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気が付いたら猫でした…  作者: 小根畑 昌平
第22章 そうだ!忘れてしまえ!

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34_アレってなんだよ?


『飯食って、直ぐに寝ると、牛になっちゃうぞ。』エルシアの寝室のベットの上で、サクラがエルシアを寝間着へ着替えをしているのを見つめて、俺が心の中で呟く。

「そうだサクラ…、カラタチからの報告は、どんな感じだったの?」エルシアがサクラに声をかける。


「はい、3人ほど出自が怪しい者が、今日カバカリヤの町に入ってきてます。」サクラが答える。

「そう…」エルシアが前を見つめて声を上げる。

「監視は続けておりますが、如何いたしますか?」サクラがエルシアに確認する。


「う…ん…、まぁ、おそらくは奴らのセッコウだと思うから、町を出るまで監視をするように伝えておいて貰える。」エルシアがサクラに声をかける。

「監視だけでよろしいのですか?」サクラがエルシアに確認する。


『セッコウって、石膏?石工?…、どういう意味なんだろう?』俺は心の中で呟く。

「うん、様子見だと思うから、泳がせて置いても大丈夫よ。」エルシアが答える。

『泳がせる…、石膏を泳がせる?…、沈んでしまうのでは…』俺は首を傾げる。


「エルシア様、レーニャちゃんが首を傾げてますよ。」サクラがエルシアに声をかける。

「あら、どうしちゃったのかしら?」寝間着に着替え終わったエルシアが、俺を見つめて声を上げる。

『あぁ…、セッコウってなに?』俺がエルシアに「ニャ?」と声をかける。


「フフフ…、レーニャ、な~に?」エルシアが微笑みながらベットに近づいてくる。

『あぁ…、エルシアにはニャーじゃ、わからないか…』俺が心の中で呟く。

「やっぱり、レーニャちゃんとお話出来ると、良いのになぁ…」サクラが溜息交じりの声を上げる。


「サクラ、なにを言ってるのよ。今、こうやって、レーニャと話をしているじゃないのよ。」エルシアがベットに座ってサクラに声をかける。

「しかし…、エルシア様、今レーニャちゃんの言ったことは、わかりませんよね?」サクラがエルシアに声をかける。


「わかるとか、わからないじゃないのよ。感じるものだって、トゥルペが言っていたでしょう。」エルシアがサクラに声をかける。

『感じるもの…、ニュータイプみたいなものか…。ニュータイプ?…』俺が心の中で呟く。

「しかし…」サクラが声を漏らす。


「サクラ…、今はわからなくても、きっとそのうちに、なにを言っているのか感じれるように、なるんじゃないかしら?」エルシアがサクラに声をかける。

『感じるのか…、あっ…、そういえば、みんなニャーしか言ってなかったけ…』俺はかぁちゃんたち家族のことを思い出す。


「レーニャ、いらっしゃい。」エルシアが膝を叩いて俺に声をかける。

『うん!』俺は「ニャー!」と答えるとエルシアの膝の上に載る。

「フフフ…、明日は、朝が早いからね。」エルシアが声を上げて、俺の頭を優しく撫でる。


「エルシア様、そろそろ横になって下さい。」サクラがエルシアに声をかける。

「うん、そうね。あっ!そうだ、サクラ、明日はアレも持って行くの?」エルシアがサクラに質問をする。

「アレとは、今フレヤが作っているアレですか?」サクラがエルシアに確認する。


「いや、そのアレじゃなくて、フレヤが最初に作っていたアレよ。」エルシアが答える。

「最初に作ってたアレとは…、あぁ…、アレですか?」サクラがエルシアに確認する。

「そう、そのアレよ!」エルシアが答える。


『なんだ、この2人…、アレアレで通じるのか…』俺はエルシアとサクラを交互に見つめて心の中で呟く。

「そうですね、良い機会なので、持って行きます。」サクラが答える。

「うん、まだ実戦では、試していないものね。威力は見てみたいわ。」エルシアが声を上げる。


『エルシア、なんだアレって?』俺はエルシアに「ニャ?」と質問をする。

「レーニャ、どうしたの?」エルシアが俺に声をかける。

『だから…、アレって…』俺はエルシアから視線を外して俯く。


「あら…、レーニャ、どうしたの?」エルシアが俺を優しく撫でながら声をかける。

「レーニャちゃん、ひょっとしてアレが気になるの?」サクラが俺に声をかける。

『おぉ…、その通り!』俺はサクラに「ニャー!」と答える。


「えっ!サクラ、どういうこと?」エルシアがサクラに確認する。

「今、エルシア様と私で、アレとかしか言ってないじゃないですか。」サクラが答える。

「あぁ…、そうか…、レーニャはアレがわからないのね?」エルシアが俺に声をかける。


『うん、だからアレって、なんだよ!』俺はエルシアに「ニャー!」と答える。

「あぁ…、エルシア様、私…、レーニャちゃんの言ってることを感じることが、出来ました!」サクラが嬉しそうに声を上げる。

「サクラ、凄いわ!」エルシアも嬉しそうに声を上げる。


『いや…、だから…、アレってなんだよ?』俺は心の中で呟く。


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