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気が付いたら猫でした…  作者: 小根畑 昌平
第22章 そうだ!忘れてしまえ!

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29_対抗するための方法


『ねぇねぇコイケヤ、なんか面白い人とかいたの?』俺がコイケヤに質問をする。

『いや、面白い者は、いなかったな。』コイケヤが答える。

『そういえば、あの役場に集まった人たちって、なにをしてる人たちなの?』俺がコイケヤに質問をする。


『あぁ…、あの者たちは、カバカリヤの町の近くの村、または領内の別の町から集めた請願書を持って来た者、それからカバカリヤの町の宿屋の者たちだ。』コイケヤが答える。

『宿屋の人…。宿屋の人は、なんでいるの?』俺がコイケヤに質問をする。


『サイタマ以外の国から、旅行で来る者もいる。そのような者たちは、宿屋に泊まる必要がある。』コイケヤが答える。

『あぁ…、宿屋の帳簿で、どんな人が来たかわかるんだ。』俺が心の中で呟く。

『宿屋の帳簿…、レーニャ、なんでそんなことを知っているんだ?』コイケヤが俺に質問をする。


『はて?なんで、知っているんでしょう?』俺は首を傾げる。

『わからんのか?』コイケヤが俺に確認する。

『うん、わからない…』俺が答える。


『ならば、しょうがないな…』コイケヤが声を上げる。

『コイケヤ、私もレーニャと話をしたいんだけど!』アネモスがコイケヤの傍に来て声をかける。

『アネモス!暴力はいかんぞ!暴力は!』コイケヤがアネモスから距離を置く。


『コイケヤ、なにもしないわよ。そうだ、レーニャ、なにか私に聞きたいことはない?』アネモスがコイケヤに声をかけて、俺に声をかける。

『聞きたいこと…。あっ!そうだ!エルシアの指示って、なに?』俺がアネモスに質問をする。


『えっ!エルシアの指示…。コイケヤ、知ってる?』アネモスがコイケヤに声をかける。

『あぁ…、知っているよ。』コイケヤが答える。

『コイケヤ、どういうことなの?』俺はコイケヤに質問をする。


『他国から各町に出入りする者、また村に立ち寄る者に対して、警戒をするようにとの指示だ。』コイケヤが答える。

『ねぇ、コイケヤ、なんでエルシアは、そんな指示をしたの?』俺がコイケヤに質問をする。

『レーニャ、エルシアに対して、キョサツトの襲撃、それからレムレースの出現は、知っているよな?』コイケヤが俺に確認する。


『うん、一緒にいたから、わかっているよ。』俺が答える。

『エルシアはな、自分に攻撃を仕掛けてくることに対しては、どうにでもなると考えている。しかし、領民たちに対しての攻撃は、出来るだけ未然に防ごうと考えている。』コイケヤが説明をする。


『未然に…、あぁ…、ドラゴン退治とかか…』俺は心の中で呟く。

『レーニャ、エレクラに見せて貰ったのか?』コイケヤが俺に質問をする。

『うん、なんかスゲー壮絶な戦いだった…』俺が答える。


『そういえばコイケヤ、あのとき、あなたはどこにいたの?』アネモスがコイケヤに質問をする。

『さて、どこにいたかなぁ~』コイケヤが惚ける。

『まぁ、良いわ…』アネモスが溜息交じりの声を上げる。


『ねぇコイケヤ、それより、なんでエルシアは他国から各町に出入りする人や、村に立ち寄る人を警戒するようにって、指示を出しているの?』俺はコイケヤに質問をする。

『レーニャ、わからないのか、この領内の平和を保つためだ。』コイケヤが答える。


『領内の平和…、今は平和じゃないの?』俺がコイケヤに確認する。

『レーニャ、エルシアたちが、ここ数日なにをしていた?』コイケヤが俺に声をかける。


『えっ…、俺の遊び場作ったり、俺専用の抱っこ紐作ったり、そして俺専用の猫じゃらし作ったり、あっ!それから俺専用のバスケットを作ったりかな?』俺が答える。

『…』俺の頭の中に、点が3つ飛び込んできた。


『コイケヤ、どうしたの?』俺がコイケヤに質問をする。

『レーニャ…、他には?…』コイケヤが溜息交じりの声で俺に確認する。


『他に?…、あぁ…、エルシアは毎日請願書に回答書いたり俺と遊んだり、それからサクラは毎日ご飯を作って、フレヤはレムレースを…、倒す武器を…、作ってる…』俺が答える。

『そうだ、エルシアたちは、レムレースに対抗するための方法を考えている。』コイケヤが説明をする。


『レムレースに対抗するための方法…』俺が心の中で呟く。

『レーニャも見ただろう。レムレースがどんなものか?』コイケヤが俺に確認する。

『うん、いきなり、人の体から飛び出して、周りの人を食べて大きく強くなる。』俺が答える。


『エルシアたちは、いつどこにレムレースが出現しても、対抗できる方法を考えているんだ。』コイケヤが説明をする。

『そうか…、いつどこにレムレースが出現しても…、ふぁ~』俺はあくびをする。

『なんだレーニャ、眠くなったのか?』コイケヤが俺に声をかける。


『うん…、ちょっとだけ…』俺はコイケヤに答えながら、目を閉じる。

『そうかならば、しょうがギャー!』コイケヤの叫び声が聞こえたが、俺は気を失う。


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