強くなるために
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「っ…ここは」
目を覚まし、辺りを見回す
「そうか…たしかあの時…」
記憶を辿るとどうやら、ダンジョンか出たすぐに意識を失ってしまったらしい
「とりあえず、トイレに行きたい」
目覚めたときから凄い尿意が、それはもう危ないところまで迫っていた
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「ふぅ、危なかった…」
本当に危なかった。
急いで一回のトイレに向かいトイレを終えると、次には尿意で抑えられていた飢えが来たそれもう凄い。
それで、急いでキッチンに行き、お茶と菓子パンなどを食べて事なきを得た
「まだお腹は空いているけど、これくらいなら我慢できる」
今は自分が意識を失ってどれ位の時間がたったかが知りたい。
その為、テレビをつけ番組表を確認すると
八月七日午前十一時三十六分
二階層に挑んだ日は八月の二日の為どうやら、五日間意識を失っていたらしい。
「時刻も確認できたし風呂にはいるか…」
すさまじい尿意と空腹の為全く何も感じなかったが、それがなくなったせいで今は匂ってしまう。それに服もボロボロで血だらけだ。
その為、先ほどまではいかないが急ぎめに着替えとバスタオルを用意して脱衣所に服を脱ぐが、ここで自身が怪我をしていること思い出し、風呂を入るのあきらめてせめて血が染みこんだ包帯は取ろうと思い、包帯を外すと絆創膏が血液とひっついていた為殆どが剥がれてしまい、ふと傷が大量にある体を見ると
「傷が…ない」
あるはずの傷が殆どなく傷跡すらない。
それに、残っている傷もほぼ治りかけで瘡蓋はほとんどない。
「そうだ、背中の傷!」
そう思い、後ろを向き一番深かった背中を見ると
「一番深かった傷がない…」
おかしい、これは明らかにおかしい。
ステータスが上昇することで耐性がついていき治癒力も上がっていることはネズミの大群と戦った時に実感しているがこれほどの物ではなく恐らく背中の傷を治すのは半年以上はかかるはず。
じゃあなぜ、こんなに早く…
「今はいい…とりあえず、お風呂に入ろう」
今、このことを考えるのをやめ傷も治っていると言う事でお風呂に入り、体中の血と汗を流した後、地下倉庫に向かう
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「あった、あった」
地下倉庫につきトイレに行くときに置いてきたリュックと木刀を見つけ回収する
「それにしても、この木刀凄いな…傷一つない」
木刀を回収した時にふとあの戦闘を思い出し破損を確認したが一切傷がついておらず称賛してしまう。
なにせ、五百匹以上倒した筈なのに全くないのだから
「ん…でもちょっと赤くなって…気のせいいだな」
木刀がほんの少し赤く感じたが気のせいだと思い、そろそろ上に上がろうとするがふと気になったことがあった
「そういえば、どれぐらいステータス上がっただろうか」
そう思い、ステータスと唱えて、紙を出現させて確認する
レベル1
力:A946→SSS+1756
耐久:B864→SSS+2097
器用:B831→SSS+1698
俊敏:A912→SSS+1737
魔力:I0→I0
《魔法》
《スキル》
・《不屈の精神》
効果:不屈の精神を持つ
《一定以上の規定値を突破並びにランクアップの条件を満たした為ランクアップ可能です》
「魔力以外のステータスオールSSS+…それにスキルも…」
どうやら、このステータスランクがSSSまででありそれ以上を超えると数値は出されるがランクはSSSにプラスがつきそこで終わるらしい。
「えっとスキルは…」
待望のスキルの名は不屈の精神。
効果はその下に書かれているがそのままだった
「でもどうやって…」
スキルの発現条件がわからない
「もしかして」
二階層に行く前にはこのスキルがなかった。
それにより、スキル発言したと考えられる時は二階層の死闘の時か帰還時しかない。
そして、二階層の死闘、その後の帰還の時は意味とか疲労に耐えていた。
その為もしこれらの行動により獲得したとするのであれば、スキルの発現条件は何らかの行動することに発現する。
ただし、ファンタジー小説みたいに必ずしも覚えられるものではもなくスキルレベルすらない
と、スキルの事やステータスの事はこれくらいしか考えることはできないため止めよう。
もし、ここ以外にもダンジョンがあるのならば政府やら誰かがいずれ、発表してくれるはず
「最後にこれだよな…」
そうつぶやき視線はステータスが記されている紙の一番下に目を向ける
「ランクアップか…」
下に表示されていた規定値の突破とランクアップの条件のクリアによるランクアップの可能
まず、規定値とは恐らくステータスのことでありランクアップとはレベルアップのとはわかるがランクアップの条件がわからない
その為、ランクアップとはステータスが一定以上に上がりなおかつ何らかの行動をする
「と、ここまではいいとして、ランクアップしてみるか…」
そう思い実行するが
「そもそも、ランクアップってどうするんだ?」
方法がわからない為、念じてみたりステータスの紙をなぞってみたりと色々してみるが結局ランクアップはできなかった為これも政府がしてくれると思いランクアップすることはあきらめて荷物をもって自室に置いたあとお腹が空いているため冷蔵庫に残ってある野菜や肉を使って野菜炒めと簡単なスープを作り食事作った
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「これれからどうするか」
食事を取り終えて洗い物をしているときにこれからどうするべきかをふと考える
「ステータスは上がるとは思うけど…」
上がりにくいとは思うがステータスは上げて強くなることはできるがそれじゃあだめだ、いくら強くなってもいずれ五日前の二の前になるだけだ。
だから、今必要なのは
「技術か…」
いくら強くなっても技や戦闘の技術の持っていなければいくら、身体能力が高くても自身より身体能力が低い相手が凄い使い手や何千何万もの敵を相手にはかなわない。
その為、先頭の技術を身につけなければならない
「って、言ってもどうするか…」
なにせ、僕はちょっとハイスペックなインドア派だ。
その為、自分の住んでいる街の事は知っているけど、それ以外は高校の行き道にある建物しか知らない。
まぁ、そもそも、周辺にジムや道場があるかは知らないが一つだけ、以前、同じクラスのすごく熱い体育会系の友達である西田君が一時期通っていたと言っていた様々な武を教えていると言っていた近衛と言う道場の事を思い出した。それもすごく厳しいらしい
「行ってみるか…」
住所は西田君が言っていたのを大体覚えているるし、みればわかるほど大きいと言っていた為、さすがに明日行くのはまだ少しばかり疲れが残っているため三日後にでも行くことにして二日間はダンジョンには潜らずだらだらしたり、買い物に行ったりまた、近衛道場についてネットで調べたりとしてゆっくりと過ごした
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「すみません、ありがとうございます」
「いいよ、これくらい…それにしても君みたいな小さな子がね…」
「いえ…これでも高校一年生ですので」
「それは失礼、まぁ頑張ってきな」
「はい…では」
翌日、近衛道場に向かい場所は電車で二駅乗った所にあり、そこまで電車に乗ったあと、さっき詳しい場所を交番で聞いた場とこに向かった。
もちろん、道場は戦いを学ぶ場であるため、相棒の木刀を持ってきておりそのままは危険なためちゃんと木刀袋に入れて持ってきている。
そして歩くこと十五分。既に徒歩十分ほどで見えていた近衛道場の場所に付いた
「ここか…それにしても大きいな…」
何百メートルも白い壁に囲われていて何処屋敷だと思ったが入り口には近衛道場と看板が出ていた為間違いなかった
[どうしたものか…」
こんな大きな道場にのんきに入れるくらいの度胸はない緊張してしまう。
そんなこんなで、迷っていると
「そこで迷っているようじゃがどうかしたのか?」
後ろから突然声をかけてきたのは僕より明らかに年下の中学生に見えるのになぜか貫禄と言うものがある白髪でポニーテイルで黒い瞳の綺麗で凛としている将来美人になりそうな紅く綺麗な着物を着た女の子がいた