第20話 嵐の夜の邂逅
喧騒が辺りを活気づけている
熱気が燃料となり活気が気力となり
其れ等が混ざり合い人々を動かしているようだ
まぁ簡単に言えば騒がしい、そして姦しい。
モリソン弟が人を連れてきた。
女衆を70人、男衆は足の早い体力のある奴8人、
力強い奴9人 じい様達で思慮深い奴7人だ。
うん、最低これだけ送って来いと言った人数より多いな。
モリソン弟の話を聞くところによると、
やはり村長はゴネたらしい。
なので俺に言われた通りカレンを呼んで、言われた通りにもう一度繰り返し言ったそうだ。
そしたらカレンが村長に助言して更に
『人選はあたしがするからと』村長を気遣うように言ったらしい。
そしてカレンが、人選して送り込んできたらしい。
うん流石 裏村長 見事だ!
力自慢の男衆9人と女衆全員をマーラに委ね、
俺は足の早い体力のある男衆と、
思慮深いじい様達全員を俺の指揮下に置いた。
これで形になったな。
マーラは早速それぞれの部門に人を振り分け、
一旦全員集めて説明を始めた。
俺が言った事を皆に説明してくれるようだ、
うーん いいねー 仕事が早いぞマーラ、
それに気も利く。
ちなみに皆には軽く説明してある。
マーラが俺の下で指揮官だと言うのは説明済みだ。
モリソン兄に伝令を頼もう。
カレンに子供達をこっちに連れて来るように、
それとこっちの指揮系統やどんな具合かをカレンに伝えて、ついでに村長にも伝えておくか。
しかし多少は雨風も弱まったがまたまだ激しいな。
まさか村長、入りきれなかった村民を
外に出しっぱにしてないだろうな?・・・
まぁカレンが居るからそんな事はして無いだろうけど。
保管庫から食いもんとか薪とか備品諸々出して
そんで、先に俺達の飯を作って貰おう。
皆腹も減ってきてる頃だろうしな。
おっと、今来た第2陣全員にクリーンと乾燥を掛けておかないとな、
濡れたままだと疲れが激しくなる、
マーラの話しが終わったらやろう。
モリソン兄をカレンに伝令を出すと、
追加の人員を送ってきた、女衆が37人に、
婆さん21人と子供達だ、追加で来た村民にも
クリーンと乾燥を掛けてマーラに委ねた。
女衆だが37人の内、24人が学校に通い始めて
2年目以降の子達と言うのが今回のミソだろう。
「ねえねえ守長、こんな夜遅くに逢うの
始めてだね、何時もはもっと早い時間だし」
「・・・」
「ね~え 守長~ ってば」
「・・・」
うっせーなこの七歳児はよー
チッ・・・
コイツ学校通い始めて二年目だから、
子供部屋行きじゃ無いんだよな‥‥
しまったな、通い始め二年目も子供部屋行きにすれば良かった。
帝国は六歳の歳から学校に通い始める、
学校では、読み書き 計算 歴史に道徳等を教え、
計算は 足し算 引き算 掛け算 割り算の四則計算を教える、その為帝国民は読み書き、計算がほぼ皆出来る。
大体だが11歳位で学校を卒業しその後社会に出る、
都心部では、やや卒業が早く田舎ではやや遅い、
と言うのも田舎では、家の手伝いをして学業がやや遅れる傾向にあるからだ。
早ければ10歳か9歳位で卒業も出来る。
孤児院の子達は平均13歳で卒業となる場合が多く、
それは学校に通わずに孤児院の中で勉強する子が多いからだ。
まぁ、働きに行ってる子が多いからな、
学校に通わず院で勉強して働く子が多い。
孤児院の子らは必死で勉強し、働き、将来に備える子が多いのだ。
その為孤児院の子は真面目で一生懸命な子が多い。
孤児院の子に対する差別もあまり無い、
それは生きる為に必死で頑張っているのを皆知っているからだ。
まぁ読み書き計算を帝国民は皆出来るから、
必死にならないとエライ事になるのを子供達は分かっているからだ。
だからこそ孤児院の子達を食い物にする奴らは許せなかった。
俺が出したレポートはそんな子達の助けに少しでもなりたかったと言うのもある。
ちなみにだが学校に行かないでも卒業出来るのかと言えば出来る、それは卒業検定試験を受けて、
それに合格すれば晴れて卒業となるのだ。
孤児院の子らは基本的にそのパターンが多い、
内職したり、働きながらだからもの凄い大変だ、国が支援してるとは言え、働きながら勉強もして将来に備えなければならないのは決して楽な事では無い。
しかしやらねば更に大変な事になる。
そう考えれば俺は恵まれていた、
その辺りの苦労は一切無かったし、
だがまぁ俺も学校には1年しか通って無いけどな、
だがそれには理由もある、七歳になる前に卒業試験に合格したからだ。
計算何て元々四則計算どころか出来たし、
読み書きもその他諸々も既に家庭教師からお墨付きを貰っていたんだからな、
学園ですら余裕で飛び級入学出来るだけの知力も有った。
俺は転生してから頭の出来がとにかく宜しくなったみたいで、非常に優秀になったんだ。
まぁ学園は入学は16歳からだから、もし入学してたら周りからかなり浮いた存在になったはずだ。
学校を卒業してから学園に入学するまで普通は、
自宅学習したり、マナー等を学ぶ、
基本的に学園は富裕層が通う学びの場なのだ。
まぁ、奨学金制度があるから貧乏でも入学出来ない訳では無い、とは言え学園はお勉強も出来ないと入学出来無いのでどうしても富裕層の子弟が多くなる。
教育は金を掛ければ掛ける程、学力は上がるからだ
「ね~え守長聞いてるの?」
「うっせーな 聞いてねーよ」
「何で? ねえ何で聞いて無いの?」
本当うっせーなこの七歳児は、
何でこんな夜中にコイツはこんな元気なんだ?
「アンナお前な、今日は遊びじゃ無いんだからなどっかの部門に配置されたんだろ? ならそこに居なきゃ駄目だろ」
「今休憩中だからいいんだよ」
「・・・」
こいつは本当にもう!
「なら尚更だ、さっさと仮眠取ってこい
じゃ無いと朝から辛いぞ」
「えー だって~」
少し強めに言ったからちょっとだけしおらしい。
まぁ俺が言った事は本当の事だ、
朝嵐が収まれば船を出して捜索、救助が始まる、
そうなったら忙しくなるのは間違い無い、
なら今の内に仮眠を取って、身体を休めるべきだ、
休める時に休まないと身体が持たん。
マーラにも休憩をきっちり取らせるように
最初に言ったからな。
俺の指揮下に有る人間もその辺りは俺が気にしてる
、例えば伝令の男衆は二人1組で5組作っているが
1 2 3 4 5と分けて
最初に1に二時間、2に二時間休憩を取らせてる、
で、二時間立ったら
1が2になり。、2が3になり3が4になり、4が5になり、5が1になるようにローテーションを組んだ。
1→2→3→4→5→1と二時間事のローテーションだ、
これなら6時間当番を勤めれば4時間休憩が取れる。
それと伝令は、休憩が終わった人間から行かす様にしているから休憩がズレ込む可能性も低い。
極力無理させずに身体を休めながらやらんと
持たないし、人を使う時は
その辺りを気遣わないといけない、
じゃ無いと大事な時に身体も動かず頭も回らず
となったら意味が無いからな。
マーラにもそれは徹底させるように何度も言った。
大体夜中に叩き起こされて身体が辛く無い訳が無いからな、子供だと特にそうだろう。
「アンナ、休める時にちゃんと休まんと身体が持たないし、頭だって回らずとんでもない失敗する事もあるんだ、人の命が掛かってるんだからな、失敗は出来ないんだ、もう寝なさい」
「うーん…… 分かった」
うん、コイツは馬鹿じゃ無いんだ、
ちゃんと説明すれば分かるだけの頭は持ってるんだ
本当、素直な時は可愛いんだよなコイツ。
「じゃあ守長おやすみ」
「うんおやすみ、眠れなくても目をつぶって横になるだけでも大分違うからな、ゆっくり休めよ」
「うん分かった、あっ!
守長その格好凄く似合ってるよ
何時もよりもっとカッコいい」
そう言うとアンナは又、「おやすみ」と言い
女衆の仮眠部屋に走って行った。
本当にアイツは‥‥
俺のドコが良いんだろうね、
最初に完膚なき迄叩き潰したからか?
まぁ、あそこ迄想われて悪い気はしないが
流石に七歳児は無いわ。
せめて後20歳プラスだったら良かったが
現実は、自称村1番の美人(七歳児)だからな。
これも又運命だ、巡り逢わせってやつだな。
まぁ今はゆっくり休んでくれ、
朝から忙しくなるんだから、
今だけは心地良い夢を見て身体を休めてくれ
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