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異世界灯台守の日々 (連載版)  作者: くりゅ~ぐ
第1章 ある灯台守の日々

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第77話 アマンダとアンナの夜


潮風が生温い風を運んで来た


照れて気持ち悪いブライアンと、当日の細かい打ち合わせを終え、ブライアンのブライアンを最後に掴んで気合いを注入して奴が建物に入って行った。


股間を押さえ、前屈みになって建物に入って行ったが、アレ‥‥ 色々と誤解する奴も居るだろうなと思ったが、 まぁ別に良いかと 気にしない事にした。


奴はスッキリした顔をしてたし、色々と良い意味で吹っ切れたんだろう。


いや、待てよ‥‥


股間を押さえ、前屈みになって、スッキリした顔をして・・・


うん、気にしない、気にしない。


まさか、俺とブライアンの事を誤解する様な奴も居ないだろう、多分な。


空が澄んで居る、いや、夜空が澄んで居ると言うべきかな?


流れ星が、流星が空に一本の線を描いた。


本当に見飽きない、この美しさは見飽きる事等、決して無いだろう。


「守長?」


「アマンダか、どうした?」


「ん~ 守長が居るかと思って」


おいおい、俺に会いに来たのか?


もしそうなら勘違いするぞ、そんなつもりでは無いんだろうがな。


逢い引きでは無く単純なお喋り相手としてだろう。


クラスメートに休み時間に話し掛ける様な感じかな?


アマンダみたいなクラスメートに話し掛けられるのであれば、嬉しい事だな。


それは幸せな学校生活と言えるだろう。


「俺に会いに来たのか? これは駆け落ちのお誘いに来たと思っても良いのかな?」


「あー 残念ながら違うわね、最後の夜だし少しお喋りしたくなったの、ダメ?」


本当にコイツは‥‥


そんな可愛くお願いされて、断る奴なんて居るのかよ?


いーや居ないね、断言出来るよ。


「アマンダがお望みなら幾らでもお相手しますとも、所でこのアマンダとのお喋りには幾ら払えば良いんだ? お高いんじゃないのか?」


「守長なら特別にタダで良いわよ、でも本当なら金貨千枚なんだからね」


「うーん‥‥ アマンダなら金貨千枚払っても惜しくは無いな、だがタダなら甘えようではないか、有り難くお受けしておこう」


二人して笑った。


他人が聞いたらどうでもいい事で笑い合えるって、仲良しの証だ。


「そう言えばこっちに来る時、ブライアンとすれ違ったんだけど、前屈みになって変な笑顔で歩いてたけど、こっちから歩いて来てたからもしかして守長と居てたの?」


「あー さっきまでちょっと話してたんだ」


「珍しいね、ブライアンは守長に苦手意識持ってるのに」


「それはアイツの自業自得だよ、事の発端は奴なんだから、俺は悪く無い」


「あー‥‥ 去年の祭の時ね、アレ凄かったわね、守長が皆をあっという間に倒しちゃった時、びっくりしたもの」


「アイツら程度に後れを取る様な柔な鍛え方はして無いからな、アイツらは所詮は素人のケンカ自慢だ、勝っても自慢にもならん」


「守長官吏だよね? 一体どんな鍛え方したらあんなに強くなるのよ‥‥」


物心付いた時から毎日泣きながら、血反吐を吐きながら、死の恐怖すら感じながら修行すれば誰でも出来る。


前世での話しだがな。


「頑張った、官吏でも自分の身は自分で守れる位の強さは必要だ、つーかアイツら弱すぎ、()く言う俺も弱いとは言わんが、俺より強い奴は幾らでも居るさ、悔しいが事実だ」


「頑張ったって‥‥ でも守長より強い人が居るって、官吏の人はやっぱり凄いのね」


「官吏では無いよ、流石に官吏でも武に秀でてるのはそんなに居ないな、貴族出なら護身として多少は嗜んでる奴も居るがな」


例えばロリババアとかロリババアとかロリババアとかだがな。


とは言え一度手合わせした時に、完膚なきまで叩き潰したったがな。


奴めかなり自信があったみたいだが、俺に手も足も出ず負けて無茶苦茶悔しがってやがったからなぁ‥‥


「今年もそろそろ祭りだね、今年は何事も無く終われば良いけど‥‥」


「アマンダ、何故意味ありげな顔して俺を見るんだ? 俺は被害者だぞ」


「気のせいじゃないかな? 私は普通に見てただけだよ」


「もし今年も絡まれたらやり返すがな、とりあえず簀巻きにして吊るす」


「守長‥‥ すぐ簀巻きにするよね、何でなの?」


うーん‥‥


デジャブだな、まぁ良いだろう、説明しよう。


「さっきブライアンにも同じ事を聞かれたが、手っ取り早いし、慣れてるから楽なんだよ、ついでに猿轡噛ませば静かにもなるだろ? ブライアンには何で直ぐに縛るかと聞かれたが、簀巻きにしようが、縛ろうが一緒だな」


「もう‥‥ やってるのは悪い事した子供と男衆だけだけど‥‥」


「残念ながら、ここ(・・)でもどちらが上か分からせないと勘違いするアホが居たから、きっちりと分からせただけだ、この村は気の良い奴が多いが漁師は力自慢、ケンカ自慢の奴も多いからな、気の荒い奴には一番簡単かつ、最も分かり易いやり方でやってるだけだよ」


「うーん‥‥ そうよね、確かに分かりやすいやり方ね、でも子供達には手加減してあげてね」


「分かってるさ、アレでも手加減してるんだぞ、アンナには手加減の度合いがやや厳しくはしたがな」


「アンナはね、多少は仕方ないかな、あの子ヤンチャが過ぎる事があるから」


うん、アンナに対する評価は大概がアマンダの言った様なものが多い、完全に自業自得だ。



ふと、気配を感じた、トマトを植えてる辺りか。


又ドラ猫が居る、だが今日は子猫だ。


上手く気配を消してるつもりだろうがまだまだ甘い、アイツは本当に‥‥


「おいアンナ、そこに居るのは分かってるぞ」


「えっ、又なの? 守長凄いね、私誰かが居る何て分からなかった」


うーん、アマンダの俺に対する信頼が凄いな、全く疑って無いぞ、実際アンナは居る訳だが。


「アンナ、出て来ないなら吊るす、そこのトマトを植えてる所に居るだろ、大人しく出て来い」


「もう、何で分かったの?」


「アホか気配で分かるわ、しかしアンナ、覗きとは良い根性してるな‥‥」


「のぞきじゃ無いもん、トマトの匂いを嗅いでただけだもん」


もんじゃねーよ!


てか何だよ、トマトの匂い嗅いでただけって。


ちょっと面白かったけどよー。


「そうかそうか、どうせ聞き耳立ててたんだろ? ついでに覗いてたと、ん? どうなんだアンナ?」


「ト トマトの匂い嗅いでただけ‥‥」


ほほーう‥‥


あくまで言い訳するか‥‥


「アンナ、簀巻きにされるのと、簀巻きにされるのと、簀巻きにされて吊るされるのと、どれが良い?」


「全部嫌だよ!」


「何? 簀巻きにされて吊るされて、水をたっぷり飲みたいとな? ついでに周りを大量の氷で囲んで欲しいとな? お前も好きだな~」


「あっあっあ‥‥ 嫌、それは嫌」


「なら言う事があるよな?」


「ご ごめんなさい、もうしないから‥‥」


うん、笑顔で細紐と細いロープを見せたから効果覿面だな。


しかし‥‥


「もう二度とが抜けてるが、わざとか?」


「もう二度としません!」


「ん、分かれば宜しい」


あっ、アマンダがジト目で俺を見てらっしゃる‥‥


「アマンダ待ってくれ! 俺はまだ(・・)縛っても無いし、吊るしても無いぞ! 大体覗きをして居たアンナに原因があるんだからな」


「はぁ‥‥ 守長‥‥ すぐに縛ったりするのは駄目なんだよ、それとも守長はその‥‥ 縛って喜びを感じる人なの?」


「違ーう! ちょっと待ってくれ、俺を奴の様な変態扱いは止めてくれ!」


いやまぁ確かに最近よく誰かを縛ってる様な気がしないでも無いが、俺はノーマルだ。


てかアマンダの、ため息からのマジトーンでの問いかけは効く。


「本当に~? 何か怪しいなぁ~」


「誤解だ! アマンダ信じてくれ! 単純に手っ取り早いし効果的だからだ、俺は効率を重視してるだけだ」


くっ‥‥


何で最後の夜に俺は、変態の汚名を、変態疑惑を掛けられなければならないんだ。


いや確かにすぐに縛ってるから、自業自得と言われれば反論出来ないんだが‥‥


しかしアンナめー 毎回ろくな事しやがらないな。


ある意味とんだとばっちりだよ。


本当に俺は帝国一 可哀想な官吏だ・・・


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