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気が付いたら猫でした…  作者: 小根畑 昌平
第4章 4日目
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09_WWWは…草?


「フー!」エルシアが上を向いたまま大きく息を吐き出す。

「ごめんねレーニャ、驚いた?」エルシアは俺を見つめて、微笑むが目には涙が溢れていた。

『エルシア、大丈夫?』俺はエルシアを見つめて、「ニャ?」と声をかける。

「いけないわね。」エルシアは俺を膝の上に下ろすと、両手で涙を拭う。


『エルシア~』俺はエルシアに向かって「ニャ~」と声をかける。

「な~に、レーニャ。私のこと、心配してくれてるの?」エルシアが優しく微笑んで、俺を見つめる。

『エルシア…』俺は声もかけられず、心の中で名前を呟く。

「フフフ、大丈夫よ。レーニャは優しい子ね。」エルシアが俺を見つめて、優しく頭を撫でる。


「そうだ、レーニャは女の子だから、大きくなったら子供を産んで、お母さんになるのかなぁ~」エルシアが嬉しそうに声を上げる。

『えっ!俺…、お母さんになるの?』俺は首を傾げて、エルシアを見つめる。

「レーニャが、あなたソックリの子どもをたくさん産んで、お乳をあげて…、あっ!なんか想像したら、楽しそう。」エルシアが俺から視線を外して前を見つめて、呟くように声を上げる。


「ねぇ、レーニャ。レーニャに子どもが出来たら、その子たちの名前は、私につけさせてもらえる?」エルシアが俺を見つめて質問する。

『子供の名前…、いやいや、そもそも俺が子供産むの?』俺はエルシアから視線を外して、首を傾げて固まった。

「あぁ、でも…、子どもを産むには、レーニャの彼氏見つけてこないと、いけないわね。」エルシアが俺に声をかける。

『彼氏?いや、結構です!』俺はエルシアに「ニャ!」と答える。


「うん、そうだ!そしたら、明日か明後日には、カゾの村の近くの山で、レーニャの彼氏をハントしちゃおうかなぁ~」エルシアが嬉しそうに声を上げる。

『おいおい、ハントとかって、野生動物勝手に捕まえたら、WHOじゃなくて、あれ?なんだっけ?あっ!そうそう、WWWは…草?おれれ?』俺が首を傾げて固まる。


「どうしたのレーニャ。素敵な彼氏見つかるかなぁ~」エルシアは嬉しそうな声を上げる。

『だから、彼氏なんて、気持ち悪いもん、いらないんだけど…、あっ!そうだ。』俺はエルシアに「ニャ、ニャ!」と声をかける。

「えっ!」エルシアが驚いた表情で、俺を見つめて固まる。

『通じた?』俺は固まっているエルシアを見つめる。


『ん?どうした、エルシア。』エルシアは俺から視線を外して、無表情で前を見つめる。

「ねぇ、レーニャ。レーニャは、まだ彼氏はいらない?」エルシアが俺を見つめて、質問をする。

『いや、そもそもいらない!』俺はエルシアに「ニャ!」と答えると、エルシアが俺をジッと見つめる。


「う~ん。レーニャは、将来的には彼氏がほしい?」エルシアが俺を見つめて、質問をする。

『だから、彼氏とか気持ち悪いもんは、将来的にもいらないんだよ。あっ!』俺は「ニャ、ニャ!」と2回声を上げる。

『2回鳴くのって、結構難しいんだよ~』俺はエルシアを見つめて、心の中で呟く。


「ねぇ、レーニャ。レーニャは、私のこと嫌い?」エルシアが俺を見つめて、質問をする。

『嫌いなわけ、ないだろ!』俺はエルシアに「ニャー!」と答えると、エルシアが茫然とした表情となる。

『あっ!違った!』俺は慌てて、「ニャ、ニャ!」と声をかける。

「ん?」エルシアが今度は難しい表情で、俺を見つめたまま固まる。


「ねぇ、レーニャ。レーニャは、私のこと大好き?」エルシアが俺を見つめて、質問をする。

『はいはい、あっ!やべぇ~』俺は2回鳴くつもりでいたのに、質問が変わっていて、慌てて「ニ~ヤァ~」と答える。

「んん~ん?」エルシアが難しい表情で、首を傾げて俺を見つめる。

『ちょっと、鳴き方変だったかなぁ~』俺はエルシアを見つめて、心の中で呟く。


「う~ん。」エルシアが俺から視線を外して、難しい表情で前を見つめる。

『あら?エルシア、どうしたー!』俺はエルシアに「ニャー!」と声をかける。


「よし、レーニャ。レーニャはハンバーグは大好き?」エルシアが俺を見つめて、質問をする。

『おぉ、そうきたか。大好きー!』俺はエルシアに「ニャー!」と答える。


「やっぱり、そんなことないわよね。レーニャごめんね、レーニャはまだハンバーグ食べたことないものね。」エルシアはしばらく俺を見つめていたが、優しく微笑むと俺の頭を優しく撫でる。

『いや、昨日食ったよ!』俺はエルシアに「ニャ!」と声をかける。


「フフフ、そうだ、レーニャ。フレヤが出発の準備してるはずだから、見に行こうか?」エルシアが俺に声をかける。

『うん、見に行こうー!』俺は「ニャー!」とエルシアに答えた。

エルシアは机の中から封筒を取り出して、それをドレスのポケットに入れると、俺を優しく抱き上げて立ち上がった。


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