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異世界灯台守の日々 (連載版)  作者: くりゅ~ぐ
第1章 ある灯台守の日々

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第33話 木っ端官吏の特級官吏

視線を感じる


この視線 気配とでも言うのだろか


帝城でよく感じて居た視線、気配を感じる。


興味深そうな、探る様な、多少の嫉妬交じりの

人の業を具現化したかの様な、何とも言えないモノだ



だが不思議と嫌な感じはしない。


帝城では、危機感を煽る様な視線だったが、

今、感じる視線と気配は 生暖かい様な、

幼子が初めて見て、興味を惹かれるかのような、

何ともくすぐったい視線を感じる、



まぁ害が無い様なのでほおっておいても大丈夫だろうが、気にならないと言ったら嘘になる。


「守長 ごめんね、気を遣わせちゃって……」


「ん? あー 気にすんな アマンダもああ言うのは鬱陶しいだろ? それにあんな事は、殊の他 嫌ってるし、旦那が居るし一途な女だからって何度か言ったし、そうじゃ無くても いらん事はすんなって 言ったんだがなぁ・・・ 」


「・・・」


アマンダの奴 何で困った様な顔してんだ?

いや、戸惑ってるかな?


「守長は…… 私の旦那が…… あの人が帰って来るって思ってるの?」


「何言ってんだ当たり前だろ、他でもない

アマンダが信じてるんだ なら帰って来る、」


俺の言葉にアマンダが(うつむ)く、

表情がいまいち見え無いが、気のせいか 影が深くなった様な気がした。


「あー 何だ…… 他の奴がごちゃごちゃ言って来ても ほっとけばいいさ、信じてるその気持ちは

アマンダだけの物であって、他人がごちゃごちゃ言って良いもんでは無いんだから 」


「・・・」


「ほらアマンダ顔を上げろ、そんな顔してたら折角の美人が台無しだ」


「もう・・・ 」


うん、やっぱアマンダは笑顔が似合う、例えそれが作り笑いであってもだ。




「マーラ ちょっと良いか?」


「ありゃ どうしたの守長?」


マーラの奴は何故びっくりしてるんだ?

しかも俺とアマンダを交互に見て、何でだ?

俺達を初めて見た訳でもあるまいし。


「何でマーラはそんなびっくりしてんだ?」


「突然二人で現れたから・・・」


そうか? そんな驚く事か? まぁいいけど・・・


「マーラ、実はな………………」


~~~



「あーあ あの坊やもしょうが無いねぇ……

まぁ分かったよ、代わりの者を送るよ」


「頼むぞマーラ」


チラッとアマンダを見ると微笑んで居た、

うん良い笑顔だ。


「笑顔が可愛いなアマンダ、目が幸せになるよ、眼福だな、ごっそうさん」


「もう・・・ 私、歳幾つだと思ってるの、

それに旦那が帰って来た時に怒られるわよ」


「おう そうだな、ならそれ迄のちょっとしたお楽しみだ、今の内(・・・・・・)だけのお楽しみだな」


アマンダの奴 「もうもうもう」何て言ってる、

可愛いやっちゃな本当に。



~~~


あー もう! 私ゃ何を見せられてんのかねぇ・・・


なーんか 二人の 惚気を見せられてるだけじゃないかね、全くもう……


しかし、守長は本当に本心からアマンダの旦那が帰って来るって信じてるんだねぇ、

まぁこんな事を言っちゃ何だけど、今更 帰って来てもどうすんだいって話し何だけど・・・


生きてても アマンダの事、記憶を無くしたか何かで忘れてるかも知れないし、

その上で、アマンダの事が思い出せずに他所で結婚して所帯を持ってるかも知れないのに……


そうならばいっそ・・・


駄目だね、死んでると分かる方がマシなんて、

そうだとしても口には出せないよ。





~~~


マーラの奴は何で百面相になってんだ?

いや、ちょっと面白いけど……


マーラの顔が面白い何て言ったら 怒るから言わないけどな、


「マーラ、じゃあ俺は行くぞ 何かあったら報告しに来てくれ、アマンダじゃあな」


さて 暫くは待機だな。




アマンダをマーラの元に連れて行ってからは

何事も無く 穏やかに時間が過ぎて行った。


海は少しづつ穏やかになり 明日には間違い無く

船に乗って連絡要員が来るだろうなと思って居た

そして夕方になり、そろそろ飯かな?と思って居た時だった。



「守長! バハラから軍人と官吏が来た!」


モリソン弟が血相変えて執務室に飛び込んで来た


「はぁ? 連絡が無かったぞ?」


「でも来たんだ」


あれ? 来るとは思って居たが 山頂灯台から何らかの連絡はあると思ってたんだけどな、


表に出る前にじい様達に聞いたら、連絡はあったり無かったりらしい、夜間であれば暗刻連絡器で前もって連絡があるが昼間は無い場合が多いらしい、

てか狼煙は何の為にあるんだ、そうじい様達に聞いたら 風の具合で出来ない場合があるからとの事だ、適当だな……


まぁいい、とりあえずお迎えに行くか。



「おい! ここの官吏はまだか? 何時まで待たすつもりだ! さっさと連れて来い!」


うわー、典型的な高圧的軍人だな……

まさにテンプレと言った感じの軍人だよ。


「あー ここの灯台守長の… 『遅い! 何時まで待たす気だ! もっと早く来い!』… 」


んーなに 待ってねーだろ 何抜かしてんだコイツ?


「おい 状況をさっさと説明しろ!」


「・・・」


うーん…… コイツはもっと周りを注意して見た方が良いと思うぞ、お前が連れてきた官吏を見ろ、

顔 真っ青になってるぞ


てか 部下らしき奴等も顔色が非常に宜しく無いな

俺の服装と装備品を何度も見て真っ青な顔になっているんだがコイツは気が付いて無い様だな。


何て言うか 典型的な小物臭がするんだが・・・


「あの・・・ 隊長……」


「何だ 少し待っておれ! 今、俺はコイツと話しておるのだ!」


うーん…… 人の話しを聞かない系なのかな?

どうしょう、少し楽しくなって来たんだが。


「あの~ ウエリントン殿・・・」


「今度はお前か! さっき俺が言った事が聞こえなかったのか? 木っ端官吏ごときが口を出すな!」


あーあ、周りは皆 気付いて居るのに、この小物君だけ気が付いて無い、あーあ。


「おい! お前! 何で笑っている」


そら笑うわこんなん、後ろを見ろよと言いたい、

おいウエリントン、後ろ 後ろと言いたいな……


まぁ通じないネタだが……


てかどうしよう・・・

俺、案外コイツ嫌いじゃ無いかも知れない

だって見事な小物ぷりの上に かなり抜けてるし

天然入ってるぞコイツ。



「ウエリントン殿!」


「さっきから何なのだ! 木っ端官吏同士の庇い合いか? 黙っておれ!」


もう駄目だ! コイツ面白過ぎるだろ、

かなりの逸材だぞ、気に入った! ハルータに来て アンナを嫁に娶る権利をやる!


「この木っ端官吏が! 何がそんなに面白い!

ふざけておるのか!」


いえ、真面目です 真面目に面白がっているだけです


とは言え そろそろ挨拶するか、まぁ最初にコイツに

邪魔された訳だが。


「そうです、木っ端官吏です、

木っ端官吏のネイサン・サリバンです」


「ふん…… 良く分かってるでは無いか

この木っ端・・・・・・ん?」


やっと、気が付いたかね 君の後ろに居る奴等は

顔面が青を通り越して白くなって居るが大丈夫か?


「おい皆 バハラからお偉い軍人様が、それもだ!

とても とてもお偉い軍人様達が来たぞ!

皆、拍手で迎えようじゃないか!」


クラインのじい様がため息吐きやがった

しかも 「守長の悪い癖が出た」何て言ってやがる。


おいおい、ウエリントン君、俺の後ろ姿を見て

「あっあっあっ」何て言ってやがるぞ。


失礼な奴だな、まぁ紋章が見えたんだろうな、

うん、それ以前に俺の装備を見てやっと気が付いたみたいだが 問題は、気付くのが少し遅かったと言う事だな。


「お お おま…… いや…… あ 貴方は・・・」


「木っ端官吏のネイサン・サリバンですが何か?」


ありゃりゃ君 大丈夫か? 顔色が悪いが体調が悪いのかな?


「その~ 何と言いますか、た 短剣を身に付けてらっしゃいますが…… 」


「あー コレ(・・・)ですか?

短剣ですねそれが何か?」


「・・・」


ウエリントン君、顔がひきつってるが大丈夫か?


「その~ あの~ですね、

紋章が見えたのですが・・・ 」


「どっちの紋章ですか? 蓮華の方ですか?それともロバの背に雀が立っている方ですか?」


両方ですって顔に書いてあるね、ちなみに君、

今とても面白い顔してるけど何でかな?


「蓮華の花は黒ですし 見辛いから蓮華の方かな?

3本もあるのに黒だと見辛いですよね?

時々居るんですよ気付かない奴が、たま~にですけどね、極たま~に居るんです 帝城に居たらそんな事 無いんですけど」


「その、あの、え えっと~ 貴方は一体・・・」


「木っ端官吏のネイサン・サリバンですが何か?」


あーあ 小物君だけで無く、後ろにいる奴等、

物凄い顔色悪くなって来たね、今にも死にそうだ

一緒に来た官吏は天を仰いでるよ


「その~ ですね、何故 特級官吏の方がこんな所にいらっしゃるので?」


「去年まであった派閥争いに巻き込まれて(・・・・・・)ここに飛ばされましたが何か?」


うーん、汗が凄いな~ 一応は確認しておこう


「大丈夫ですか? 汗が凄いですけど、お体の具合が悪いのでは? それとも違う所が悪いのですか? 主に・・・」


そう言って、頭の方をガン見してあげると何故か 更に汗が出てきた様だが何でだろうね?





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