第23話 男のチラ見は女のガン見
癒しの時間を邪魔しに来た邪悪なるモノがいる
その邪悪なるモノは齢七つである
又、村1番の美人(自称) 等と戯言を抜かす
その邪悪なるモノの名は アンナといふ
そのアンナを名乗るモノはロリともいふ
チッ…
もう起きてきやがった。
「マーラおばちゃんおはよー げっアマンダ!」
コイツ今げって言いやがったな。
何だよゲッって、げっ、って抜かしやがったぞ
「おう、アンナおはようさん、とゆー訳でさっさと振り分けられた部門に行きやがれ」
「まだ休憩中だも~ん」
マーラをチラッとみたら頷いた……
コイツこの辺りはしっかりしてると言うか抜けめ無いよな、突っ込まれる要素を排除してやがる。
しかしアンナの奴起き抜けなのに元気と言うかテンション高いな。
夜中に一回叩き起こされて疲れてるはずなんだが、
コイツやっぱ無限の体力でも持ってんのか?
「アンナ おはよう」
「うんおはようアマンダ…… 」
端から見るとアンナはアマンダに対し微妙に壁が有るように見えるが別に嫌っている訳では無い。
苦手意識でも無いな、何と言うか警戒心?
アンナからしたらアマンダは、
俺を奪うライバルとでも思っているようだ。
うーん、しかしアマンダは良い女だな、
本当、見てて飽きない、目が幸せになるようだ。
「あー! 守長又アマンダのおっぱい見てる!」
「ちょっ、お前ふざけんな! 誤解を招く様な発言をするな、俺の人間性が疑われるだろが!」
コヤツめがなんて事を抜かしやがるんだ、
しかもデカイ声でよー!
いかん、ちゃんと誤解を解かないと大変な事になる。
「本当に~?」
こ、こいつ更に追撃かますか?
「アホか! 俺はアマンダの顔を見てただけだ、
より正確に言えば胸から上の全体像を見てただけだからな、そしてアマンダ、胸を両手で隠すな、見てないから、いや本当に顔見てただけだ」
「本当に~ 守長~? 何か怪しいなぁ、本当に私の胸見てないの~?」
こ こいつら……
アマンダめ俺で遊んでやがるな。
「本当だ、ついでに言うとアマンダが悪い、そんな美人顔で居るアマンダが悪い」
「もう~ さっき言ったばっかりなのに~
人妻にそんな事言ってからかっちゃダメなんだよ」
「いーや、コレに関しては美人顔のアマンダが悪いね、まぁ確かにあんまりこんな事言ってたらアマンダの旦那に怒られちまうな、以後ちょっとだけ気をつけよう」
「もー また~ 本当にダメなんだよ守長」
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はぁー あのアマンダがねぇ、男衆の前じゃ
くすりとも笑わなくなったアマンダがねえ、
アホな男衆が馬鹿な口説き方したせいで
他の男衆の前じゃ全然笑わなくなったのに……
守長にだけはころころと楽しそうに笑うんだから。
まぁ良い事なんだけどね。
まっ、守長も本心から言ってるみたいだし、
かと言ってアマンダの事口説いてるんじゃ無いんだよねぇ・・・
あたしに言わせればお似合いの二人なんだよ、
まぁアマンダはまだ旦那の事忘れちゃいないし
守長も口説いてどうこうしてってんじゃ無いし……
そんでもお似合いの二人なんだよ。
あたしが見るにお互い憎からず思ってんだけどねえ
村の女衆もアマンダが守長の前でだけ笑うってんで噂になったもんだよ。
女衆はほとんど皆言ってるよ、
くっついちまったらイイのにってね。
守長相手だから男衆も何にも言わない、
腕っぷしでも、おつむでも、立場でも勝てないって分かってるから。
去年の大掃除の…… 違うね、本祭りん時だったか
若い衆の腕自慢、力自慢のケンカに自信がある
5~6人が酔っぱらってケンカおっぱじめた時に
守長が全員一発でのしちまって、
んーで再戦だって言ってもっかいケンカ吹っ掛けて来た若い衆を又々一発で倒しちまって若い衆はだーれも守長に逆らわないし。
守長のおつむの良さは今更いちいち言わなくても皆分かってる。
立場? 地位か? それだって 守長は官吏様だ、
それも木っ端官吏何かじゃなくお偉い官吏様の更に上の官吏様だしねぇ。
そんなお偉い官吏様が村に来た時は何やらかしてここに飛ばされたんだって噂になったもんさ。
二人ともいつも楽しそうなんだよ。
今だってそうさ、まぁアンナはご機嫌斜めだけどね
皆も興味津々って感じで見てるけど、
この二人はカケラも気にしちゃあいない。
特に男衆はたまげた顔して見てる、まっ、それも何時ものこったね。
女衆には後で色々聞かれるんだろうねぇ……
女はこんな話が好きだし、ほかに楽しみも無いんだ
まぁアタシも好きだけどね。
しかしアレだねぇ、本人にその気は無いんだろうけど端から見たら完全に口説いてるからね、
守長自分では気づいて無いのかねぇ?
意外とアマンダもまんざらでも無いみたいだし
もういい加減くっついたらと思うけども
かと言って急かしたりするのも違うし、
アタシらも見守ろうって言ってはいるけど
どうにも もどかしい時もあるんだよ。
お互い同じ年で気も合うとは思うのに、うーん……
守長はアマンダの事どう思ってんだろ?
アタシら女衆は気がある、気は無いで意見が分かれてるけど、アタシはあると思うんだけど。
実際どうなのかねぇ?
あんまり野次馬根性丸出しで、でしゃばっても
そりゃ駄目なんだけどもやっぱり気にはなるわ。
灯台守のじい様らが言うには守長にイイ人は居ないみたいだからやっぱりアマンダの事……
しかし守長、帝都に居た時にどうだったんだろ?
あらあら アンナが凄い顔で二人の事見て・・・
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守長が又アマンダ見てる……
もう、何でなの?
そりゃ私よりおっぱいおっきいけど私だっておっきくなるもん。
アマンダもアマンダだよ、ほかの男衆の前じゃ全然笑わないのに守長にだけ笑って・・・
あっ!
「守長またアマンダのおっぱい見てるー!」
「ちょっ、お前さっきからなんなのアンナ!
だ~か~ら~ アマンダも胸を両手で隠すな
大体見るんだったらチラ見なんかしないわ!
見るならガン見するわい!」
もうさっきから何なの?
「守長! そんなおっぱい見たいなら私の見たらいいのに」
「・・・・・・ ふっ……」
「今守長、鼻で笑ったでしょ!」
「そら笑うわ、そんなペッタンコのおそまつなの見てどうするんだよ、見る時間が惜しいわ」
なんなのもう! 私だってもうちょっとしたら
すんごいボインボインになるもん!
アマンダよりおっきくなるんだからね!
「つーかアンナのまっ平らな、いや、むしろ抉れてるのんなんぞ見たくもないわ」
「ハァ~ ちゃんとあるもん」
「ふっ・・・」
又だ、又鼻で笑った!
本当デリカシーが無いんだから、
守長は女心を分かって無い!
「おっぱいなんかすぐおっきくなるもん
大体アマンダより私の方が可愛いもん」
「アンナ、今迄アンナから聞いた冗談の中でも
1番面白い冗談だな、だがそれは人を笑わせるでは無く、人に笑われる冗談って言うんだぞ」
「本気だもん、冗談じゃ無いもん、もう守長嫌い」
「嫌いで結構コケコッコーっと」
もう もう もう
「今日は本当にちょっとキライ」
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「守長いいの?」
「いいよ別に、どうせちょっとしたら又寄って来るから」
しかしアイツ去り際に『もう守長何か知らない』
って毎回言うんだよ、昭和意識かよ・・・
まさかアイツ転生者じゃ無いだろうな?
「守長とアンナ本当に仲良いわよね」
「気のせいだろ」
「そんな事無いわよー」
「そうか? 気のせいだよ気のせい」
まぁさっきのはアマンダと俺が喋ってたから単純に焼きもち焼いてただけだろう。
アレを仲が良いと言うのはちょっと違う気がする。
「じゃあ守長 私も行くわね、それじゃあね」
「うん 無理すんなよ」
うーん、後ろ姿もいいなぁ絵になる女だ。
「守長見すぎじゃないかい?」
「目の保養だよマーラ」
ん? どうしたんだ? マーラの奴なーんか意味ありげに俺を見てんだが?
「どうしたマーラ? 何か言いたそうな顔して?」
「いや・・・ 何も無いよ」
なら何でそんな顔してるんだ? あっ・・・
「もしかして愛の告白か? 悪いが俺にその気は無いぞ、来世で又挑戦してくれ」
「何言ってんのさ全くもう・・・ 本当に何でも無いからアタシも、もう行くよ」
なーんか気になるな、何を言いたいんだ?
何か言いたい事がありますって顔に書いてあるぞ。
まぁ別にいいか、大事な事なら言うだろう。
言わないって事は大した事では無いのだろう。
「ん、あんま無理すんなよ、何かあったら遠慮無く言いに来るんだぞ」
「はいよ、じゃ行ってくるよ」
マーラを見送ると空いた入り口から外が見えた、
気のせいか少し明るくなってきた気がする。
嵐の夜は終わりが近づいて来てるみたいだ




