第39話 お花摘み
子供達に視線が集まっている
もしこれに擬音が付けば ジーッ と言う音になるだろう
「さて、今ココで白状し、名乗り出ない場合
どうなるか知りたいだろう、マーラはどうだ?
知りたいか?」
「ど どうなるんだね守長?」
んー?何でマーラは焦ってるんだ? まさか・・・
「マーラまさか・・・」
「違うよ! あたしゃ関わって無いよ」
「んー なら良いが何でそんな焦ってんだ?」
「いや…… 守長がちょっと・・・ で?どうなるのさ守長?」
言い掛けたら最後まで言えよ、気になるだろうが
てか 守長がちょっとって何なんだよ。
まぁいい、子供達がかなり挙動不審さが増したな、
もう犯人ですって言ってる様なもんだろ。
大体、俺とアンナを交互に見てるがまぁ大方、
アンナに脅されたか何かだな、さてと……
「まず縛って身動きが取れない様にする、
そしてたっぷりと水を飲ませる、もう無理、飲め無いと言っても飲ませる、拒否しても無理から飲ませる」
アンナの奴が真っ青になった、去年の事を思い出したか、さて 続きを聞かせてやろう。
「そして木に吊るすと言いたい所だが、さて問題です、マーラ、水をたっぷり飲んだら いくらこの季節とは言えどうなる? まぁ普通に考えれば 所謂お花を摘みに行きたくなるよな?」
「お花‥‥ まぁそうなるねぇ」
うん、生理現象何だから当たり前だよなぁ
アンナの奴 益々、顔色が悪くなってきたな。
「まぁ当然、花を摘みに何か行かせないけどな、
そしてお代わりで水をたっぷりと飲んで貰う、勿論 拒否権は無いぞ、まぁ嫌だと言っても飲んで貰うと言う事だ、」
子供達にも分かりやすく説明しないといけないな
まぁ、大人達に分かる様に言えば大人達が子供に分かりやすく説明するだろう。
「そうだな、大サービスで氷入りの冷たい水を追加でたっぷりと飲んでもらうか、そしてそれからだが、氷をたっぷりと入れた、それこそ真冬かって位に冷えた部屋に入って貰う」
アンナが「ヒッ」っと短い悲鳴を上げた
それを見た子供達の顔色が悪くなったのは
気のせいでは無いだろう。
「マーラ、吐く程 冷たい水を飲んで、そんな冷えた部屋に入ったらしたくなるよなぁ? 何がとは敢えて言わないが」
「まぁ普通はしたくなるだろうね」
だよなぁ、子供達も分かり始めた様だな、
まぁまだまだこれからだ。
「俺は優しいから、喉が渇いてるそいつらにお代わりで又、水をたっぷりと飲ませてやる、そしてその部屋から出してやる、まぁ人が多く通る所で反省の意味を込めてそいつらを縛ったまま 放置するがな、当然 その場から移動出来ない様にする」
アンナの奴 「あっあっあ」何て言ってやがるが
後悔しても、もう遅い、俺はやると言ったらやる。
「まぁ木に縛って吊るすと言うのもあるな、
だが結果は変わらん、分かりやすく言うとお漏らしをしてそれをみんなに見られる事になるな、かなり恥ずかしい事になるが・・・
さてここでもう一度 聞こう、手伝った奴は名乗り出ろ、多分アンナに脅されたんだろうが今、名乗り出たら アンナにその件でガタガタ言わせない、当然 名乗り出た奴の安全は約束してやろう、もしアンナが名乗り出た奴に仕返しをした場合は、アンナには追加で同じ事をする、しかもやる場所は村長の家の近くにある あのデカイ木でやるし、反省するまで何回もアンナを吊るす」
「そんなの おーぼーだよ!
レ レデイにそんな事しちゃダメなんだよ!」
うーん‥‥ コイツは事の重大さが分かって無いな
俺はここでも説明したつもりだが、理解してなかったみたいだな
仕方無い、きっちり説明してやるか。
「アンナ、お前があんなお馬鹿な事をするのは何時もの事だがまぁそれはいいだろう、俺はお前らに色々と説明したはずだが、マーラ、バハラから軍人や官吏が来て俺が舐められた場合の事を俺も説明したが、マーラも皆に説明したんだよな?」
「勿論したさね」
だよなぁ、まぁそれだけだったら理解出来ないか?
だが俺は村長にも・・・
カレンに言った話しはここでもしたよな。
なら理解出来るはずだが、理解出来なかったか
「俺が舐められたらハルータの村民にどんな無茶や 無茶振りを要求されるか分かった物じゃ無いと、そう言ったな?」
俺の言葉に皆が頷く、うん それは理解しているか。
「だがアンナみたいな あんなアホ丸出しの事してたら、この村が舐められるんだ、あの様なアホ丸出しの事しててそれを注意しない大人達の集まりだと思われてみろ、絶対に侮られるぞ、 俺が居る内は良いだろう、だがな 俺は官吏で又どっかに赴任する事もある」
勿論 俺はこの村が気にいっているが、それとこれは話が別だ。
「おい、ジル、俺が死ぬまでハルータに居ると思うか? 俺の前の守長も、その前の守長も 死ぬまでこの村に居たか?」
「うううん、居てないよ」
だよなぁ、官吏である以上、又どっかに飛ばされる可能性もあるんだ、それは当然の事だ。
「で? 俺の代わりに赴任してきた奴が、きっちり対処出来るなら良いが出来なかった場合は?当然次に赴任してくる奴は下級官吏だと思うが、そいつがちゃんと対処対応しても ハルータの村民が相手に突っ込まれる様な事をしていたら 結果的に困るのはお前達だが、どう思う?」
マーラに目をやりじっと見つめると、マーラがため息を吐いた。
「まぁその通りだねぇ 耳が痛いよ」
「ほおっておいた俺が言うのも何だが、何で誰も突っ込まなかった? アレ明らかに不自然だったろ」
「いやまぁ突っ込んだら負けな気がして・・・」
「・・・」
いや分かるよ分かるんだ、だって俺もそうだったから、でも誰か突っ込んでくれよー
てかツッコミ所 満載だったろ?
何て言うか、コイツらも大概スルー能力高いな‥‥
まぁいいだろう
「おいアンナ、今更だが やっていい事と悪い事がある、それと同じ様にやっていい時とやったらダメな時があるんだ、今までほっといた俺が言うのも何だが 控えろ、そして真面目にやれ」
「私、真面目だったもん、だって守長おっぱい好きだから喜んで貰おうと思って‥‥ だって守長おっぱい好きでしょ! 何時もアマンダのおっぱい見てるし!」
「お前ふざけんなや! お前は俺を何だと思ってんだよ本当! てかアマンダの乳を何時も見てるって、誤解を招く発言はやめろや! 俺の人間性を疑われるだろうが、何が何時も乳を見てるだ、見てないわ、お前は・・・ お仕置きが必要な様だな・・・」
おいおい、アマンダの奴、困った様な顔してるぞ
これはいかん、アンナの奴は許さん、
だがその前にアマンダの誤解をとかねば。
「アマンダ、誤解だからな、コイツが勝手に言ってるだけだからな! 信じてくれ!」
「嘘だ! 絶対いつも見てる!」
このクソませガキが!
「もがもが」
いらん事を口走らせない様に猿轡カマシたった。
これでいらん事は言わないだろう、
うん、ついでだ 縛っとくか。
覚えて良かった捕縛術だな。
しかし絵面が酷いな・・・
完全に人拐いの1場面だよ・・・
「アマンダ俺は何時も見てないからな、本当だ、信じてくれ!」
「えっ? じゃあ時々は見てるの?」
「おーい!」
「うそ、うそ 冗談よ」
そう言うとアマンダはころころと笑いだした、
焦らすなよ、てか俺の人間性が疑われる所だった、
マジでアンナの奴 ろくな事言わないな、と言うかどうしてくれようかコイツは、お仕置きが必要だな
「うー 足が痛いよ~」
「足がしびれる~」
「だからやめといたほーがいいって言ったのに」
「私は巻き込まれただけなのに‥‥」
「・・・」
「もう無理・・・」
「痛い‥‥ でもといたらやり直しになるー!」
アンナのあのお馬鹿な行為に加担した7人は、
あの後自首してきた。
自首してきたのでその辺りを考慮して、
正座1時間の刑に処す事にしたのだが
コイツらは正座をした事が無かったので、今現在 かなり苦しんでいる。
そして正座を解いた場合、1時間やり直しと言っているので 苦しみながらも正座を崩して居ない。
因みに三回正座を崩したら アンナの様に縄で足を縛って強制正座の刑に処す事も伝えてある。
アンナは全身を縛られたまま、特に足を強制正座になるように縛られ、猿轡を咬まされて2時間の刑に服している。
アンナのその姿を見て笑った愚かなガキが何人か居たが、アンナはもの凄い目付きで睨み、声にならない声を上げていた。
何て言うか 獣の唸り声みたいだ、
多分、アンナを笑った愚か者達は後程、きっちりと報復される事だろう。
「あのなお前等は確かに主犯では無いが共犯ではあるんだぞ、まぁ理由はどうあれ手伝ったんだからこうなったんだ、確かに強制された奴も居るが 割と面白半分でやってた奴も居るだろ? 強制された奴はともかく 面白半分でやった奴は今後の行い‥‥ まぁ悪い事をした時に今回の事も考慮‥‥ 悪い意味で俺は覚えているからな」
コイツら項垂れやがって‥‥
もう少し早く気がつくべきだったな。
「それからな 今このハルータ村は対応5で動いているんだ、人が死んでるだろうし当然 ケガだってしてるんだ、それに今も海の上で助けを待ってる人が居るんだぞ、不謹慎‥‥ 人が不幸になってるのにこんな事しても良いのか? 今、やって良い事か?」
「ダメ‥‥」
「いけない事‥‥」
「悪い事‥‥」
うん分かれば宜しい
普段なら兎も角 今はやってはダメな時だからな
。
まぁ空気読めって事だ、放置していた俺達大人も、もっと早く止めるべきだった。
まぁだからこの程度で済まさなければ。
しかしアンナの奴、うーうー とうるさいな‥‥
とりあえず足をツンツンしてみるか‥‥
「!!!」
あー コレ無茶苦茶 痛そうだな、ヨシ、
もう一回突っついてみよう。
俺のやってる事を見て、正座してる子供達の顔が真っ青になっているな、何と言うかドン引きしてる様な気がするのは気のせいでは無いだろう
しかし、7人も協力者が居たのは 流石に予想外だったな。
これからは気を付けようと心に誓った。
まぁあの夢を見た事とか、色々思い出したり、考えてた事が、何だかバカらしくなってしまったよ。
ある意味、アンナのお馬鹿さに救われたのかも知れないな。
よし、お礼にもう一回足をツンツンしてあげるか
アンナもきっと喜ぶだろう




