表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気が付いたら猫でした…  作者: 小根畑 昌平
第20章 もっと凄いものがいたのよ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

771/916

25_レーニャはまだ眠っているの?


「アキオ、このぐらいだ。」トモノリが声を上げる。

「えっ!ここは、どこ?」俺は辺りをキョロキョロすると、部屋の中に段ボール箱がいくつも山積みになっていた。

「ここは、どこって…。アキオ、大丈夫か?俺ん家だよ。」トモノリが声を上げる。


『あれ?さっきまで、教室にいなかったか?…』俺が心の中で呟く。

「トモノリくん、引っ越しするの?」山もっちゃんの声が聞こえる。

『あら?3人組もいる…』俺が振り返ると山もちゃんとメグミン、シオちゃんが立っていた。


「違うよ、俺のオフクロの店の横に古本屋があったろ?」トモノリが俺たちに声をかける。

「あぁ…、あの古本屋か…」俺が声を漏らす。


「あの古本屋が立て替えて、マンションになるらしくてさ。そんで古本屋のオヤジが建て替え終わるまで、ちょっと本を預かってくれないかって、オフクロが頼まれちゃってさ…」トモノリが説明をする。

「へぇ~、それで、この段ボールの山って、その古本屋の本なのか?」俺がトモノリに確認する。


「うん、それで、古本屋のオヤジからさ、読みたい本があったら、勝手に箱から出して読んで良いぞって、言われてるんだ。」トモノリが答える。

「そんな、勝手に読んで良いって言っても、これって商品なんでしょう?」山もっちゃんがトモノリに質問をする。


「あぁ…、そこは大丈夫だよ。勝手に読んで良いのは、この箱とこの箱の中だけだからさ。」トモノリが足元の2つの段ボール箱を指して答える。

「他の箱は、開けちゃダメなの?」メグミンがトモノリに質問をする。


「うん、なんか貴重な本もあるらしくて、段ボール箱に赤く”開けるな!”って、書いてあるだろう?」トモノリが答える。

「ひょっとして、それをどこかに持って行くと、我々は大金持ちになれるのか?」俺がトモノリに確認する。

「アキオくん、大金持ちになる前に、泥棒さんになっちゃうわよ。」山もっちゃんが俺に声をかける。


「そうか、泥棒さんにはなりたくないな…」俺が声を上げる。

「それで、この2つの箱なんだけど、どっちも文庫本が入っているんだ。」トモノリが声を上げて2つの段ボール箱の蓋を開ける。

「うわ…、いっぱい入ってるな…」俺が覗き込むと段ボールの中に文庫本がぎっしりと入っていた。


「ほらアキオ!こっちに、時代劇の本が入ってるぜ。」トモノリが俺が覗き込んだ別の段ボール箱を指して声をかける。

『どれどれ、おぉ…、”大阪の夏と六文銭”、”新・新選組”なんだこれ?”同心家業 空蝉”、”同心家業 風刃”、なんだこれは、同心家業シリーズか…』俺が並べられた文庫本を見つめて心の中で呟く。


「ドウシンカギョウ、カラセミ?」シオちゃんが俺の横から段ボールを覗き込んで声を上げる。

「シオちゃん、それはねウツセミって読むんだよ。」トモノリが声を上げる。

「ウツセミ…、へぇ~」シオちゃんが声を上げる。


「そしたら、トモノリくん、こっちはなんて読むの?カゼハ?」シオちゃんが文庫本を指してトモノリに質問をする。

「そっちはね、フウジンって読むんだよ。」トモノリが答える。

『へぇ~、これでフウジンって読むんだ…』俺はシオちゃんの指した文庫本を見つめて心の中で呟く。


「ねぇ、トモノリくん、私たちも借りて良いの?」山もちゃんがトモノリに声をかける。

「あぁ、良いよ!」トモノリが答える。

『ふ~ん…、フウジンか…。あれ?なんか、俺…、忘れているような…』俺は心の中で呟く。


「アキオ、どうしたんだ?」トモノリが俺に声をかける。

「ううん、なんでもない、俺これを借りる。」俺は”同心家業 風刃”の文庫本を手に取って答える。

「それじゃ、私こっち!」シオちゃんが”同心家業 空蝉”の文庫本を手に取って声を上げる。


「私、これにする!」山もっちゃんが違う箱から文庫本を手に取って声を上げる。

「う…ん…」腕を組んだメグミンが段ボール箱を覗き込んで声を漏らす。

「なんだ、メグミン、決まらないの?」トモノリがメグミンに声をかける。


「ねぇ、トモノリくん、なんかお勧めの本はないの?」メグミンがトモノリに確認する。

「お勧めなんてないよ。こういうときは、直感で選ぶもんだよ。」トモノリが答える。

「そうですよ、エルシア様、迷ったときは直感です。」山もっちゃんがメグミンに声をかける。


『あぁ…、そうだね直感だね。えっ!エルシア様…』俺は山もっちゃんを見つめて心の中で呟く。

「サクラ、それだと、私が決めたことになっちゃうでしょう!」メグミンが山もっちゃんに答える。

『はい…、サクラ…』俺はメグミンを見つめて心の中で呟く。


「ねぇ、それよりサクラ、レーニャはまだ眠っているのかしら?」メグミンが山もっちゃんに質問をする。

『えっ…、レーニャ…』俺が心の中で呟くと目の前が真っ暗になる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ