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異世界灯台守の日々 (連載版)  作者: くりゅ~ぐ
第1章 ある灯台守の日々

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第70話 同期からの手紙


拝啓


ネイサン・サリバン 元気ですか?

相変わらずアホ面晒してますか?

因みに私は元気です


帝都で貴方のマヌケ面を最後に見て 一年経ちました


貴方は如何お過ごしでしょう?


そのだらしない顔に磨きが掛かって居ませんか?

同期としてとても心配です


赴任先ではどうですか?


デリカシーの欠片も無い

女性の扱いが全くなって居ない貴方の事です

さぞ左遷先では居心地が悪い事でしょう


そこでも女性の胸部ばかり見て居ませんか?


貴方のいやらしい

嘗めつけるような視線は控える様に言いましたが

相変わらず胸ばかり見て居るのでしょうか?


いい加減にしないと その内 牢に入りそうで

私はとても心配です


一応同期なので 私たちの評判にも関わって来ます

いやらしく女性の胸ばかり見るのは控えて下さい


まぁ 存在自体が卑猥な貴方です

多少は致し方ないですが 貴方はやり過ぎです


貴方は 歩く猥褻物陳列罪であるので仕方無いですが

存在の卑猥さを治して下さい

まぁ 無理でしょうが 努力はして下さい



さて 挨拶はこの位にして 本題に入ります


来年 年明けにバハラに出張で行きます


予定は一週間ですが

帰りに貴方のアホ面を見に行こうと思います


ほんの数時間程なので

貴方の卑猥な顔を見るのも耐えれるでしょう


つきましては その日は予定を開けておいて下さい

因みに拒否権はありません


仕方無いですが 本当に仕方無くですが

貴方のバカ面を見に行きます


その時に二つ程 話したい事がありますので

食事とお茶とデザートを用意しておいて下さい


私の様な美しい 儚げな美女と食事が出来るのです

貴方にとって一生の思い出になる事でしょう


それと食事は魚介類はやめて下さい

肉にして下さい 魚は食べ飽きました


それから味付けはアッサリしたものを用意する様に

濃い味付けも飽きました


後は 米を使ったメニューもやめて下さい

アレ嫌いです


貴方と違い 私は繊細なので 悪しからず


同期首席 クレア・スペンサーより


同期 席次第三位 ネイサン・サリバンへ



追伸


冗談抜きで拒否権は無い 本当に大事な話がある




―――――――――――――――――――――――


あんのクソババア・・・


何回読んでもムカつくわ!

誰が胸ばかり見てるだ、ふざけんな!

少なくとも、お前のまっ平らな ド貧乳は見てないわ。


クソロリババアが・・・


更に貧乳になって、更に背が縮めば良いのに‥‥


てかアイツ、拒否しても押し掛けて来そうだな‥‥


つーか何だよ、大事な話って?

気のせいか、厄介事の匂いがプンプンするんだが。


こう言う悪い予感は当たるんだよなぁ‥‥


うーん‥‥

どうせなら、白ご飯に、刺身でも出してやろうか?


奴に食事を用意してやるのは(しゃく)だな‥‥


クソ! コーヒーでも飲んで落ち着こう。


夕食前だ、程々にしとかねば。


バハラから来た連絡官により、今日救助者が見付からなければ、対応5は明日で終わりと言う事になった。


正確に言えば明後日の朝だ。


今日で五日目、明後日の朝に終了なら丁度、一週間になる。


まぁ、今日はもう見付からないだろうな。


いや、今日()見付からないと言うべきか。


日が落ちて、夕食後に皆に伝える事になるだろう。


とは言え、俺達は終了し、日常に戻るが、軍人や官吏はまだ継続なんだがな、まぁそれも長い期間では無いだろうな。


もう救助と言うより、遺体回収がメインになって居るんだから。




バハラ、そしてバハラから北と東ではそうなって居ると、連絡官も言っていた。


結局この村ではガジラが救助されただけだ。


まぁそれは良いだろう、助かった、めでたし めでたしだ、それで終わりだ。



問題はあのロリババアだ、奴は今、南方諸島中央連絡会の大使館勤務だ。


所謂、中央連絡会は南方諸島の加盟国、とは言え今や南方諸島の全ての国が加盟して居るが、

中央連絡会はその加盟国の利害調整機関だ。


そして南方諸島各国の大使館もそこに集中しており、我が帝国もそこに大使館がある。


いや、少し違うな、南方諸島全体の、帝国総大使館と言うべきか。


そう考えれば、奴は左遷されたが微妙な左遷だ。


一応は中央連絡会の帝国大使館は出世コースの一つではある。


だがあのババアはあれでも一応は特級官吏だ。


見た目がガキでも、そう、遺憾ながら奴も特級官吏だ、しかも全権大使では無い。


参事兼公使、メインは公使だが、参事も兼ねており、大使館のNo.2だ、奴の歳なら十数年、特級官吏として勤務して来たなら大使でもおかしくはない。


しかもあそこは只の大使では無い。


特命全権大使扱いだ、今は、いや、今も上級官吏が特命全権大使をして居る。


外交畑一本の上級官吏にとってはエリートコース、帝国の外交系上級官吏でも上位の、所謂別格の大使館だ。


うん、任官したての頃なら兎も角、俺ら位の勤務年数の者からしたら左遷と言うより、懲罰人事と言っても過言では無い。


これが次の大使になる前の、準備期間であればおかしいとは言えない、しかし奴が次の大使では無いのだから、やはり左遷だし、懲罰人事と言った方がしっくりくる。


しかも奴は、外交に一切関わった事が無いからな。


まぁそんな事を言ったら、俺は何なんだって話しなんだが・・・


漁村の灯台に飛ばされた訳だから、


しかしアイツ、普段無口で本当に口数が少ないのに大使館勤務って、今でも大丈夫なのかと思うよ。


手紙では饒舌だし、自分の好きなお仕事の時は更に饒舌になるが、普段は口数少なく、どちらかと言えば無口だからな。


たまに口を開けば毒舌満開なんだが‥‥


クソ! あのロリババア、手紙でも毒吐きやがってからに、どうしてくれようか・・・


酒でも飲みたい気分だが、こんな時間からは流石にどうかと思う、昨晩は割と遅くまで飲んだからなぁ。


何やかんやで話が弾んだ。


まぁいい、それよりあのクソ貧乳だ。


忌々しい‥‥


しかも俺の姉と同じ名前と言うのも忌々しい。


あれでも貴族出身かよ、騎士爵家の出とはいえ、一応はお貴族様だろうが!


三女とか関係無いぞ、少しはお貴族様らしくしろやクソロリババアが。


てか未だに地方研修の事を根に持ってやがる。


特級官吏として任官後、一年間の帝城での研修が終わり、地方行政を学ぶ為、三年間の出向に赴く時、誰がバハラに行くか話題になったが。


あのロリババアは、バハラ行きを熱望した。


それこそ、俺を含む他の同期が引く位に熱望して居た、くじ引きで決めたとは言え、奴は首席合格者だ。


周りも、そして本人もバハラ行きはクレア・スペンサーだと思っただろう。


俺も一応はバハラ行きを希望したが、まぁ無理だろうなと思っていた。


同期五人全員がバハラ行きを希望したが、奴がバハラ行きだろうなと思っていた。


だが運命は奴では無く、俺を選んだ。


奴の悔しがり様は昨日の事の様に覚えて居る。


奴め、俺の前で泣いて悔しがりやがったからな。


余程バハラに行きたかったらしい。


とは言え、選んだのは当時の上層部だ、奴が選ばれなかったのは俺のせいでは無い。


なので俺に恨み言を言われても困る。


『なんで‥‥ なんで‥‥ なんで!』


いや知らんがな、そう思ったが、奴は目がイッちゃってたから怖くて何も言えなかった。


アンナがマジギレした時の100億倍、目がイッちゃってたし、あの状態の奴に軽口叩ける程、俺は命知らずでは無い。


斯くして俺は、やつの恨みがましい視線を背にバハラへと赴任した。


バハラ赴任が俺に決まった当初一部で、首席合格者を赴任させるべきでは、と言う意見もあったが、能力自体はほぼ皆一緒だからと その意見は直ぐに忘れられた。


後にその一部の意見とやらは、貴族出身官吏達の発言だと知る事となる。


まぁ大方、貴族の力を少しでも増大させる為だろうと予測した。


貴族の力が衰えて久しいが、官吏の世界ではまだまだ貴族出身者が多い。


とは言え官吏の世界でも貴族は、徐々にではあるが力を失いつつあり、少しでも貴族出身官吏の力を増やしたいのであろう。


それがあの、一部の発言に繋がる事となる。


まぁあのロリババアはその様な物に一切、欠片も興味が無い奴なので無駄な援護射撃であったのだが‥‥


そして俺は三年間の楽しいバハラ赴任を終え、帝都に帰還後レポートを提出し、先帝陛下の称賛と絶賛を受ける事となる。


やはりサリバンを行かせて正解だった。


その様な声が聞こえて来たが、正に熱い手のひら返しだったわ。


まぁ一部の奴等であったがな。



そしてあのロリババアは、帝都で三年ぶりに会った時、開口一番

『随分楽しい三年間だったみたいだね』


と、若干恨みがましく、妬ましそうに、嫌みっぽく言って来たので。


『むっちゃ楽しかった! 充実した三年間だったわ、最高だったね!』


と言ってあげた。


挨拶も無しに帰還早々、三年ぶりの同期にあんな事を言って来たので、奴が望む事を言ってあげた。


なのに奴は『クウ~~』何て言って忌々しげな顔しやがった。


全く失礼な奴である。


胸が貧しいと、心も貧しくなるのかと思った物だ。


元から奴は毒を吐く奴だったが、アレ以来、俺には更に毒を吐く様になった。


なので俺も遠慮せず、何でも言う様になった。


まぁ何度か泣かせたが、奴の容姿や全体的な見た目から、泣かせた場合、絵面が酷い事になるのである程度は控えるようになったが・・・



さて、奴に手紙の返信でも書くか。






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