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気が付いたら猫でした…  作者: 小根畑 昌平
第23章 タイトル未定
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04_お前たちに任せよう!


『あっ…、全員って、そうだミンツチは?…』俺は心の中で呟く。

「そうか…、火と土と風…、そしてここに…」エルシアが腰のカバンから小瓶を取り出して置く。

『あっ!あの小瓶は…』エルシアが取り出したのは、フレヤを洞窟で眠らせた後に取り出した小瓶だった。


「水のエレメントも加わる…」エルシアは小瓶の蓋を開けて声を上げる。

『よっ!レーニャ、おはよう!』ミンツチが俺に声をかける。

『ミンツチ、おはよう!』俺は小瓶に向かって「ニャー!」と答える。


「エルシア様…、これは…」サクラがエルシアに声をかける。

「そうよ、今ここに4つのエレメントが、来ているのよ。」エルシアが声を上げる。

『ミンツチ、その中で大丈夫なの?』俺が心の中で呟く。


『あぁ…、レーニャ、大丈夫だよ。』ミンツチが答える。

「火、水、土、風の4つのエレメントよ、今日は私たちの戦いを見守ってほしい。そして、私たちにその力を貸してほしい。それから、出来ればこのレーニャのことを守ってほしい。」エルシアが両手を前に組んで声を上げる。


『仰せのままに!』アネモスとコイケヤ、エレクラとミンツチの声が聞こえた。

『あっ!そういえば、アネモス、なんで仰せのままにって言うの?』俺はアネモスに質問をする。

『あれ?教えてなかったかしら、エルシアは私たちエレメントの主君になるのよ。』アネモスが答える。


『主君…、えっと…、ご主人様になるってこと?』俺がアネモスに確認する。

『まぁ、そうなるわね…、アルベルト王の最後の私たちへのお願いだからね…』アネモスが寂しそうに答える。

『そうだな、アルベルト王は最後まで、このエルシアの行く末を案じていたな…』ミンツチが寂しそうに声を上げる。


「あら?レーニャ、どうしたの?」アネモスの後ろからエルシアが俺に声をかける。

『あっ!そうか…、エルシアにはアネモスが見えないんだ。あっ!なんでもないよ!』俺はエルシアに「ニャ、ニャ!」と答える。

「フフフ…」エルシアは俺を見つめて優しく微笑む。


『あっ!そうだ!おにぎり食べないと!』俺はお椀の中の俺専用のおにぎりにかぶりつく。

「エルシア様がきっとエレメントたちに、レーニャちゃんを守ってほしいとお願いしたので、レーニャちゃんを思うエルシア様のお気持ちが、伝わったんじゃないんでしょうか?」サクラがエルシアに声をかける。


「なによ、当り前でしょう。私はいつでも、レーニャのことを大事に思っているわ。」エルシアが答える。

『俺のことを大事にか…』俺が顔を上げると、頬を染めたエルシアと、それをサクラとフレヤが優しく微笑んで見つめていた。

「だから、レーニャ、朝ご飯食べ終わったら、遊びましょう!」俺専用の猫じゃらしを手にしたエルシアが俺に声をかける。


『えっ!…、ちょっとだけだぞ!』俺はエルシアに「ニャー!」と答える。

「フフフ…、やった!レーニャが遊んでくれる~!」エルシアが嬉しそうに声を上げる。

「エルシア様、今日は遊びに来ているわけでは、ありませんよ。」サクラがエルシアに声をかける。


「うっ…、わ、わかっているわよ…」エルシアがバツが悪そうな顔で答える。

『あっ!そうだ!おにぎり、おにぎり!』俺はお椀の中の俺専用のおにぎりにかぶりつく。

『エルシアからのお願いもあったし、今日はレーニャのことを守らないとね。』アネモスが俺の傍に来て声を上げる。


『うん、アネモス、よろしく頼むね。』俺はアネモスに「ニャー!」と声をかける。

『フフフ…、任せなさい!』アネモスが嬉しそうに答える。

『おいおい、アネモス、私たちみんなにお願いしたのだぞ。』コイケヤがアネモスに声をかける。


『あら…、コイケヤ…、あなたがどうやって、レーニャを守るの?』アネモスがコイケヤに確認する。

『いや…、それは…』コイケヤが声を漏らす。

『レーニャを敵から守れるのは、私かミンツチの力しかないと思うわ。』アネモスが声を上げる。


『ホホホ…、そうだな、敵からの攻撃を防げるのは、私とアネモスしかいないな。』ミンツチが声を上げる。

『…』俺がコイケヤを見つめると頭の中に、点が3つ飛び込んできた。

『コイケヤ、しょうがないじゃない。アネモスが言ってることは、正しいわ。』エレクラの声が聞こえる。


『まぁ…、そうだな…、レーニャへの敵からの攻撃は、アネモス、ミンツチ、お前たちに任せよう!』コイケヤがアネモスとミンツチに声をかける。

『うん、わかったよ。ん!…、アネモス、どうしたんだ?』ミンツチが答えて、アネモスに声をかける。


『なんだろう…、この気持ち悪さは?…』アネモスが声を上げる。

『アネモス、気持ち悪いって、どうしたの?』俺はアネモスに質問をする。

『なんか…、釈然としないのよね…、なんだろうこれ?…』アネモスが腕を組んで考え込む。


『フフフ…』エレクラの笑い声が聞こえる。


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