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異世界灯台守の日々 (連載版)  作者: くりゅ~ぐ
第1章 ある灯台守の日々

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第48話 那由多流への追憶


「フウー」


夜空の星が輝く中 大きく息を吐く


薙刀にクリーンを掛ける


とは言え刃の部分‥‥


いや、刃の部分だけで無く、まぁ薙刀の木刀なんだが実戦で使ったつもりでクリーンを掛けた。


しかし便利だ、実戦であるならば血や脂等が付いても一瞬で綺麗になるのだから。


もし実戦ならば‥‥


大抵の奴には勝てるだろう


だが上には上が居る、それを俺は前世で嫌になる位に思い知らされた。


相手はまだ当時17才の子だった。


その子はおじさんの流派、と言っても道場は違うのだが、同じ流派の修練者、もしくは終練者とも言うらしいがまぁ他流派で言う所の免許皆伝と言うやつだった。



薙刀で、十手で、寸鉄でそして体術で。


全てで完膚なきまでに負けたのだ。


最後は何でもありでもやったが、その子は木刀を持ち俺は薙刀でやったが、開始と共にあっという間に懐に入られ負けた。



もう笑うしか無かった、あの子は受け太刀すらせずに懐に入り込み一刀の元に切り伏せられてしまった。


更に笑えるのがその子の妹弟子の二人の小学六年生にも負けた事だ。


一人はその子の実の妹でもう一人は十文字槍の使い手だったがその二人に、まぁ慰めにもならないがギリギリ負けた。


言い訳な幾らでも出来る、例えば連戦だったからとか・・・


だがもし俺が万全で、初手でやりあったとしても、ギリギリ、本当にギリギリの紙一重で負けてたと自分で分かった。


おじさんが何時も、

『俺の流派では、俺は弱い方だぞ』と言って居たが それが本当の事だった。


当時俺はおじさんより力を付け、常に勝てる様になっていたが、あの子達と立ち会い、如何に自分が驕って居たかを身を(もっ)て思い知った。



若き天才、流派の最年少修練者、だが才能だけで無く、人並み以上の努力を重ねて修行、まぁあの流派では修行では無く修練と言うらしいが兎に角、血の滲む様な努力と継続の結果の強さだった、まさに手も足も出なかったからなぁ‥‥


あれ以来俺は、自分が強い等と決して思わなくなった。


常に上には上が居る、そう思う様になったし、腐らず努力を重ね続けた、そう言う意味では負け惜しみでは無く、本当に負けて良かったと思う。


そうで無ければ俺は歪に成長して行った可能性が高い、あの立ち会いで俺は己を知る事が出来たのだから。


そう考えれば俺はまだまだ未熟だ。


あの流派が免許皆伝者を修練者と言うのは、一生が修練だからと言う意味なのは頷ける理由だ。


終練者となるか、修練者となり得るかは己次第、常に高みを極める為に死ぬ迄 修練を続ける。


あの流派の 那由多流というのは、

那由多の果ての無限へと、無限へ至る那由多の果て迄、修練を続けると言う意味があるらしいからな。



転生前の今と違う普通の脳ミソだったし、随分前の事だから正確かは怪しいがその様な意味だったと思う。


あの流派は確か・・・


元、裏、表、そして修練者と段階があるが。


修練者以外は立ち会いの時に

『那由多流 未熟者の●●●』と名乗る。


妹弟子二人もそう名乗って居たが、アレで未熟者って本当どんだけの強者揃いの流派なんだよ。


確か・・・

~ 動乱の影に那由多流あり


~ 忍び殺し


~ 地獄で鬼すら切る者達


だったか?

あとうろ覚えだが、修羅と死合う者達 ってのもあった様な気がする。


あの流派の修練者達は、


『死合った果てに冥府魔道へと』


が、最高の死に方か何かって言ってた気がする。


てかどんだけ修羅揃いの流派何だよ、その割に、勝てないなら逃げろってのもあったよな。


確か何としてでも生き残ると言うのが流派の教えだったと思うが。


生きてこそ、生きてこそ修練を積み勝ち、恥をそそげば良いか何かだったはずだが、卑怯とかで無く、勝つ為にありとあらゆる手段を講じるだったっけ?


確かそんな事だったと思うが・・・


とは言え、弱きを助け強きを挫くも流派の教えで、自らの欲の為に弱者に流派の武を向けないもあったよな? この辺りはうろ覚えだがそんな事をおじさんが言ってた気がする。


道を踏み外したら、賽の河原衆 ってのが流派の恥を()ぐだったかな? 割と物騒だが、正しき心をってのが 流派の根本だったはずだ。


そうだ! あの子も

『うちの流派はバトルジャンキーばっか何ですよ、意味が分かりませんよ、俺までそう思われてるかと思うとかなり嫌ですね』


って言ってたな、そうだ言ってた。


そう言えばあの子、かなりの美形だったよな。


同じ男の俺でも見惚れる位の美形だった。


あそこ迄行くと、嫉妬する気すら起きない位に整った顔してたな。


前世でも、今世でも、あれ程顔の整った美形は見た事が無い、それこそ言葉では言い表せ無い位の男前っぷりだった。


うちの道場の皆も 目を奪われ見とれてたっけ。


あんな男前が薙刀や刀を振るうと様になるんだよなぁ、と言うかあの子 刀も大概だったな。


居合いをあの時に見たが、斬撃が見え無かったもんなぁ・・・


後で聞いたら、二振りしたらしいがあれでもまだ未完成だって聞いた時はため息しか出なかったわ。


確か・・・


一刀目で両手首を切り、二刀目で首を刎ねて、三刀目で袈裟斬りに体を斜め真っ二つにして初めて完成するとか言ってたが、二刀目で首を刎ねてる時点で致命傷所か、死んでると思うんだが・・・


確か・・・


『避けられる事も考え無いといけませんから』


って、言いたい事は分かるが、最初に両手首を切った時点でも致命傷になってるんだがなぁ。


まぁ避けられる事を考えれば、二の太刀、三の太刀をってのは理解出来る。


だがあの居合いを避けれる奴何か居るのか?


まぁ‥‥ そんな考えだから俺はあの子に勝てなかったんだろうなぁ。


しかしあの子、同田貫で居合いをしてたが、本当どんだけ修行‥‥ 修練を積んで来たんだろう?


今でも勝てる気はしないな。


魔法を使って、魔力を思いっきり込めて 灯りを使って目潰しをしても無理だろうな・・・


あの流派は暗闇でも普通に動ける様に修練してるらしいからな。


うん、魔法の発動自体見抜かれそうだ。


目をつぶって灯りを無効果しそうだ、そして投擲武器であっさりやられそうだな。


苦無いか、棒手裏剣か、他の手裏剣投げて来そうだし、脇差しを投げて来るかも知れないな。


それか腰の後ろに二本装備してた‥‥


アレ? 何だったっけ? 確かククリ刀・・・


グルガナイフとも言うな、まぁアレを投げて来てあっさりやられそうだ。


それか目を閉じたまま接近されてあっさり切られると言う可能性もあるな。


と言うかあの流派 何なんだよ。


ありとあらゆる武器を使うよな、しかも全ての武器を達人級の使い手並みに使えるし。


てか修練者になれた者の平均が60才位って時点でおかしいんだよ、修練者になれない奴が大半でなれてもそんな歳って・・・


それなのにあの子17歳でなってる時点でやっぱおかしいわ。


那由多流は知る人ぞ知る流派って、と言う事は門下生が、あの流派に人数がそんなに居てないはずなのにどうなってんだ? 本当謎だわ。


確か50代でまぁ早め、40代で早い、30代で恐ろしい程の才能、20代で人外、ならあの子は?



てかあの子の妹も、もう1人の妹弟子も恐ろしい程の才能と強さだったな・・・


侮ってた訳では無い。


それは決して無い、だが負けた。


あれ、ただの立ち会いだったからギリギリ負けたけど、もし命を掛けた真剣勝負だったらどうだろう?


うん、一太刀も浴びせれず負けそうだな‥‥


情けないが事実は認めなければならない。


『うちの流派は受け太刀は未熟者の証ですよ』


『まぁ刃零れしたら武器が折れる、破損する可能性が高くなりますからね、受け太刀せず勝つ、それを厳しく教え込まれます』


『とんでもない、うちの流派には、今は(・・)まだ俺より強い人はいっぱい居ますよ』


『なんで那由多流に入門したかって、第一は死にたく無いからです、後は 誰にも負けない強さが欲しかったんです、自ら切り開ける力が欲しかったってのもありますね』


『辛いですよ、そりゃ俺も人間ですからね、修練は死ぬ程辛いし、きついです、でも強くなりたいんです、いざという時に自分と自分の大事な人を守れる力が、理不尽に負けない強さが欲しいんです』


まぁ強くなりたい理由は人それぞれだな。


俺はどうなんだろう?


期待に応えたかったからか?


それとも‥‥


分からんなぁ、だが自分の身は自分で守れる強さを、そして大事な人を守れる力を、そうだ。


もう二度と・・・



ん? 何故俺はもう二度と何て思ったんだ?


何故だ? 前世の記憶の欠陥に関係してるのか?


未だ忘れ得ない、魂に刻まれた記憶があるんだろうな。


だが思い出せない、もし思い出した時、俺は何を考えるんだろう、分からんなぁ。


だがまぁ良いか、なる様になるさ。


人生なんてそんなもんだ。


さぁ酒でも飲むか、美味い酒でも飲めば人生薔薇色だ 考えても仕方無い。



美味い酒で洗い流そう、それで人生薔薇色だ。



何時もお読み頂きありがとうごさいます


全くこの物語と関係無い話ですので、

下にスクロールをしなくても 問題ありません









それとこれは活動報告で書くべきなのでしょうが、

活動報告と言う程の物でも無いので、

こちらに失礼させて貰います。



今回の話で出て来た 17歳の修練者と那由多流は、

本来作者が書こうと思っていた 物語の設定から流用しました。


物語の舞台は、男女比が極端に違う世界です。


そこそこ前から考えて居たので、名前等も諳で言える位には設定は固めていたのですが、異世界灯台守を書く事にしました。


まぁ理由は色々ありますが、作者は後書き等で講釈をタレるのを見るのが嫌いなので、あっそーなんだへえ~ と思い、流して頂ければ幸いです。


その割に今講釈タレてるよな? お前沸いてんのか? と思われるかと思いますが、許して下さい。



何時かは今回出て来た17歳の修練者、妹と妹弟子、そして那由多流の物語は書きたいと思っています。


主人公は、[天使 永遠 あまつか くおん] です。


ヒロインは6~7人予定です。


男女比が極端に違う世界、100対1の世界です。


何時になるか分かりませんが、もし書き、投稿した際には是非ともお願いします。



それでは、お目汚し 失礼しました。


本当に何時もお読み頂きありがとうごさいます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 男女の割合が違う物語を書くのであれば4:1くらいから衰退して10前後:1じゃないと、比率の少ない側がおそらく種の存続のためにも人権が無くなると思う。常に子供を作るために管理されるような。 出…
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