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異世界灯台守の日々 (連載版)  作者: くりゅ~ぐ
第1章 ある灯台守の日々

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第76話 セレサとブライアンのブライアン


美しい星空の下、男二人で居る


これがアマンダなら幸せ気分だが、

現実はチンピラ顔のブライアンである。




「ああ、あの子は・・・」


~~~~~


その娘と初めて出会ったのは、魚市場近くの路上販売をする青空市場であった。


登録すれば大銅貨一枚で利用する事が出来る、自由市だ。


だが基本的に漁師やその家族しか登録出来ない、なのでそこで取り扱う品は、魚介類のみとなる。


まぁ一部、蜂蜜だったり、キノコだったり、それこそ花の様な物も売ってたりするが、それはあくまで おまけ、まぁ魚介類を売るついでに売ってるだけだ。


基本的には魚介類を取り扱ってる場である。


そしてそこは、バハラ近郊の漁村から人が集まるが、当然このハルータ村からも行っている。


ブライアンの家の様に、定期的に決まった日時、まぁ行く日を決めて行く奴も居れば、不定期に、気まぐれで行く奴も居る。


中には委託販売であったり、買い取って行ったりする奴も居るが、これは足りない商品の補充と言う意味もあるが、それ以上にある種の福祉の意味もある。


助け合い、福祉、互助、言い方は色々あるが、村と言う共同体の皆の守りあい、助け合いだ。


例えばアマンダの様に寡婦と言われる者(など)を助ける為でもあり、実際アマンダは一人で魚介類の加工品をバハラまで持って行き、売る事が困難だ。


まぁアマンダは行商人に売ったりもしてるが、知り合いや親族に頼んで、持って行ってもらったりもしている。


因みに旦那の実家との折り合いが非常に悪い為、そちらには一切頼んではいない。


後は、知り合いや親族に便乗させて貰って、バハラに売りに行く事もたまにある。


アマンダの作るイカの一夜干しは、この村で一番美味いが、バハラでも結構売れてるみたいだ、常連客もいるらしい。


村の人間にとっては貴重な現金収入となっており、魚市場とその周辺限定ではあるが、村の者は割かしバハラに行く事がある。



まぁ兎に角、その魚市場、青空市でブライアンはその娘と出会った。


最初に出会ったのは、ブライアン17歳、相手の娘、名前はセレサ当時14歳だ。


その時から、ブライアンの売り場の隣か、近くになる事が増えたらしい。


これは後に聞いた話しらしいが、その青空市には子供の頃から、学校が休みの時に等 来てたらしいが、本格的に来る様になったのは出会う1~2年位前からとの事だ。


おそらく学校を卒業してから本格的に来る様になったのだろう。


それと初めて出会う以前は、離れた場所にある位置で売ってたらしく、その為、ブライアンとは会わなかったらしい。


ブライアン曰く「運命だった」との事である。


なので俺は「うん、そうだね」と言っておいた。


まぁ兎に角それからは、ブライアンが行く度に、隣か近くで店を広げて居たそうだ。


そして何度も顔を会わせれば、自然と会話が生まれる。


ましてや、隣や近くであれば更に会話が生まれるのは自然な事だ。


ブライアンの家は、同じ様な決まった日時に行くので自然と売り場も同じ場所になる事が多い。


そしてセレサの家も、決まった、同じ様な日時に行くので、それでブライアンとの運命的 出会いに繋がったみたいだ。


ガルム村ではここ最近、観光客に対する商売に力を入れており、バハラ迄 販売しにいく頻度がやや減ってきているらしい。


だがセレサの家は、何時居なくなるか分からない観光客相手の商売よりも、漁に出て獲れた物を売る事に力を入れる方針らしい。


そのお陰で出会えたと、ブライアンは笑いながら嬉しそうに言ったが、俺にはチンピラが脅しをかけてる様に見えた。


セレサはブライアンを見て、怖がって居ないのか? 初めて会った時等、怯えてなかったのかブライアンに聞いたら、その様な事は無かったらしい。


セレサはどうも、肝が太いと言うか、肝が据わって居る様だ。


てか一応はコイツ、自分のチンピラ顔を気にはしてたのか、まぁ本当に一応ってだけだがな。


セレサは気立てが良く、可愛らしく、花の様な、それで居て一本ビシッっと身体に線が走ってるかの如く、真っ直ぐな女らしい・・・


うん‥‥


凄くどうでも良いです。


セレサの見た目はどうなんだ? と聞いてみたが、可愛くだの云々(うんぬん)抜かしてたが、俺は聞き流した。


理由、ブライアンが気持ち悪かったし、何回も聞いて、面倒だったからだ。


てかブライアンの語りが本当に気持ち悪かった。


デレデレと、締まりの無いチンピラ顔でそんな話しをして居るのを聞いても、俺にどう答えろと言うんだろうか?


あまりにも気持ち悪かったので、ブライアンのブライアンを再び掴み、強制的にその話を中断させた。


仕切り直して、再び話を聞くと、セレサは結構ゴッイらしい。


デブでは無いが、がっしりとガチッとした体型で、所謂レスラー体型の様だ。


それも見せ掛けの体型でなく、実際に力も強いそうだ。


前にかっぱらいが命知らずにも青空市に現れ、他の店の商品と、財布も奪い盗り逃げたらしいが、セレサがパンチ一発で倒したらしい。


そのかっぱらいは、結構ゴッイ身体だったらしいが、セレサは臆する事無く立ち向かい、仕留めた姿を見て益々セレサに惹かれたらしい‥‥


コイツ‥‥


やっぱドMでは無いのか?


うん、ならあのケツデカ貧乳とは合わんな。


性癖が同じだと上手い事行く訳が無い。


俺の中でブライアンへの接し方が、対応1から、対応2に変わった瞬間だった。


まぁ兎に角、セレサは気が優しく力持ちで、子供達にも大人気らしい。


因みにブライアンは、初対面の子供は大概泣くらしく、密かに傷付いているそうだ。


うん、だからどうしたと言う話しだな、コイツはチンピラ顔だから、何を当たり前の事をとしか俺は思わん。


まぁそのセレサは、ブライアンのチンピラ顔に臆す事無く、初対面からごく普通に接して来たらしいから、コイツはそれで惹かれた部分もあるんだろうな。


うん、確かにそのセレサは肝が太いな、コイツと初対面で普通に会話出来る女なんて確かに凄い。


ブライアンに一目惚れか? と聞いたらそうでは無いらしい。


確かに初めて見た時は可愛らしい、愛嬌のある娘だと思ったらしいが、顔を合わせ、話をして行く度に少しづつ、少しづつ惹かれていき、知らぬ間に惚れてたとの事だ。


その様な事をこのチンピラは、頬を染め照れながら俺に語った・・・


何か気持ち悪かったので、再びブライアンのブライアンを少しキツめに握った。


何すんだよと抜かしやがったので、気持ちが悪かったからと正直に答えた、そして更に強く握ったら大人しくなった。


生意気な口を聞くからそうなる。


今のブライアンは借りてきた猫のようだ。


「もう止めてくらさい」


何て抜かしやがったが、言い方が面白かったので離してあげた。


いかんなぁ、ブライアンで遊び過ぎだな、気を付けよう、じゃないとブライアンのブライが取れて、アンになってしまう。


俺はクリーンを掛けつつそう思った。


因みにセレサに惚れてると自分で気が付いてから、どの位の時間が立つか聞いたら。


三年位は経つ、との事であった。


三年も想い続けてたとは、マジで純情かよコイツ。


しかも全く気持ちを告げずにだ。


脳筋ヤカラのチンピラの癖して、中身はヘタレじゃないか。


本当にこれは良い機会だったんだ。


じゃないとコイツはセレサが誰かと結婚する迄、グダグダと言い訳し、結局想いすら告げる事無く、失恋してた可能性大だ。


念の為、ブライアンにどうやって想いを告げるか聞いてみた。


何となくコイツは、やったらいけない方法でやりそうな気がしたからだ。


「て 手紙で告げようかと・・・」


「・・・」


そう来たか、悪くは無いんだろうがそれだと、次に会うまでコイツは、悶々とした気持ちのまま待たなければならないんだが。


勿論急がせてもいけないが、気のせいかコイツは手紙を逃げに使ってる様な気もする。


手紙か‥‥


悪くは無いかもな、話を聞く限り、セレサは案外その様なやり方が効果的な気もする。


だがそれだけでは弱いな、言葉で伝えた上で、自分の気持ちと想いを手紙にした方がより効果的な気がする。


まぁ、やり方としてはその方向だな。


ブライアンが変なやり方でやろうとしたら止めたが、これなら問題は無いだろう。


後は内容と細かいやり方だな、その辺りもある程度相談に乗ってやろう。


細かく決めてもいざ本番となった時、段取りが全部飛んで、頭真っ白になってしまう事もある。


そのパターンも想定しとかねばならない。


コイツは意外と純情だからな。


折角ここ迄、関わったんだ、上手い事行って欲しいもんだよ本当。



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