表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界灯台守の日々 (連載版)  作者: くりゅ~ぐ
第1章 ある灯台守の日々

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/214

第24話 ポリッジと熱い視線

豊潤な香りが漂っている


何とも言えない香ばしい匂いだ


俺はこの匂いが好きだ


特に朝に嗅ぐこの香りは一日の中で1番好ましい


うん、味も良い、とは言え砂糖を何時もより少し多めに入れたから 飲んだ後、甘い香りが鼻を抜ける



ほんの少しだけ 仮眠を取ったが眠気は抜けていない


だがこのコーヒーで目が覚めた気がする。


今飲んでる このコーヒーの豆は、

魔族の国チェリッシュ産の物だ。


バハラの海事法弁士のクランツ・ハイラーのじいさんに教えて貰った物で、それ以来 愛飲している


うん美味いな、身体に染み渡る。


風雨は収まってきている 雨風、風雨、言い方は色々あるが過ぎ去ってしまったらどうでもいい事だ


さっき外を見た時には、うっすらだが沖の方に明るさを確認出来た。



じい様達が言っていたように嵐も、もう少しで収まりそうだ。


執務室の外は少しづつ騒がしくなってきている


始まりの時間は近い

どれだけの人を救えるか、まだやってみないと分からん、それに救難者の運も影響する。


運が良い奴はどんな状況にあっても助かる、

だが運が悪い奴は・・・



まぁ1人でも多く助かって欲しい、その為にやれる事をやって行こう。


「守長」


「どうしたモリソン兄」


モリソン兄弟の兄が、開けっ放しの執務室のドアの前にいる、顔色は悪く無い トラブルではなさそうだ。


「モリソン兄って・・・ 俺の名前は・・・

まぁ別にいいけど……」


「で? どうしたんだ?」


「飯が出来たから呼びに来た」


丁度良い時間だな、これから忙しくなる、

その前に腹ごしらえだな。



飯は蕎麦の実で作ったポリッジだ、

別名 粥とも言う。


うん、美味いな バターが旨味に深みを与えている


てかバターはどっから持ってきたんだ?

後で聞こう 経費に乗せれるだろうし。


マーラには俺達用の飯と救難者に振る舞う、

消化に良い食い物と、身体の温まるスープを作るように頼んだ。


まぁ救難者がもし1人も居なくても、無駄にはならない、俺達で食えばいいんだから。



さっきから視線を感じる、1人では無い、

何人かからの視線だ、女衆が俺を見ながらニヤニヤしながら何か話している。


男衆の視線も感じる、

この服装だから見てるのでは無い、

何故なら村民達はここに来てそこそこ時間が立っているからもう見慣れたはずだ、

何で見てるかは分からんが女衆は、興味津々って顔で俺を見ている。


更に自称村1番の美人の視線も感じる、

しかも奴は無表情でジ~っと俺を見て居やがる。


あの目は俺に近づく他の子供達を、アンナが追い払う為によくしていた目だ。


正確に言えば、女の子が俺に近づかない様にしていた目、まぁ表情だ。


アンナは他の女の子が好意的に俺に近づいて来るとその子に暫く張り付く、

そして無表情であの何とも言えない目でジ~っと

その女の子を見るのだ、張り付いて居るその間、

アンナは無言で無表情であの何とも言えない目で

相手の側に居続ける。


時には近距離で、時には超近距離で、

あるときは、木陰から、又ある時はやや遠目から、

そしてある時は後ろに張り付いてあの目で相手をジ~~~っと見続けるのだ。


そしてその女の子達は気づく、

何故なら俺の側に寄って来て、好意的に接して、

又は、好意を伝えた後に、その様な事をしてくるからだ。


相手が何を言ってもアンナは無言でジ~っと見つめるだけだ。


その内気が付く

『あっ、守長にそーゆーアレで近づいたらヤバイ』


そう、嫌でも気が付いてしまうのだ。



アンナはガキ大将である


アンナは武力の行使に欠片も躊躇いが無い


大事な事なのでもう一回言う


そう、あんなは

ぶりよくのこうしに かけらもとまどいがない


のである。


そのアンナが自らの身体能力を存分に使った

武力と言う名の暴力を一切使わず、

ただただ無言で側に張り付いて居るだけなのだ、

相手からしたら恐怖以外の何物でも無い。


まるで暴力を生業にしている奴等のやり方その物だ


だがそれだけに効く、その内俺に異性として

好意的だった女の子達は、近寄って来なくなった。


そしてアンナの上手い所は、

ただの好意的な女の子には一切何もやらない、

異性として好意的に俺に接して来る子にだけやる。


そして奴はそのやり口で次々と、ライバル?達を蹴落としていったのだ。



ちなみに何故かアンナはアマンダにもやったが

アマンダには一切効かなかった


全て華麗にかわされて、結局うやむやになった。



「なぁ守長 何か皆俺達見てんだけど・・・」


「気のせいだ 気にすんな」


そう気のせいなのだ、

あの7歳児がこっちをガン見してるのも、

女衆がこっちをニヤニヤしながら見てるのも気のせいだ。


てかアイツ(まばた)きしてるよな?

瞬きして無いように見えるのは気のせいだよな?


「なぁ やっぱ見てるよ 女衆も男も見てるってば 、てか何で女衆はニヤニヤしながら見てんだ?」


「お前が男前だから 女衆が見てるんだよ」


コイツ、一瞬ポカンとした後ニヤニヤし出した、

チョロいな、まぁ幸せそうだから そっとしとこう


しかし美味いな、蕎麦は前世から好きだったが

蕎麦の実のコレは本当に美味い、粥と言うより

ポリッジって言った方が合ってるな。



「なぁ守長、俺 男っ振りが上がったのかな?」


「おうそうだな、お前 伝令で大活躍だからな、それも有るんじゃないか?」


「そっか……」


うん幸せそうで何よりだ、だがなモリソン兄よ、

ちょっとアホ面になってるからな。


とりあえず目の前のアホ面兄はほっといて。


官吏は海が落ち着いてきたら船で来るはずだ、

軍人も一緒にバハラから来る可能性があるな

海軍灯台からも連絡官が来るから……


受け入れがあるか……


後は……


「守長 俺、最近女衆が熱の籠った視線で見てんなーって思ってたけど やっぱそうゆー事だったんだな」


「そうだな、羨ましいぞモテモテだな」



コイツしっかりしてんのに 抜けてる所があるよな


しかし更にアホ面になったな、女衆もコイツのアホ面見て笑ってんの気づいて無いんだろうな・・・


チッ…

まだガン見してやがる。


奴めマジで瞬きして無いんじゃないか?

ちょっと怖くなってきたぞ。


あんなんやられたら そら子供には耐えれんわ、


うわぁ・・・


アンナの奴、手元を一切見ないで ポリッジ掬って

正確に口に運んでるぞ・・・


すげえなアイツ、しかしアンナはなんであんなに

アマンダの事 警戒してんだ?


いやまぁ アマンダは良い女だし、

今は独り身だ、でも旦那の帰りを待ってるし、

必ず帰って来ると信じて居るんだ、

それなのにどうこう出来る訳も無いし

それ以前の問題で、アマンダが俺に靡く訳が無い。


まぁそう考えると単なる嫉妬なんだろうな。


「守長 やっぱ俺、顔が凛々しくなったから女衆も見つめるのかな? 何か最近自分でもそう思ってたんだよな ヤベえな俺」


「おう やべえな マジやべえな」


主に頭がとは言わなかった。


真実が常に正しいとは限らないからだ。


「かーっ こりゃ明日から大変だぞ 断るのも難儀だよ でも俺の体は一つしか無いからな」


「おう そうだな 頑張れよ」


大変なのは明日からでは無く、今日これからが大変なんだよ。


ついでに言うと君とのつきあい方も考えないといけないようだな。



おっと、村長…… カレンにも二次遭難、

いやこの場合は二次災害って言うべきか、

ミイラ取りがミイラにならんように注意を(うなが)しとかないといけないな


無理して、捜索救助に行った人間が遭難などされた日には、シャレにならん。


軍人達や官吏の無茶振りにも気をつけ無いといけないな、安全第一で行こう。


「なぁ守長聞いてる? 俺は誰と一緒になったら良いのかな? 誰にするか迷うよ」


心配しなくても相手は誰も居ないんだから

気にしなくてもいいのでは?


「おう、全員行っとけ」


「流石にそれは不味く無いか守長」


「イケるイケる、()けるだけ()っとけ」


モリソン兄が うーん 何て言って唸ってる、

行って逝っとけ。




いつもお読みいただき ありがとうございます


面白かったらブックマークをお願いします

それと下にある評価もよろしくお願いします


続きが気になると思っていただけましたら

ブックマークや評価をぜひお願いします

評価はこのページの下側にある


【☆☆☆☆☆】をタップすればできます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ