灰色の世界 2
そして僕は父親を説得して精神科に通うことになる。
現在進行形で精神科にはお世話になっている。
薬を飲めば直ぐに落ち着く訳では無い。
だけど、先生が話を聞いてくれて薬があれば大丈夫という暗示でどうにか保てている。
最初の頃は病院を探すのが大変だった。
自分に合う病院探しというのはすごく大変だった。
今通っているところは3個目の病院だった。
寝つきが悪く昼夜逆転してしまった僕は夜には寝れず、睡眠薬で無理やり寝る。
過呼吸を起こしやすい僕は薬を飲んで予防、または過呼吸を起こした後すぐに落ち着けるよう薬を飲む。
そんな毎日だった。
手首を切ったりもした。
薬を大量に飲んだりもした。
だけど灰色の世界は何も変わらなかった。
僕の目には全て色がなく見えて、周りの人からは頬がコケていることからたくさん心配された。
ご飯は基本的に食欲がないので夜ご飯だけ。
そんな毎日を今も送っている。
高校はどうしようかと進路相談が始まって、僕は就職という道を選んだ。
だけど周りからはとても反対され定時制の高校に通うことになる。
人間が信じられなかった。
また裏切られてしまうのが怖かった。
もう、何も見たくなかった。
もう少しで完結です。