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気が付いたら猫でした…  作者: 小根畑 昌平
第21章 オッサンでは、なさそうだ…
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46_仕事をしないと、生活は出来ない


『長男が受け継ぐか…』コイケヤが声を漏らす。

『レーニャちゃん、長男がいなかったら、どうなるの?』エレクラが俺に質問をする。

『えっ!長男がいなかったら…、それは長女が受け継ぐんじゃないの?』俺がエレクラに確認する。


『なるほど、レーニャ、そういうことか…』コイケヤが声を上げる。

『えっ…、どういうこと?』俺が首を傾げる。

『レーニャ、お前の考えは、少し古臭いな…』コイケヤが溜息交じりの声を上げる。


『えっ…、古いの?臭いの?』俺が心の中で呟く。

『そうよ、レーニャちゃん、あなた子どもには無限の可能性があると、言っていたじゃない。』エレクラが俺に声をかける。

『あっ…、確かに…』俺が心の中で呟く。


『良いかレーニャ、仕事を受け継ぐのは、長男や長女とは限らんのだよ。それぞれの家族で、仕事の内容で決めることだ。』コイケヤが説明をする。

『それぞれの家族で…』俺が心の中で呟く。


『そうだ、人には向き不向きもあってな。子どもに仕事を手伝わせるということは、親が仕事を受け継がせて良いかを判断する参考にもするのだ。』コイケヤが説明をする。

『あぁ…、なるほどね…』俺が心の中で呟く。


『レーニャちゃん、わかったの?』エレクラが俺に声をかける。

『うん、そうだよね。長男だからって、王に相応しくない人が、王になったらいけないものね!』俺が答える。

『ホホホ…、ホントにレーニャは、頭が良いなぁ~』ミンツチが声を上げる。


『えっ!そう?…。あっ!ねぇねぇ、親の仕事を受け継げなかった子どもたちの仕事はどうなるの?』俺はコイケヤに質問をする。

『レーニャ、コイケヤばかりじゃなくて、私に聞いても良いのよ。』アネモスが俺に声をかける。

『あっ!そしたらアネモス、どうなるの?』俺がアネモスに質問をする。


『コイケヤ、説明してあげなさい。』アネモスがコイケヤに声をかける。

『えっ…』俺はアネモスを見つめて固まる。

『レーニャ、親の仕事を受け継げなかった子どもたちの仕事は、いろいろな場合があるな。』コイケヤが声を上げる。


『どんな場合があるの?』俺はコイケヤに質問をする。

『仕事の内容によるが、そのまま親の仕事の手伝いをする場合が多いかな。そう、親の仕事を受け継いだ兄弟を助けるんだ。まぁ、場合によっては、そこから独立をしたりもするな。』コイケヤが答える。


『独立か…、フリーランスってことか?』俺が心の中で呟く。

『レーニャちゃん、そのフリーランスって、なんなの?』エレクラが俺に質問をする。

『それは、会社に縛られずに、個人で仕事を請け負う人のことだよ。』俺が答える。


『レーニャちゃん、その会社って、なんなの?』エレクラが俺に確認する。

『会社って…、あれ?会社…って、なんだ?』俺は首を傾げる。

『なんだ、レーニャ、わからないのか?』コイケヤが俺に声をかける。


『うん…、よくわかりません…』俺が答える。

『エレクラ…』コイケヤがエレクラに声をかける。

『フフフ…、ならば、しょうがないわね。』エレクラが声を上げる。


『あっ!それで、他の場合は?』俺がコイケヤに確認する。

『他は、別の仕事に就くことかな。』コイケヤが答える。

『別の仕事って?』俺はコイケヤに確認する。


『そうだな、例えば…、子どもがいない家族のところで、その家族の仕事を受け継ぐ場合もあるな。それから、兵士や騎士となる場合もあるな。』コイケヤが答える。

『兵士や騎士になる?…』俺が首を傾げる。


『そうだ兵士や騎士は、町の治安を守ったり、ときには災害や戦争があれば、民を守るために活動をする。』コイケヤが説明をする。『なるほど…、ねぇ、ニートとかはいないの?』俺がコイケヤに質問する。

『ニート?…、レーニャ、そのニートってなんなの?』アネモスが俺に質問をする。


『えっとね、仕事をしない人だよ。』俺が答える。

『えっ…、レーニャちゃん、仕事をしない人って、どういうこと?』エレクラが俺に質問をする。

『えっとね、仕事をしないで、ズッと家にいる人。』俺が答える。


『ほう…、レーニャ、そのニートは仕事をしないで、どうやって生活をするんだ?』コイケヤが俺に質問をする。

『えっ…、それは親に生活の面倒をみて貰うのかな?』俺が首を傾げる。

『レーニャちゃん、親が亡くなったら、その人はどうなるの?』エレクラが俺に質問をする。


『はて?…、どうなるんだろうね?』俺が答える。

『ホホホ…、ホントにレーニャは、不思議なことを知っているなぁ~』ミンツチが声を上げる。

『えっ…、不思議なことなの?』俺はミンツチに確認する。


『レーニャ、人は仕事をしないと、生活は出来ないぞ。』コイケヤが俺に声をかける。

『あっ…、そうか…、仕事をしないと、生活は出来ない…、そうだよね…』俺が心の中で呟く。


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