしいブライアンですら足元に及ばない程だが、人はかなり良い。


うん、ブライアンは只のチンピラ顔だが、シドは裏社会の奴ですら避けて通る程の迫力がある。


まぁ、護衛としてはこれ以上無い程にピッタリな奴だよ。


てかシドも顔のせいで大分苦労したらしい。


俺の護衛面接も半ば諦め、多分無理かなと思いつつ来たらしいからな。


そうだな、シドと出会ってからもうそんなに立つんだな‥‥


俺も歳を取ったがシドも、いいじじいになったな。


始めてシドと会ったのが、シドが42の歳か‥‥


あれから22年も経ったか‥‥









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