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気が付いたら猫でした…  作者: 小根畑 昌平
第21章 オッサンでは、なさそうだ…

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23_サクラには内緒だからね


「到着!」フレヤが声を上げて、ハルナが停車する。

『ヒコタロウの家に到着!』俺が「ニャー!」と声を上げる。

「フフフ…、レーニャ…」フレヤが俺の頭を優しく撫でる。


『あっ!アネモス…、あれは分身なのかな…』ハルナからフレヤが降りて、抱っこ紐の中の俺が荷車の後ろの上を見ると、アネモスがフワフワと浮いていた。

「エルシア様、着きましたよ!」フレヤが声を上げて荷車の後ろに歩いて行く。


『あら、エルシア眠ってる。』荷車の後ろを覗くとエルシアがスヤスヤと眠っていた。

「エルシア様~!」フレヤがエルシアに声をかける。

『エルシア!』俺もエルシアに「ニャー!」と声をかける。


「あれ?…、エルシア様!」フレヤがエルシアに声をかける。

『あれ?エルシア、どうしたんだ…、爆睡してるのか?』俺はエルシアを見つめて心の中で呟く。

「エルシア様!」フレヤがエルシアの両肩を持って体を起こす。


『あっ!起きた!』エルシアが眠たそうに眼を開ける。

「エルシア様、到着しましたから、荷車から降りてください。」フレヤがエルシアに声をかける。

「やだわ…、私いつの間にか、眠ってしまってたのね。」エルシアが眠たそうに声を上げる。


「乗り心地は、そんなに悪くなかったみたいですね。」フレヤがエルシアに声をかける。

『ん!エルシア、どうした?』俺が見つめるとエルシアがキョトンとした顔でフレヤを見つめていた。

「エルシア様、どうしました?」フレヤがエルシアに声をかける。


「えっ!フレヤ…、なに?…」エルシアが驚いた顔でフレヤを見つめる。

「はっ…、エルシア様、なんですか…、それより荷車から降りてください。」フレヤがエルシアに声をかける。

「フレヤ…、なにを言ってるの?」エルシアが驚いた顔でフレヤに声をかける。


『はぁ…、お前こそ、なにを言ってるんだ?』俺はエルシアを見つめて心の中で呟く。

「エルシア様…、どうしたんですか?」フレヤがエルシアに声をかける。

「あぁ…、音が…、フレヤの声が聞こえない!」エルシアが狼狽した顔で声を上げる。


『えっ!エルシア、耳が聞こえなくなっちゃったのか…』俺はエルシアを見つめて心の中で呟く。

「エルシア様…」俺が上を見つめると、フレヤが自分の両耳の中に人差し指を入れていた。

『ん?なんだ…』俺がエルシアを見つめると、エルシアが自分の両耳に人差し指を入れてバツが悪そうな顔をしていた。


「まぁ…、こういうことも…、あるわね…」エルシアが両耳からなにかを取って声を上げる。

『ひょっとして、こいつ今まで、耳栓してたのか…』俺はエルシアを見つめて心の中で呟く。

「エルシア様、それより到着しましたから、荷車から降りてください。」フレヤがエルシアに声をかける。


「あっ…、うん、わかったわ。」エルシアが答えて荷車から降りる。

「フレヤおねぇちゃ~ん!」女の子の声が聞こえてフレヤが振り向くと、スミレとアヤメが立っていた。

「スミレ、お疲れ様~!アヤメ、レーニャを連れて来たぞ!」フレヤがスミレとアヤメに声をかける。


「わ~!レーニャちゃんだ!」スミレが嬉しそうに声を上げる。

『レーニャだぞ~!』俺はスミレに「ニャ~!」と声をかける。

「あら?エルシア様!」スミレが驚いた顔で声を上げる。


「あっ!エルシア様も一緒だ!」アヤメが驚いた顔で声を上げる。

「スミレ、アヤメ、少しの間だけど、お邪魔するわね。」エルシアがスミレとアヤメに声をかける。

「あぁ…、いえいえ、よくおいでくださいました。」スミレが深々とエルシアに頭を下げる。


「あっ!よくおいでくださいました。」アヤメが慌てて深々とエルシアに頭を下げる。

「スミレ、アヤメ、そんなにかしこまらないで、ちょうだい。」エルシアが優しくスミレとアヤメに声をかける。

「それじゃ、エルシア様、レーニャをお願いできますか?」フレヤが抱っこ紐から俺を取り出してエルシアに声をかける。


「あら?フレヤはどこに行くの?」エルシアが俺を受け取りながらフレヤに質問をする。

「エルシア様、私はここに材料を取りに来たんですよ。」フレヤが答える。

「あぁ…、そうだったわね…。レーニャは、連れて行かなくても大丈夫なの?」エルシアがフレヤに質問をする。


「はい、今日は大丈夫です。」フレヤが答える。

「あっ!フレヤ、さっきの耳栓の話、サクラには内緒だからね。」エルシアがフレヤに小声で声をかける。

「はい、わかっております。」フレヤが小声で答える。


『まぁ…、サクラが知ったら、またどっかに行っちゃうだろうな…』俺は心の中で呟く。

「それじゃ、スミレ、アヤメ、エルシア様とレーニャをお願いね!」フレヤがスミレとアヤメに声をかけるとハルナに乗り込む。

「はい。」スミレが答える。


『フレヤは、どこに材料取りに行くんだろう?』俺は荷車を付けたハルナに乗り込んだフレヤを見つめて心の中で呟く。


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